2016年9月4日 34/22℃ 晴れ
今日は当初予定していた観察を延期にしてシギ・チドリの観察です。
猛暑日一歩手前まで気温が上昇するとのことで、車から降りることなく少しでも日陰での観察ができるよう苦手分野であるシギチの観察と相成りました。
苦手という言葉を使うと語弊があるかもしれませんが、シギチを観察しているとどうも「〇〇が居ました」で終わってしまうことが多く、観察というより正直なところ単に撮っているだけのことが多いと自覚しています。
鳥を観察していて一番生き生きしてる時って個人的には“食”にあると思うんですけどシギチを見ているとこれが難しい。
なかなか食べる瞬間ってのが見れないんです。
一瞬で呑み込んでしまったり、水中や泥に嘴を挿し込んで見えなかったりと・・・
一体何を食べているのか気になり、浜辺でピョンピョン飛び跳ねているハマトビムシについて以前取り上げたこともありました。
そんなことを踏まえ今回は「観察」にこだわって先ずはシギチ探し。
今時期はちょうどシギチの渡りのシーズンということで海岸であったり水張り休耕田には様々なシギチが入ります。
でもへそ曲がりな自分はそこへ敢えて行かず大きな水溜りができる場所へ。
水溜りに行ってみるとオグロシギとオオソリハシシギが2羽餌を採っていました。
少しでも近場で観察できる場所をと以前探して回り、水捌けの悪い場所としてシギチが入るのではと目をつけていました。
ここなら餌を採る瞬間が見れるだろうとカメラを構えつつ観察を始めましたが意外に深かった・・・
オグロシギを見ていると何やらちょこまか動き回っているシギが目に入り、よく見てみるとクサシギ。
普段あまり目にすることがないので取り敢えず記念撮影、ポチっとな。
名前負けのしない子で、草の生えたところを素早く動き回り観察どころじゃありませんでした。
しばらく粘ってみたものの決定的な瞬間が見ることができず、結局いつもの海岸へ。
しかし海岸を全体的に見渡してみても波打ち際で餌を採っているようなシギチの群れは確認できず。
念の為に車で移動しながら確認作業をしてみると、海藻と漂着ゴミのなかでトウネンが9羽餌を採っていました。
小刻みに嘴を動かして餌を採っているようでしたが、あまりの速さにさっぱり判らず。
でもトウネンは単純に見ていて可愛い鳥でなので元気に浜辺を走り回る姿が見れるだけでOK!
警戒心の強い鳥が群れに混ざると釣られるように飛ばれてしまいますが、この時はトウネンだけだったので車から降りて見ていました。
トウネンを見た後も確認作業のため車を移動すると不意にイソシギが飛び出し目の前に。
テトラポッドに止まっている姿をよく目にしますが、意外と近付くことを許してくれないイメージ。
それこそ今まで単に撮ることで終わっていたイソシギですが、この子は然程こちらを警戒することもなく距離を取らなかったのでじっくりと観察させてもらうことにしました。
先ずは安全確認。
シギチによく見られるこのポーズ、猛禽を警戒してか上空をこんな感じで気にすることが多いのですが、見る側としては可愛い仕草の一つです。
安全確認ができると餌を採り始めますがクサシギどころじゃないくらい動き回って撮影は至極困難。
餌となる虫を追い回してかビックリするくらい素早く動き、イソシギってこんなに速く動くのかと驚かされました。
それでも近距離で観察させてもらえたので虫を捕まえた瞬間を何枚か撮影することができ、ここからは画像を拡大して実況検分。
追い回して捕ることの多かったのはやっぱりハマトビムシ。
米粒ほどの大きさでピョンピョン飛び跳ねる虫をよく捕まえるものです。
波打ち際だと砂に紛れているのをトウネンなんかが食べていますが、イソシギは波打ち際から離れた場所で跳ねているのを狙って捕まえていました。
こちらは少し離れた場所へ走って行ったと思ったらハサミムシを捕まえていました。
尾羽を上下に振りながら動き回るイソシギですが、この行動には何の意味があるんだろう?
尾羽ピコピコ動かす鳥も結構見るし謎の行動です。
更に謎なのがハマトビムシに次いで捕まえることの多かった謎の虫。
クリオネみたいな形をしているようにも見える・・・こともないか。
一体何でしょうかねこの虫???
しばらく虫を追い回す様子を観察していましたが、気温の上昇と伴に休む時間が多くなり伸びのポーズを見せたあと草陰で本格的に休憩に入りました。
私も暑さで集中力が無くなってきていたので今日の観察はここまで。
最後は伸びのポーズで締めくくりです。
おしまい。