2016年8月21日 31/24℃ 晴れ
ここのところ猛禽の観察が続いていますが今回も猛禽。
一昨日はチゴハヤブサの観察でしたが、今日は同じハヤブサの仲間であるチョウゲンボウの観察です。
チョウゲンボウはチゴハヤブサとほぼ同大ですが生活環境が市街地~農耕地と幅広く、ハヤブサの仲間では一番見掛けることの多い鳥。
先ずは見た目の違いから。
チョウゲンボウ
チゴハヤブサ
比べてみるとチョウゲンボウの方がふっくらとした印象でチゴハヤブサはスマートな感じです。
とは言っても遠巻きに肉眼で見てもどちらか判らず、双眼鏡で確認するか近付いてみて判断がつくくらい。
見た目には似たような鳥ですが飛び方も違えば狩りの方法も違います。
チゴハヤブサは巧みな飛翔能力を活かして狩りをするのに比べ、チョウゲンボウは待ち伏せ型。
電柱や背の高い建物などの人工物で獲物を物色し、獲物を見つけるとホバリング(停空飛翔)をして狙いを定めます。
向かい風で揚力を稼ぎながら尾羽を開いた状態でホバリング。
ここで狙いが定まると急降下ではなく、スーッと下降していくような飛び方をします。
地面で獲物を捕獲したチョウゲンボウがこちらに向かって飛んで来ました。
この時はキリギリスのようなバッタを捕まえたようで、枯れ草も一緒に咥えています。
チョウゲンボウが狙う生き物はネズミやモグラなどの哺乳類やスズメなどの鳥類、バッタなどの昆虫類。
獲物を仕留められなければ再び飛び立ちホバリングをして、少し移動してはホバリングを繰り返すのでこの行動は遠巻きに見るチョウゲンボウの識別ポイントの一つ。
高いところからダイレクトに下降していくこともありますが、ホバリングをして狩りをすることが多いようです。
チゴハヤブサ~の流れで同じハヤブサの仲間であるチョウゲンボウを久しぶりに見たくなり、汗だくになりながら観察を続けていましたが何処からともなく空気を読んだようにハヤブサの登場。
すかさずチョウゲンボウが縄張りから出て行けと云わんばかりに追い掛け回します。
ハヤブサは反撃することもなく面倒臭そうにして私の頭上を通過していきました。
猛禽類は雌雄でサイズが異なり♀の方が大きなサイズですが、図鑑スペックで♂のサイズを比べてみると・・・
ハヤブサ 42cm
チゴハヤブサ 34cm
チョウゲンボウ 33cm
ハヤブサとチョウゲンボウは留鳥なので一年を通して姿を見ることができますが、チゴハヤブサは夏鳥として渡来する鳥なのでもうすぐ南に渡ります。
チゴハヤブサが居なくなり初冬の時期になると冬鳥として更にサイズの小さいコチョウゲンボウなんて鳥も渡ってくるので、その時は汗をかくことなく観察できるでしょう。
場所を変えチョウゲンボウの繁殖場所に行ってみたら低い場所に止まっていたので盗撮。
カメムシが多くなり辺りはカメムシ臭く具合の悪い観察でしたが、汗だくの自分もカメムシ臭を発し更に具合が悪くなったので今日の観察はここでギブアップ。
お天気次第ですが来週は所用のため観察をお休みするかもしれません。
その場合は日記の更新もお休みします。
今日のおまけ
先週の日曜日に変な嘴のサギがいるとの情報を頂き、まだ居てくれたらいいなと思いちょっとだけ見てきました。
円らな瞳が可愛かったです!