2017年8月20日 30/22℃ 晴れ
今日はアカガシラサギの観察。
先月30日の日記に掲載をしたアカガシラサギは未だ同じ場所に滞在をしています。
珍しい鳥ということもあってこの先いつ見れるかも分からないことから機会をみては観察を重ねていました。
何度か観察をすることで、ある程度の行動パターンを掴むことができたので今日は今までより一歩踏み込んだ形での観察に挑戦。
発見当初に比べ徐々に見た目が変わってきたので今月16日に撮影した画像と比較してみたいと思います。
7月30日 撮影
8月16日 撮影
発見当初は名前にある通り頭部に赤みが見られましたが、この短期間に換羽が進み地味な印象の冬羽に変貌を遂げました。
しかしながら飛翔時に見せる羽のコントラストはアカガシラサギ特有のもの。
今まで掲載した写真からはアカガシラサギの大きさを感じ取ることはできませんが、体長は45cmと小型で一般的に見られるアオサギに比べるとほぼ半分の大きさ。
田んぼに降りたところを撮影した画像を見ると稲穂と比べることで大きさのイメージが伝わると思います。
この時は首を伸ばしていますが普段は縮めているので更に小さく見えることから、広い敷地のなかでは見過ごされてることも多いかもしれません。
さてアカガシラサギについては以前から観察してみたいと思い全国各地の鳥屋さんブログを読み漁っていました。
共通して感じたのは警戒心の薄さ。
どのブログを見ても明らかに近距離から撮影された画像が掲載されており、羽の一枚一枚がはっきりと写しだされています。
このことからアカガシラサギは警戒心が薄く観察しやすい鳥と思っていたのですが、ところがどっこい今回秋田に滞在中のアカガシラサギは私が今まで見てきたサギ類のなかで一番警戒心が強いと言っても過言ではありません。
近付くことは勿論許してもらえず、不用意な動きを見せただけで飛ばれてしまい一度葦原の奥まった場所に隠れてしまうと数時間姿を現さないことも・・・。
運良く農道脇の水路で餌を採っていたところに出会した時もこちらの動きを凝視していたので運転席からカメラも出せず。
苦し紛れに車のフロントガラス越しに撮影してみたもののこの有り様。
ちょうどこの時に農家さんがトラクターで現れ案の定飛ばれてしまい、再び同じ場所に現れないかと車内で待ってみることに・・・
二時間ほど経つと葦の陰からこちらの様子を伺うアカガシラサギの姿がありました。
しかし葦が邪魔でしっかりと姿を見ることもできなければ降りてくる気配も感じられません。
紆余曲折ありましたが普通のやり方ではこれ以上の観察が出来ないと感じ、16日には一日を潰して行動パターンを遠巻きにじっくり観察。
行動パターンを割出したところで今日は一日のうちで最も姿を現す場所にカモフラージネットを被って待機してみることにしました。
果たして狙い通りやって来てくれるのか・・・。
待つこと1時間。
なかなか姿を現さす暇をもてあまし水路を撮影。
昔ながらのこの水路にはカエルがいっぱい。
まさにここはアカガシラサギの餌場なのです。
炎天下のなか待つこと5時間が経過し・・・
ギブアップ。
別の位置で観察をしていた方と連絡を取り合いながらアカガシラサギが現れるのを待ちましたが、なんと今日は一度も姿が見られませんでした。
昨日は数人の方が観察をしていたという話を風の便りに聞いていただけにショックは隠しきれず。
羽の移行が完了したところでこの地を離れてしまったのか、今日はたまたま別の場所で餌を採っていただけなのか。
野生の生き物が相手ですから思い通りの観察ができないのは仕方ないとは云え、ただ残念の一言。
アカガシラサギは一体何処へ・・・
今日の観察日記はここまで。