2017年4月22日 11/8℃ 曇りのち晴れ
春の珍鳥まつり第3弾。
ナベヅルから始まりヒメコウテンシと続きましたが、今回も春の渡りのシーズンに合わせ珍鳥探し。
・・・と思いましたが止めました。
理由はフィールドでお会いした方から度々言われる「普通種だから興味ないだろうけど」と私に対する珍鳥屋疑惑。
確かに観察日記では珍しい鳥を紹介する機会が多く、珍鳥しか目に入らないと思われても仕方ありません。
実際問題まだまだ見たことがない鳥が多い為、目新しいが出ると直ぐに駆け付ける傾向があり私自身否定できない部分もあります。
しかしながら日記では記事として取り上げてないだけで実は普通種も結構な時間を割いて観察をしているのですが、他の方からすればこの日記が全てでしょう。
そんな訳で今回は身近に見られる鳥のお話です。
春本番を迎えた秋田市では花と鳥のコラボが見られる季節になったことから、画的にも綺麗なワンカットが撮れたらと思い近所の梅林に足を運んでみました。
こちらはそんなに広くない敷地に梅の木が点在していて陽当たりの良い場所・悪い場所で開花時期にかなりずれが生じ、割りと長い期間梅の花を観ることができます。
敷地内に足を踏み入れると微かに香る梅の良い匂い。
鳥を見るようになったからこそ感じることができるようになりました。
昔の自分なら桜と見わけもつかなかったでしょうし。
周囲からは様々な鳥の鳴き声が聴こえ、梅の花には今日お目当ての鳥が群がっていました。
花の蜜を吸いに来たメジロ。
春になって梅や桜が開花すると花に群がるメジロを見たことのある方が多いと思います。
しかし花見の時期にこのようなシーンが見れるとしても『花より団子』の私としては食べ物の方に意識が偏りがち。
食べ物と言えば和菓子には季節感を表現した物が多く、こちらは何処の和菓子屋でも見掛けるうぐいす餅。
メジロとよく似た色をしています。
これは以前お話したこともありますがウグイスとメジロを混同した結果でしょう。
そもそもウグイスはこんな鮮やかな緑色ではありませんし花の咲いた梅の木に止まっている姿はまず見ません。
それは何故か。
答えは用事がないから。
メジロは花の蜜を吸ったり果物を食べたりと人目につきやすい場所に出てくることが多く、然程警戒されることなく観察することができますがウグイスは全く生態が異なります。
(こちらは以前観察したウグイス)
春告げ鳥とも云われるウグイスは「ホーホケキョ」と鳴き声こそ聴こえるものの姿はなかなか見えません。
警戒心の強いウグイスは藪の中を移動し虫を食べて暮らします。
ガサガサと音をたて藪のなかで動いている小汚い色の鳥がいたらウグイス若しくはその類いの鳥でしょう。
これらを踏まえ小汚い色のうぐいす餅を販売している和菓子屋さんがあれば鳥に詳しい店主が営むお店かもしれません。
ウグイスと和菓子については程々にして話しはメジロに戻ります。
梅林を周回するように移動するメジロを見ていると一瞬ホバリングのような動きを見せるメジロがいました。
花の蜜を吸う訳ではなくモゾモゾと動くので注意して見ていると嘴には虫が・・・
雑食というのは知っていたものの虫を捕まえるメジロを見るのは初めて。
調べることで判ったのですが、繁殖期になると動物性の栄養を積極的に摂るようになるそうです。
どんな虫を捕まえたのか気になったのでお約束の拡大画像。
なんでしょうかね、この羽虫。
咬まれることをを注意してか嘴で頭部を何度も挟んでから呑み込みました。
この個体は直ぐ近くの枝に飛んできてくれたので遠慮なく撮影。
さてこちらの梅林には紅梅と白梅が混在しており、メジロと紅梅とのコラボをと思いカメラを構え待っていたのですが蜜を吸うのは白梅ばかり。
移動する際に立ち寄る程度に紅梅に止まることはありましたが結果的に撮影は許してもらえませんでした。
蜜の味に違いがあるのかな。
理由は分かりませんが白梅に止まっている姿はゆっくり見ることができ、紅梅とのコラボは少々残念でしたが非常に楽しい時間を過ごすことができました。
時にスズメやカラスもこのように観察していることもあり、決して珍鳥だけを追っている訳ではないという一面も伝わってると良いのですが。
やや言い訳がましい内容になりましたが今日の観察日記はここまで。
明日は珍鳥探します。
おしまい。