2023年4月24日
本日更新する日記は今月2日の観察分から。
東西に帯状高気圧が広がり晴天続きだった年度替わり。
観察にはもってこいのお天気でも珍鳥探しにはリスクが大。
晴天が続くと渡り鳥は足早に移動してしまいます。
面積の狭い島嶼では捜索範囲が限られるため効率の良い探鳥ができる一方、本県においての珍鳥探しはお世辞にも効率が良いとは言えません。
「分かっちゃいるけど止められねぇ」
スーダラ節の歌詞にもあるよう珍鳥探しはバードウォッチャーのロマン。
この日も空振りを覚悟で海沿いを転々としましたが...
見事に空振り。
この日唯一撮影したのはこちらの画像。
海面に異変を感じ撮影したものですが、よく見られる潮目とは異なりまるで津波のようでした。
良からぬ前兆現象ではないかと思いましたが、こちらについて『潮目だと思われる』との見解を頂きました。
水温差と海流の方向で段差ができることがあるそうです。
自然現象は知らないことばかり。
結果的に残念な休日となりましたがこの日の2日後、思わぬ出会いに恵まれます。
2023年4月4日
仕事を終えて帰宅途中の出来事。
間もなく自宅へ到着といった頃、目に飛び込んできたのは電線に止まるカササギ。
思わず二度見をしてしまうほどの出会いに驚きを隠せませんでしたが証拠写真を撮ろうにも手元にカメラがありません。
スマホで撮影をしようとも考えましたが自宅は直ぐそこ。
急ぎ足で帰宅しカメラを持ち出すと...
ほんの5分の間に姿を消していました。
「欲を出さずスマホで証拠写真を撮っておくべきだった」と後悔しましたが簡単に諦められるものではありません。
周辺を探し15分ほど経った頃、松の木に止まるカササギを発見。
暫くこの場所から動くことのなかったカササギでしたが、一度地面へ降りると今度はフェンスの上へ。
再び地面へ降りるものと考え観察を続けていたところ私の予想は外れ民家の敷地へ飛んで行ってしまいました。
直ぐに姿を確認できましたが流石にカメラを向ける訳にはいきません。
ちょうど帰宅の時間帯ということもあり人の目の多い時間です。
不審者と勘違いされる恐れもあり、何食わぬ顔で動向を探っていたところ不意に飛び立ったカササギはあらぬ方向へ...
暫く探してみたものの完全に見失ってしまいました。
民家の敷地へ入ったカササギを探し出すのは困難と判断し翌朝捜索してみることに。
2023年4月5日
興奮冷めやらぬ出会いから一夜が明け、この日捜索を始めたのは5時半頃。
タイムリミットは出勤時間の7時迄とあって時間に余裕はありません。
手始めに前日確認した場所を見て回るも姿は無し。
次に見失った場所を中心に捜索しましたが簡単に見つかるものではありませんでした。
抜けてしまったのか、それとも民家の敷地に潜り込んでいるのか...
捜索を始めて一時間が経過。
焦りの気持ちが諦めの気持ちに変わってきた頃、道路上に佇むカササギを発見。
安堵の気持ちに包まれましたがタイムリミットまであと30分という現実。
一頃昔の私であれば『鳥を見ないとお腹が痛い病』を発症しているところですが、先々予定が詰まっているため仮病...もとい病を発症させることはできません。
しかしながらこのカササギは何処からやってきたのか。
私にとって本県においての観察は2例目となりますが、秋田県では過去に数例迷行記録が残っています。
日本で留鳥として見られるのは県鳥にも指定される佐賀県が一般的に知られているでしょう。
その他に北海道の一部地域にも生息しており、千歳空港付近で目撃したことがあります。
佐賀県や北海道に生息する個体が渡ってくることは考え難く、大陸から迷行してきたものと考えることが妥当かもしれません。
地面をウロウロ歩き回るカササギは道路脇に自生する植物を千切るような姿が見られました。
植物食なのか何かしらの生物を食べる為だったのかは分かりませんが、やっと行動らしい行動を見ることができ私の気持ちも一段落。
ここでタイムアップ。
あっという間に終わった早朝の観察でしたが、この日の夕方再び観察できることを願い職場へ向かいました。
それから9時間後。
仕事を終えて再会を楽しみに現地へ向かいましたがカササギの姿は見当たらず...
方々探してみたものの、この日以降カササギを再び見ることはありませんでした。
たまたま自宅近くへ立ち寄っただけだったのか、それとも暫く滞在していたのかは不明ですが僅な時間ながらも自宅近くで観察できたことを嬉しく思います。
今後本県において観察のチャンスがいつ巡ってくるのか想像もつきませんが、またいつか観察できることを期待して本日の観察日記はここまでとします。