2016年11月20日 15/9℃ 雨のち曇り
今日はハクガンの観察&県外からお越しの鳥屋さん観察ガイド。
先週の火曜日のことになりますがハクガンの群れを確認したとの一報がありました。
例年より少し早い到着でしたが今年は200羽を超す数の渡来を予想していたので、総数を聞いてみると約50羽程とのこと。
これは一体どういうことだ?
群れが分散して渡ってきているのだろうか。
今まで数羽程度はぐれることはあってもほとんどが一斉に渡来し、群れが分散するのは雪が積もって寒さが厳しくなる頃という印象がありました。
後日入った情報でも群れは分散傾向にあるようでしたが総数は200羽を超え、昨日の情報では240羽が集結したとのこと。
順調に固体数が増え歓びも束の間、今朝は天気予報に騙され観察には生憎の空模様。
しかし県外からハクガンを見に来られるお客様の為に頑張らねばなりません。
スムーズな観察ができるよう秋田でハクガンと云ったらこの人!というバーダー氏に連絡。
今日も朝早くから広大な敷地を駆け巡りハクガンを見つけて観察しているはず。
他力本願、今日は何処にハクガンが居るのか。
とんでもない答えが返ってきた。
他力本願はダメと云うことです。
まぁ鳥は自分で見つけるのが普通なんですけど。
自分で探してるなかで頂ける情報はありがたく頂戴しますが、最初から他所様を頼ってはいけません。
ちょっと焦りましたが今までの観察経験をフルに駆使して割りとあっさり見つけることができたハクガンの群れ。
鉛色の空ですがハクガンだからこそ画になると思います。
突然の突風で飛び立ったハクガンの群れは周囲を旋回するようにしてこちらへ向かって降りてきました。
しかし群れと云っても総数は20羽程。
ほとんどが幼鳥で、近くに成鳥だけの1個小隊がいましたがこちらは別行動なようで幼鳥が多い群れに混ざることはありませんでした。
別の情報筋から入った話によると渡来数が300羽を超えているとのことで、もしかしたら数が増えたことで其々の群れを作り別行動をするようになったのかもしれません。
本隊は一体何処に居るのか・・・
観察をしていると土砂降りになったり突風が吹いたりと酷いお天気でしたが、初めて複数固体のハクガンが見れて良かったとの言葉を頂きホッと一安心。
ハクガンを一頻り観察した後、他に何か観察しようということになりケアシノスリかハイイロチュウヒが見れたらということで場所を移動。
運の良いことにケアシ出没。
冬鳥として北の国から渡ってくるだけに白くて外人顔。
クリームに例えるなら生クリーム。
一方こちらはカスタードクリーム。
もとい、一年中見ることのできる普通のノスリです。
遠巻きに飛んでいても色の違いはハッキリと判ります。
こちらケアシノスリ。
そして普通のノスリ。
ホバリングして餌を捕ったりする行動は同じですがケアシノスリの方が警戒心が無く近距離で見れる時もあります。
渡来してくるケアシノスリを見ると殆んどが幼鳥ですが、成鳥になると何処に行くのか。
そう考えると幼鳥が多いからこそ近距離で観察できるのかもしれません。
ハクチョウ、ユキホオジロ、ハクガン、ケアシノスリと渡ってくる白い鳥は本当に見栄えが良いです。
今回は白い鳥のお陰でなんとかガイドの役割りを果たせましたが、野生動物のガイドって本当に難しい。
お土産に頂いたお菓子の詰め合わせが気になるので今日はこの辺で。