2022年5月16日
本日更新する日記は4日の観察分から。
飛島での観察旅行を終えて秋田へ戻った翌日、この日はゆっくりとした足取りで観察へ出かけました。
一年の観察を通じて最も楽しいと感じるこの時期、地元での観察に穴を開けてしまい何処へ行こうか迷いましたが先ずは海岸のチェックから始めることに。
2日の飛島は荒れたお天気でしたが、秋田も同様だったのか海岸一面にゴミが打ち上げられ足の踏み場が無いといった状態。
散乱するゴミの隙間を縫うようにして移動すると波打ち際で餌採をしているアカエリヒレアシシギが目に入りました。
飛島から戻る航路でも目にしていましたがアカエリヒレアシシギはこの時期に秋田沖を通過しているようです。
天気が荒れると大きな群れが海岸で羽を休めることもあり過去には何度かその様な光景を目にしたこともありました。
しかし気象条件と通過のタイミング、更に会社員の身分としてはなかなかお目に掛かれるものではありません。
今回は数が少なかったものの観察の機会に恵まれたことには感謝。
飛島航路では一瞬視界に入っただけだったのでじっくりと観察させてもらうことに。
ヒレアシという名前にある通り海岸を歩く際には水掻きがある足を見ることができます。
普段人に接しない生活をしている為か警戒心が緩く触れるような位置まで接近してくることも屡々。
望遠レンズでは撮影不可になることも度々ありました。
画像だけを見ると一見して大きな鳥のように見えますが実際は体長19cmの小さな鳥。
サイズ感を表現したいと思いスマホで撮影してみることに。
画像の左上に写るのは車のサイドミラー。
サイズ感を写真で表現するには画角の広いスマホ撮影が最適でした。
沖で浮いていることが多い為か腰を下ろして休む場面も多く見ている側ものんびりとさせられます。
観察を続けてふと思ったのは「海岸だけではなく他の場所にも入っているのでは?」ということ。
過去の経験上、海岸で観察できた時には周辺の田んぼでも観察できていました。
過去の経験に倣って農耕地をチェック。
この日はまだ水の張った田んぼが少なく捜索範囲が限られていたことから容易にアカエリヒレアシシギを発見。
数こそ少なかったものの想像通り田んぼにも入っていました。
海岸での観察と違って田んぼで見られるアカエリヒレアシシギは非常に面白い。
まるで幼児が遊ぶ玩具のような動きをみせます。
ゼンマイ仕掛けの玩具と表現したら良いのでしょうか。
非常にコミカルな動きに笑いを堪えながらの撮影。
ジグザグに動きつつどんどんこちら側へ向かって泳いできました。
最終的にはレンズにくっつきそうな位置まで近寄ってきた為こちら側が後退。
この時ズームレンズで撮影できていたらどんなに良い画を残すことができたことか..
近い時ほど画角を広く取り風景を入れて撮影したいものですが、近寄ってくることに嬉しさを感じ即座に対応することは出来ませんでした。
ただ大きく撮ってしまったことに後悔しつつも、これはこれで良い思い出。
こちらの田んぼ以外でもアカエリヒレアシシギを見ることができ広範囲に渡って陸地側へ入っていたようです。
捜索している際にはムナグロの大群に遭遇。
一列に並ぶ姿が面白く感じました。
田んぼでの観察を終えて再び海岸へ戻ってみましたが特に他のシギチは入っておらず波打ち際で採餌をしていたアカエリヒレアシシギに変わった様子はありません。
このタイミングで少し光線の状態が良くなったことから今度は撮影を楽しませてもらうことに。
順光で撮影することにより赤い襟の部分を綺麗に写すことができました。
おまけ程度に羽繕いの場面を動画で撮影。
結局この日は終日アカエリヒレアシシギを観察して終了。
連休最終日の翌日5日もシギチの観察に出かけましたが、そちらの様子はまた来週に更新したいと思います。
本日の観察日記はここまで。