2016年5月15日 26/14℃ 晴れ
今日は終日快晴予報で絶好の観察日和。
天気が良いのは嬉しいですが、気温は2ヶ月も先取りで夏日の予報が出ていました。
今からこんなに気温が高く推移して本番はどうなるんだと思うと目眩がするんですけど(◎-◎;)
さて今日は不思議なキツツキ「アリスイ」の観察。
5月に入って間もなく♂と♀が盛んに鳴き交わすことから比較的見つけやすい時期とあって例年その頃を狙って観察しています。
今年は例年より2週間遅いことから、やや不安を抱えながらもいつもの場所に行ってみると鳴き声が聞こえない(´・ω・`)
う~ん、もうカップルが成立してしまって鳴いていないのか・・・
今まで観察と言っても単に写真に撮っているだけで、どのように餌を採りどうやって繁殖しているのかを見たことがなかったので今年こそはと思っていたのですが。
しかしこれから繁殖に向けて巣穴に出入りしていく時期なので、巣穴の多い場所を中心に探してみることにしました。
非常に地味な鳥とあって見つけ難いんですこれが。
しかも今日は風が強くてそのせいか松の花粉がヒドい(´Д`)
探すこと約30分、1羽目を発見。
しかし発見も束の間すぐに見失いました・・・
気を取り直して再び捜索を始めると「クィクィクィ」とアリスイの鳴き声。
鳴き声のする方へ行ってみると松の木の梢で吠えるように鳴いていました。
パートナーが見つからず溢れてしまった♂なんでしょうか。
必至に鳴いていましたが♀からの反応は無くしばらく同じ場所で鳴いていたものの、諦めてしまったのか遠くへ飛んで行ってしまいました。
その後もまた捜索を続けると無事見つけることができたのですが、観察場所の状況が悪化し観察を断念。
この写真を撮ったのが最後で周囲は花粉で真っ黄色(+_+)
強風で松の木が大きく煽られると花粉が大量に飛んで濃霧になったような状態になり、とても観察を続けていられませんでした。
あまりの酷さにアレルギーがなくても気分が悪くなる(´Д`)
出来る限り自分自身に付いた花粉を落として場所を移動。
場所を移動したはいいものの今日はアリスイの観察と決めていたので他に何を観察したらいいものか。
風の吹くまま行き当りばったりの観察で辿り着いたのはいつもの海岸。
浜辺にはシギチの群れの姿があったので少しだけ観察。
波打ち際をちょこまか歩くトウネンが可愛い。
ここには主にトウネン、ハマシギ、キアシシギ、メダイチドリが群れで滞在中のようで餌を採る姿をぼんやり眺めていると突然目の前に何かの群れが飛んできました(◎-◎;)
な、なんだこれは・・・!?
画像に全て収めることができないほどの数で、水面をスレスレにうねるようにして飛び交う群れが沖の方まで続いています。
私は多くの数をカウントする技量がないので正確なことは言えませんが、恐らく3千羽は超えていると思います。
群れが浜辺に降りないか注視していましたが、浜辺を走るワンちゃんを警戒してか沖の方へ行ったり来たり。
しばらくすると離れた場所に降りたので画像を拡大して何の群れであるのか確認しようとすると・・・浮いている!
アカエリヒレアシシギ!
シギチの仲間でも沖で暮らすことが多いこの鳥は他のシギ類よりも密な羽毛をもうことから水面に浮くことができます。
浜辺に降りた個体を見ると腰を下ろしてゆっくり休む姿もありました。
未だ沖の方も飛び交っている群れも降りてくるのかと思いきや休憩はあっという間に終わり、一度浜辺に降りた群れも再び辺りをうねるように飛び始めました。
先月末も同じ場所でオオソリハシシギの大群が見られていたので、こんな感じだったのかと目の前で繰り広げられる渡りのショーをしばし観察。
北半球の高緯度沿岸地帯で繁殖して、南大平洋沖などで越冬するこの旅鳥。
面倒臭いことしないで同じ場所に居たらいいのになんてとズボラ人間目線で見ていると、今度は少し近い場所に降りてくれました。
こんな感じでプカプカ浮くんです。
アカエリヒレアシシギは水面で体をクルクルと回転させて餌を採るのでその様子が見れたらと思ったのですが、先を急いでいるのか再び飛び立つと徐々に沖の方へ遠ざかり視界から消えていきました。
約20分ほどの出来事でしたがこれだけの数を見ることができたのは運が良かった。
今日は花粉の影響でアリスイをしっかりと観察することができませんでしたが、思いがけずアカエリヒレアシシギの渡りのショーを見ることができて結果的には良い観察ができました。
本日の観察日記はこれにておしまいです。