2017年4月9日 11/8℃ 曇りのち晴れ
春の珍鳥まつり。
今週もこのシーズン恒例となっている海沿いを北上しての男鹿半島で珍鳥探し。
今朝は小雨の降る生憎のお天気でしたがお昼頃からは晴れ予報も出ていたので、天気の悪いうちに目ぼしい鳥を見つけ晴れ間が出たところで撮影をしようという算段です。
そうそう上手くいくものではありませんが新しい出会いに期待して各所見て回っていると鳥友さんからメールを着信。
内容を確認すると・・・
『鶴の仲間らしき鳥を一羽発見しました』
添付された画像を確認してみると写っていたのはナベヅル。
はい、予定変更!
有り難いことに場所についても詳細に記載があったので現地へ急行しました。
情報のあった場所へ到着し目に入ってきたのは砂利道をのしのしと闊歩するナベヅルの姿。
私にとっては2度目の観察。
1度目の観察は2011年1月、ホームページを立ち上げる前になるので日記では初登場です。
我が物顔で周囲を動き回るナベヅルは田んぼに移動してお食事タイム。
こちらのナベヅルは日本・朝鮮半島・中国の限られた場所で越冬しますが、最大の越冬地となるのが鹿児島県の出水平野。
世界中の全個体数の8割強にあたる約1万羽が集結するそうで、毎年渡りのシーズンになると全国版のニュースでも報道されています。
それ以外での地域では迷行する形で姿を現すようで秋田県内にも時々飛来しています。
ちょっと首が痒い。
いかにも『ツル』といった印象のタンチョウに比べるとサイズとしてはかなり小さくアオサギとほぼ同大。
更に地味な色をしていることから田んぼにいると案外見落とされてるのではといった印象を受けます。
今回は情報を頂いたことで観察することができましたが、もし情報がなければこの場所を通り掛かっていても見つけることができなかったと思います。
さて餌を採り続けるナベヅルですが、その様子をしばらく見ていると突然『ギュルルル~』とおかしな鳴き声をあげ羽を逆立てました。
画像には写っていませんが上空にはトビが旋回しています。
見たこともない余所者が我が物顔で闊歩しているのか気に食わなかったのでしょうか、このトビは何度となくナベヅルにちょっかいを出しに来ていました。
度々やって来るナベヅルのイライラ指数は60%まで上昇。
イライラ指数80%
イライラ指数100%
遂にキレました。
突然のダッシュ・・・
リミットオーバーでドロップキック。
これはヒドい。
あまりの気性の荒さにトビは退散。
見ている側としては非常に面白く今日はいつも以上に撮影枚数が多くなりました。
全ての写真をチェックすると夜中になってしまうのでその他の写真については後日アルバムの方に追加する予定です。
今日の観察日記はこれにておしまい。