♂51cm♀43cm 冬鳥
嘴は幅広く、和名の由来になっている。後肢は橙色。
雄は雨覆が青灰色。虹彩は黄色。繁殖期の雄は頭部が光沢のある暗緑色、胸部や腹部側面の羽衣、尾羽は白い。体側面から腹部の羽衣は赤褐色で、尾羽基部を被う上尾筒、下尾筒は黒い。嘴は黒い。 雌は雨覆が灰色で、虹彩は褐色。
非繁殖期の雄や雌は全身の羽衣が褐色で、黒褐色の斑紋が入る。嘴は褐色で、外縁が橙色。嘴には黒い斑点が入る。
河川、湖沼、池、河口、海岸などに生息する。
数羽から十数羽の群れを形成するが、数十羽の群れを形成することもある。
食性は植物食傾向の強い雑食で、種子、プランクトン、昆虫、軟体動物、魚類などを食べる。属内では動物食傾向が強く、動物食を食べる比率が30%以上に達することもある。水面に嘴をつけて水ごと食物を吸い込み、嘴で食物だけを濾し取り水だけを吐き出して採食を行う。
水辺にある草本の丈が短い草原に、枯れ草などを組み合わせた巣を雌が作り卵を産む。雌のみが抱卵する。
2010.12.23 大潟村
2011.4.3 潟上市
2012.4.8 潟上市
2014.12.28 にかほ市