2015年11月22日 9/2℃ 曇り時々晴れ
久し振りに雨予報のない日曜日。
先週の金曜日にはハクガン渡来の情報が入り、冬の役者が揃いつつある秋田です。
今年の群れは去年より数がグッと増えているようで過去最多。
今年も秋田に来てくれたことを嬉しく思いますし、これからも変わらず来てもらえるよう環境の保全が重要になると思います。
さて、前置きはこれくらいにして私も今季初のハクガンの観察へ。
去年は群れのなかにアオハクガンとヒメシジュウカラガンが混ざっていたのですが、今年はどうなのか。
今季初のハクガンです。
ごめんなさい、こちらヘラサギになります。
ハクガンを観察予定でしたが、鳥友から情報が入り急遽予定を変更してしまいました。
ハクガンを観察する機会はこれから沢山あると思いヘラサギに傾いた贅沢者にございます。
さてこのヘラサギ、名前にサギと付きますがトキの仲間で大きさは図鑑スペック上ダイサギと然程変わりませんが、近くにいたハクチョウと比べるとこんな感じ。
大きなあくびをしていて口の中まで見えていますが、何と云っても特徴的なのが嘴。
しゃもじのような個性的な嘴で和名の由来にもなっているようです。
飛翔時は首を伸ばしたまま飛ぶこともこのヘラサギの特徴。
一般的によく見かけるサギの類いは飛翔時に首をS字にたたむようにして飛びます。
希に伸ばしたまま飛ぶダイサギがいて騙されることもありますが。
この他に特徴的なのは餌の採り方。
一般的に見かけるサギの類いは微動だにせず狙いを定めて突っつくような感じで餌を採るのに対して、ヘラサギはウロウロしながら嘴を水中に入れて左右に首を振りながら餌を採ります。
例えて言うなら、ノズルを尖った物に変えて掃除機がけをしてるイメージ。
自動掃除機の新型ルンバです。
別の場所でもお掃除、もとい採餌。
希に故障することもあるようです。
これはひどい。
ヘラサギはユーラシア大陸の中部とインドが主な繁殖地になっていて、日本には数少ない冬鳥または旅鳥として渡来するようです。
最近はあちこちで観察されているようですが、観察していて楽しいのでずっといてくれてもいいなぁ。
只今、充電中につき今日のお掃除はここまで。