2017年10月29日 16/13℃ 雨
秋の珍鳥まつり。
先週は超大型台風が接近という見出しで始りましたが一難去ってまた一難、まさかの台風襲来。
とは云っても今回の台風は本県に直接の影響はなく、強いて言えば秋雨前線に間接的な影響を与えた程度で済みました。
前回の台風通過後には各地で渡りの途中の珍しい鳥が見られていたようで、今週末は私も肖ろうと土日の両日各地を回りましたが見事に空振り続き。
今日に至ってはシャッターを押した回数は1回のみという結末。
唯一撮影したのはベニマシコもとい、べぬますこ。
運が悪いのかタイミングが悪いのか単に探せないだけなのか・・・
そんな訳で今回の日記はお目当てとする鳥が見つからないなかで、唯一観察を楽しませてくれたミヤコドリについて綴ろうと思います。
所謂シギチと呼ばれる類いの鳥ですが、こちらの渡りのシーズンはかなり前に終わっているため閑散とした海岸にぽつんと姿がありました。
このミヤコドリは鳥友さんが先週の火曜日に確認しており、ミヤコドリにしては長期滞在なのではないでしょうか。
個人的に抜けの早い鳥といったイメージがあり、なかなかタイミングが合わず以前の観察からはかなり間が開いたように思えます。
ミヤコドリについてお勉強タイム。
図鑑上では45cmとなっていますが、同サイズのカモメと比べると嘴が長い分だけ実際に見るとカモメより小さく見えます。
比較対象がいないと分かりませんが45cmの鳥となると結構大きいので「居れば判る」そんなサイズです。
好んで食べるのは貝類。
嘴が縦に平たくなっているので、二枚貝を抉じ開けたり岩に張り付く貝を剥がしたりするのに適しているようです。
図解を開いてミヤコドリついて調べてみると英名はOyster catcherと言うそうで牡蠣を開いて食べるようなところから名付けられたのかもしれません。
こちらの砂浜には大きな二枚貝はないようだったので小さな貝を突っついたり嘴を挿し込み餌を採っていました。
しばらくその様子を観察しているとペラペラと平たい生き物を捕まえたようです。
画像を拡大してみると小さなカレイ?ヒラメのような魚でした。
一体何なのかは不明。
※追記 こちらはシタビラメという魚だそうです。
教えて頂いたKさん、ありがとうございました。
ミヤコドリの警戒心はそれほど強いものではなく、車の中から観察をしているとフレームからはみ出るほど寄ってくることもありましたが、体が剥出しの状態では少し警戒するようです。
図鑑写真。
餌を採る様子を動画撮影してみましたが、目の前で行ったり来たりされると直ぐにフレームアウトしてしまいピント合わせが追い付かなかったので少し離れた位置で。
最後に見せるシギチ特有の体をピコピコ動かす姿が可愛いです。
さてこのミヤコドリ、その昔ユリカモメと間違われていた説があるそうで都鳥が詠われた万葉集や伊勢物語を調べてみるとミヤコドリとは合致しません。
「白き鳥の嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる、水の上に遊びつつ魚をくふ。京には見えぬ鳥なれば、皆人見知らず。渡し守に問ひければ、『これなむ都鳥』といふをききて 」
どう考えてもユリカモメ。
調べれば調べるほど話が脱線していくのでこの辺で止めておきます。
何はともあれ珍鳥探しが不調のなかで楽しい時間を提供してくれたミヤコドリは本当に有り難い存在でした。
10月も最終週で間もなく11月を迎えますが、週間天気予報を見ると傘マークがずらりと並んでいます。
雨にも負けずと言いたいところですがどうなることやら・・・
今日の日記はこれにておしまいです。