2018年2月24~25日
前回の続編。
カツオドリの観察を楽しんだ後は諫早干拓地へ。
長崎県の探鳥地を調べて候補に挙がったのは諫早湾と諫早干拓地の
しかし限られた時間のなかでどちらもという訳にもいかず、
野母崎から北上し、
航空写真で確認すると赤線で囲った部分が中央干拓地を含む主な探
諫早干拓地へ辿り着き実際にこの目で見た感想は、田畑あり、
しかしながら道幅の狭い道路が多く対向車とすれ違うには少々厳し
さて諫早干拓地でお目当てとする野鳥はナベコウとツリスガラの2
こちらを見つけることができれば今回の旅は大成功に終わります。
地元で鍛えた探鳥力が試される時。
探鳥を開始して始めに出会えたのはクロツラヘラサギ。
車道から近いところに佇んでいました。
こちらは毎年秋田でも確認されています。
クロツラヘラサギを記録に残し早々に場所を移動するとこちらに向
何かと思えばナベヅルでした。
ナベヅルとマナヅルの越冬地で有名な鹿児島県出水市ではツルの北
土地柄としてこちらでは当たり前の光景なのではないでしょうか。
干拓地をウロウロして一番目にしたのはアトリ。
但し数が尋常ではなく万単位の群れを見ることができました。
その他にケリ・タゲリ・ハイタカ・ハイイロチュウヒ・
【 タゲリ 】
【 ハイタカ 】
様々な野鳥が暮らせる環境なので観察できる種類も豊富です。
暫く探鳥を続けていると進行方向から飛んでくる白いサギの姿が目
しかし首を伸ばしたまま飛んできたので直ぐにクロツラヘラサギだ
そちらへ移動すると餌を採っていたのでここは動画撮影。
首を左右に振りながらウロウロする採餌方法が面白い。
外にいてもポカポカ陽気で本当に気持ちの良いお天気。
ヒバリの囀りがあちこちで聞え、既に開花した梅を見たりと、
14時頃から探鳥を始めましたがツリスガラもナベコウも見つから
日も傾き始めたことからツリスガラに狙いを定め葦原が広がる場所
図鑑によるとツリスガラは九州でポピュラーな冬鳥と記載があった
葦に止まり採餌する姿を観察する予定でしたが、
翌日の天気予報は生憎の雨が予想されており、
「俺の探鳥力ってこんなものか」
正直な話、
どちらも見つける自信があっただけに本当に不甲斐ない。
翌日の観察は悪天候のため中止して観光をメインにと考えていまし
ー翌日ー
予報通り生憎の雨。
どんよりと空が霞んでいました。
再び干拓地に足を運び、
こちらも事前に情報収集を行いましたが、ネットで[ 諫早干拓地 ナベコウ ]と検索してみると“
そんなに敷居が高いものかと思いましたが、
『 さがし さがし求めて ひとり ひとりさまよえば
行けど切ない 石だたみ あゝ 長崎は今日も雨だった 』
出た!!!
前川清、平成世代には分かるまい。
ようやくナベコウを発見。
突然水路から目の前に飛び出してきました。
探鳥力というより運が良かったのでしょうか。
しかし運も実力のうち。
8時半から探鳥を始め10時半をタイムアップと決めていましたが、
タイムアップ20分前の出来事でした。
こちらのナベコウ、英名はBlack storkといいますがstorkはコウノトリの英名。
直訳すると黒いコウノトリということになります。
比べてみると色が違うだけで瓜二つ。
【 ナベコウ 】
【 コウノトリ 】
諫早干拓地には2010年頃から冬期間1~
行動もコウノトリと全く同じで、
晴れの天気だと金属光沢の黒い羽が綺麗に見えるのですが今回は欲
全国的に見ても定期飛来しているのは諫早干拓地のみで局所的にし
タカの渡りを観察していた鳥友さんが秋田市上空を通過していくナ
再び秋田に現れないものかと思いながら動画も撮影。
この場所を飛び立った後「電柱に止まったところが見たい!」
こんな行動もコウノトリと同じです。
ナベコウを撮影していると他の鳥屋さんが見えられ、
この後は長崎市へ戻り諏訪神社にお礼参り。
坂道を登ったり降りたりと長崎を満喫し、
野鳥観察の旅 in長崎はこれにておしまいです。