2016年9月18日 25/19℃ 曇り時々晴れ
ひと雨ごとに季節が進み、野鳥の世界では渡りの時期を迎え様々な鳥たちが移動を始めています。
繁殖のため日本に戻ってきたタカの類いもまた東南アジアを目指し徐々に南下しています。
昨日はタカの渡りの様子を観察しようと秋田市雄和の高尾山へ。
いや~いい天気。
雨男は霧も運んできました。
観察を伴にされた方々本当にごめんなさい。
午後からは同窓会に参加のためひと足早く下山したのできっと私が居なくなった後は天気が良くなったはず。
さて話は大きく脱線して、昭和51年産まれの私は今年40歳になりました。
二回目の成人式を迎えるということで同窓会に参加してきましたが、久しぶりに会う旧友からはろくでもない思い出話ばかり・・・
なかでも声を揃えて話されたのが「学校停電事件」
今と変わらずいたずら好きな少年だった訳です。
それが単なるいたずらに終わらずPTA総会という学校にとって大事な行事が行われる日に、学校の電気を繰り返しショートさせて復旧不可の大停電になりました。
勿論大問題になり翌日に犯人はEndo少年であることがバレまして大変な目に遇いました。
昨日はこんな話ばかりで今朝は変な疲労感。
少し移動すると色々な鳥が観察できる時期なのですが、疲労が色濃く出ていたので近所をパトロール。
タカは渡っていないかなと上空を見上げていると目の前に現れた鳥たちにビックリ。
マガンとヒシクイの冬鳥1個小隊。
今季初確認です。
例年であれば10月に入ると秋田市でも南下していく様子が見られますが、最近宮城県で先発隊が到着したという話が聞こえてきていたので、それに次ぐ群れかもしれません。
新米の落ち穂をせっせと食べていたので、ゆっくりしてもらおうと少し離れた場所に移動すると一瞬でしたが稲刈りの終わった田んぼに何か居たように見えました。
気になったのでバックオーライ。
よく見てみるとタシギでした。
私がバックしてきたもんで警戒して伏せたような格好をしています。
そしてよく見てみるともう1羽ジシギが居てこちらは多分チュウジシギ。
やぁ。
多分っていうあたり識別に自信が持てないのです。
最初はオオジシギかと思ったんですけど、ちょっと違うかなと・・・
この辺説明するとマニアックになるので止めておきます。
にわか鳥屋が話すことではないので、話題は楽しい方向に。
さて総称してジシギと呼ばれるこのヘンテコな鳥、こちらは海岸で見ることができずもっぱら田んぼや草の生えた湿地などで観察することができます。
しかしながら田んぼに居るといっても探す気にならないと目に入り難い鳥だと思います。
上の写真は望遠レンズを使っているので印象としては大きく感じますが、肉眼で見えるイメージに近付けるため広角レンズで撮影してみました。
畦道の幅に対して比べてみると小さい鳥であることが分かると思います。
図鑑スペックですと長い嘴もサイズに含まれるので実物は図鑑に表記されているサイズとだいぶ違って見えます。
しばらくの間動かず見ていると警戒対象でないと判断したタシギは餌を捕り始めました。
ジシギの類いは長い嘴を土の中に挿し込み忙しなく上下させてミミズなどを引っ張り上げます。
チュウジシギも同じように餌を捕り始めミミズを捕まえました。
2羽とも忙しなく動き回っていましたが、距離が近くなると意外にも威嚇するような行動。
似たような鳥ですが、人間で例えると日本人と中国人くらい違うのでしょう。
一緒にしてくれるなと。
大きく開いたこの嘴、一見堅そうに見えますが真っ直ぐだった嘴が反り返っているのが判ります。
更にビックリなのが一頻り餌を食べた後リラックスした状態になるとあくびをしますが、この時に着目したいのが嘴の先端。
嘴の先端だけがクネクネと曲がるんです。
だまって見ているとこのコミカルな動きを何度も繰り返しますが、あまりにも可笑しな動きで「馬鹿にしてるのか?」とさえ思えてしまいます。
見た目もヘンテコで行動も面白可笑しいジシギ、識別に重要とされる尾羽の枚数を数えることが大事ということで、伸びのポーズで尾羽が開く瞬間を待つことにしました。
・・・おやすみなさい。
寝ちゃいました。
もう観察を始めてから数時間が経過しお腹も空いたうえにオシッコも限界。
ひたすら我慢をしてようやく目覚めと共に伸びのポーズ。
反対側に尾羽向けやがった。
おしまい。