2016年1月3日
今回は思い出と節目の日記。
先ずは2009年の年末にタイムスリップ。
約6年前、航空機の撮影を趣味にしていた私は、ネット上で航空機ファンの方が撮る猛禽類の写真に興味を持ち始めていました。
猛禽類は被写体として戦闘機と共通する部分が多いようで、野生の個体を撮影している方もいれば鷹匠のフリーフライトを撮影されている方など様々。
2009年の秋に100-400mmのズームレンズを購入しましたが間もなく航空祭はオフシーズン。
せっかく買ったレンズですから何か撮りたいと思っていたところ、職場の車輌で移動中に橋の下からわき上がるようにしてトビが飛んで来るところを目撃しました。
これだ!このトンビを撮ろう!
この頃はトビのことをトンビと呼んでいましたし、鳥は子供の頃から好きでしたが野鳥に関する知識は全くありません。
そして冬季休暇に入り年が明けた2010年1月3日、この日年末にトビを見掛けた場所に出かけてみました。
川に架かる橋の上に立つと年末に見たように飛ぶトビの姿。
航空機を撮影していたと言っても、機材や設定に関しての知識に乏しくただ全自動モードで撮影しているだけ。
同じように野鳥をどのようにして撮影したらいいのかも判らず、ただ夢中になってシャッターを押していました。
初めて意識的に撮影する猛禽類。
今思えば自宅近くの農耕地や幹線道路沿いにはノスリがいたんでしょうけど、当時はノスリなんて鳥の存在すら知りませんでした。
図鑑を見ても見分けがつかないうちは、ノスリを見てチョウゲンボウが居ると騒いでいましたしね。
トビを沢山撮影した後は、川岸にいたハクチョウたちを撮影。
ピントの甘さや構図がイマイチだったりしますが、この写真は個人的にお気に入りの思い出の一枚。
ハクチョウって撮るのは簡単ですけど、目で見た時のイメージを写真に残すのって一番難しい鳥だと思います。
子供の頃に母に連れられてハクチョウの餌やり場に行ったことを思い出しながらしばらくハクチョウを眺めていると、川岸に生えた木に何かが止まっているように見えました。
雪深い河原を歩いて行くと、見たこともない鳥が木に止まっている。
何だろうこの鳥は?
何も判らずに撮影したヤマセミです。
勿論この時はヤマセミなんて名前も知りません。
可愛いけど何だか変な鳥だなぁといった印象だったことをハッキリ覚えています。
たまにピコピコ動く謎の鳥(ヤマセミ)を撮影しながら見ていると、川に一羽のカモ?らしき鳥が近くを泳いできました。
今度はそちらを撮影しようと思い近付こうとすると、距離を取られ遠くへ・・・
証拠写真程度に撮れた画像を見てみると嘴が鵜のような形をしている・・・。
一体この鳥は何なんだ???
その場では何なのか判りませんし、帰宅後にネットで調べてみましたが答えは出ず。
嘴の印象が強いことで何目の鳥になるのか分からないことと、カモっぽいことからカモ目の項目で調べてみたもののあまりの種類の多さに挫折。
そんなことで野鳥の会秋田県支部のホームページ掲示板で尋ねてみることにしました。
これ、結構勇気がいりましたよ。
実際書き込むまで数日悩みましたし、自分の書き込みに回答をもらえるのか?うまく説明が伝わるのか?とドキドキしました。
支部の掲示板を遡ってみると、その時の書き込みがまだ残っていました。
Endo
2010/01/09 (土) 16:51 No941
皆様はじめまして。
最近野鳥の撮影を始めたばかりの者ですが、カモの類とも思われる野鳥を撮影したのですが、拡大してみるとウのような嘴で赤い目をしていました。
何の鳥か名前を教えて頂きたく投稿しました。
宜しくお願いします。
kudoh.k
2010/01/09 (土) 17:19 No942
ウのような嘴で、赤い目でしたらウミアイサかもしれませんね。
頭がボサボサで嘴も赤くあるませんでしたか?
Endo
2010/01/10 (日) 00:57 No943
仰る通りです!
貼り付けて頂いた画像の子と全く同じです。
ハクチョウやトビの写真を撮ったいた時に一羽だけスイスイと泳いできたので何気なく撮ったのですが、拡大してみるとカモではないことに気付き一体何の鳥だろうと思っていたところでした。
ありがとうございましたm(__)m
(野鳥の会 秋田県支部ホームページより転載)
何とか答えに導いてもらったものの、アイサという名前にピンときてないようで、まだカモだと解っていない自分が初々しい。
今になって思えば、川の中流域にウミアイサがいるのかちょっと不思議なんですけどね。
このウミアイサを切っ掛けに支部やお師匠さんのホームページ、支部バーダーさんのブログを穴が空くほど読み漁りました。
なかでもアルバム形式になってるものは興味深く見て回りましたし、改めて多種多様な野鳥の世界に引き込まれていきました。
素人目にはアカショウビンやヤツガシラのインパクトが衝撃的なほど強く、秋田でこんな鳥が見られるのか!?と、いつか自分も見てみたいと憧れた記憶があります。
2010年1月3日、この日から野鳥を観察するようになって丸5年が経過、ちょうど今日から6年目。
節目の日である今日は、私が野鳥の世界に興味を持った切っ掛けの思い出のお話でした。