2016年7月18日 25/22℃ 曇り
今日は海の日。
そんな訳でマイクルーザーに乗って海鳥の観察です。
まぁ冗談ですけど。
私に似合う船と云ったらポリタンクくらいなもんでしょう。
某国からポリタンクで日本に亡命してきたなんて話題がありましたが、人間死ぬ気になれば何でもできるもんですね。
さて今日は海の日に合わせ実際に海へ繰り出してみました。
お目当ては海水を飲みに来るアオバト。
例年アオバトを観察できる海辺へ着いたところで先ずは車の中から様子を伺います。
しかしながら海辺を周回するアオバトの姿がほとんど見られません。
いることはいるのですが10羽程度の群れが時々飛んでくるだけ。
それもそのはず。
去年アオバトの飛来地へ風車が建てられ辺りの松林が大きく伐採されてしまいました。
ちょうどその場所は海辺を望む場所であり、アオバトたちが周囲の様子を伺ったりハヤブサが現れた時に姿を隠す場所でもありました。
これにより数が減っただけではなく行動パターンも大きく変わってしまい、一時間ほど様子を見ましたが一度も海水を飲みに降りて来ることはありませんでした。
私が居ることで海水を飲む少ない機会を奪うことになってはいけないので、アオバトの観察は中止して場所を移動。
予定がすっかり狂ってしまったので何を観察しようかと行きあたりばったりで鳥を見ながら移動して、辿り着いたのは先月オオセッカの観察を行った場所。
まだ居るんだろうかと辺りの様子を見てみるとあっさりと見つけることができました。
オオセッカは背中の模様が特徴的なので識別しやすい鳥です。
そして未だ囀り飛翔もしており、降りた先でも葦に掴まって元気に囀ずっていました。
「ジュクジュクジュクジュク」と鳴いてる傍ら「オーッオーッ」とヨシゴイの鳴き声も聞こえてきます。
良い環境だなぁとオオセッカを見ていると車の直ぐ横に飛んで来る1羽の小鳥。
コヨシキリかと思ったらこちらもオオセッカ。
しかも何度も同じ場所に飛んでくるだけではなく嘴に何か咥えている様子。
飛び出して行くときは疎らに生えた葦のなかを水平に近い飛び方で移動し、直ぐに見え難いところへ潜ってしまいます。
何をしてるのか気になり、飛んで行った先を注意深く見ていると・・・
巣材を咥えて姿を現しました。
これは驚き。
巣材を運んでる場所は私の車の目の前。
つまり道路脇に営巣しているのです。
何故この場所を選んだんだろう。
近くを野良猫も歩いていたしリスクが高いんじゃないだろうか?
心配を他所にせっせと巣材を運ぶオオセッカ。
時々オオセッカやセッカ独特の両足を開いて葦に掴まるポーズを見せてくれました。
ヨシゴイではよく見るポーズですが、オオセッカがこのポーズをするのを見るのは初めてでちょっと嬉しい。
オオセッカの観察に夢中になっていると少し離れた葦原のなかから突然何かが飛び出しました。
ヨシゴ・・・オオヨシゴイィー!!!
まさかのオオヨシゴイの登場に慌てふためきますが、車の中からオオセッカを見ていたので撮影しようにも撮影できず。
本気でフロントガラス叩き割ろうかと思ったくらい慌てましたが、オオヨシゴイが田んぼへ降りるのを目視で確認し、逸る気持ちを抑えゆっくり場所を移動。
オオヨシゴイが降りたであろう田んぼの近くまで来ましたが田んぼ1枚の規模が大きく姿が見えません。
目測を誤った訳ではないと思うのですが、幾ら待っても出て来ることはなく遂に根負け・・・。
しかしながらヨシゴイだと思っていた鳴き声はオオヨシゴイだったとは。
私常々思うんですけど、フロントガラスも降りる車を開発して欲しいです。
全国どころか世界の鳥屋が買うんじゃないですかね?
話が脱線しましたが今日は稀少種が道路脇に巣を造っていたり、更に稀少種が飛び出したりと驚きの一日でした。
おしまい。