2017年2月26日 5/1℃ 晴れ時々曇り
今日は昨日に引き続きヒメハジロの観察を行ったので今月の撮影分から日記を綴りたいと思います。
先ずはジョウビタキから。
日本には冬鳥として渡来し後頭部の白灰色と胸から下にかけてオレンジ色が特徴的な小鳥です。
厳冬期は雪の少ない地方で暮らすので秋田のような雪の多い地域では雪融けの進んだ春先に観察する機会が多くなります。
地上の虫を捕らえることが多く見晴らしの良い場所に止まっている姿を目にしますが、この時は藪が刈られた場所にいたので地面に近いところを行ったり来たり。
少しでも高い場所を選び虫を探していました。
ジョウビタキは警戒心が強くなく野外観察のしやすい鳥で、この時は体がむき出しの状態でしたが肉眼でも観察を楽しむことができました。
しかし時期的に目立つような大きい虫はいないようで残念ながら何を食べているのか分からずに終わりました。
次に観察したのはモズ。
こちらは一年を通して観察できる小鳥です。
何といっても特徴的なのは嘴。
モズ類はいずれも食肉性でタカのようなかぎ状に曲がった鋭い嘴を持ちます。
小さな猛禽と呼ばれ、バッタやトカゲの他、時にはネズミや同じ鳥類であるスズメなど自分のサイズと同等の大きさの動物を襲うことがあります。
ここでは工事に伴って搬出された残土が盛られており、獲物を狙っていたのかジョウビタキのように行ったり来たりを繰り返していました。
モズの警戒心については個体差が激しく、近付く前に飛んでしまう子もいれば逆に近寄ってくる子と様々。
この時は車の中から観察していたので直ぐ目の前に来ることがあったもののサッと降りてきて肉眼で確認できないような虫を一瞬で食べてしまい、こちらも結果的に何を食べているのか分からずに終わりました。
一方こちらは正反対。
冬眠中のカエルを叩き起こしたムクドリです。
街中にも大群で現れカラスに次いで害鳥扱いされる野鳥でしょう。
人慣れしているぶん肉眼でも観察できるのでじっくり見ていると地面からミミズを引っ張り出すような光景が見られるかも。
最後に紹介するのはウミウ。
小さな漁港に黄昏ていたので久しぶりにレンズを向けてみたのですが、よく見てみると頭に待ち針のような物が刺さって見えました。
釣具の類いでしょうか?
水辺で観察をしていると嘴にルアーが刺さっていたり、足に釣り糸が絡まっていたりと人間の道楽による犠牲者をよく目にします。
この子は弱っている様子もなく魚を捕っていましたが一歩間違えると失明していた可能性も否定できません。
話題が暗い方向に向かってしまったので最後は私らしい画像で締め括りたいと思います。
それではまた来週。