2024年2月19日
本日更新の日記は1月7日の観察分から。
昨年12月以降ヤマドリの観察を継続していましたが、この日は午前を限定としてオオワシの観察へ出かけました。
観察と言ったは良いものの実際のところ“会いに行った”という表現の方が正しいかもしれません。
いつもの止まり木を覗くといつもの場所へ。
私にとっては今季2回目の対面でしたが、改めて見てみると「随分と老けたな...」という印象を受けました。
オオワシには『お前もな』と言われてしまいそうですが、加齢による見た目の変化はお互い様。
オオワシがこの場所を定位置とするようになったのは2011年。
当初はオジロワシの止まり木でしたが、オオワシが乗っ取り現在に至ります。
オオワシは成鳥になるまで約6年かかると言われていますが渡来当初は成鳥になって間もない頃。
換羽に要する期間からざっくり計算すると推定年齢は19~20歳といったところでしょうか。
加齢による変化はどの様なものか、似たようなアングルで撮影した過去の画像を漁ってみました。
【 2011年 】
【 2024年 】
この様に比べると違いは一目瞭然。
撮影時の光量、カメラの設定の違いも若干影響していますが全体的に白っぽく変化していることが見て取れます。
肩羽にも大きな変化が見られますが特に頭部の変化が著しく、人間に置き換えると白髪が増えた状態。
こうした変化は各所に現れ、どの部位においても共通するのは白化なのでしょう。
加齢による変化を感じながらも元気そうな姿を見ることができて何より。
ほんの少しの再会で私の気持ちは満たされてしまいました。
しかしこのまま帰るのは勿体無いようにも感じ「日記用に」と話題づくりのため少しだけ付き合ってもらうことに。
いわゆるネタづくりの為に観察をしたことはありませんが、暫くヤマドリの話題が続いていたこともあり今回は特別です。
オオワシが飛んで来るであろう飛行ルートに構えること約40分、止まり木を離れたことを確認しカメラを構えましたが...
「こっちに来ねぇ」
あらぬ方向へ飛んだオオワシは10分ほどで帰還。
次に飛び立つのは果たしていつになるのか。
長い時では半日ほど止まり木へ留まることも少なくないため、午前を限定とした観察で良い場面を見ようなどと虫が良すぎたかもしれません。
暫くすると付近にハヤブサが飛来。
若い個体のようですが違和感を覚える個体です。
20分ほど畔に留まっていましたが目を離した隙に飛んでおり、ものの数分で戻ってくると何かを補食していました。
私の位置から獲物を見ることはできませんでしたがツグミ大の獲物だったと想像します。
間もなくオオワシが再び飛び立ち今度は狙い通りのルート。
徐々に距離は縮まり私の直ぐ傍を通過。
何等かの餌を見つけ飛んだものと思ってましたが、オオワシの行く先にはオジロワシの幼鳥と亜成鳥が飛んでおり野次馬根性で飛んだのかもしれません。
私の目論見としては餌を捕獲し田んぼで採餌する様子を観察しようと考えていましたが、当てが外れた私は一足早く止まり木へ。
ふと今迄の観察を思い返してみると飛び立ちの瞬間は何度も見ていましたが、止まり木へ戻る場面に立ち合ったことはありませんでした。
一部始終を撮影しようと考え待つこと数分、オオワシが帰還。
どうやら私の立ち位置が悪かったようで酷い出来栄え。
あまりの酷さに笑ってしまいましたが写真の出来栄えは二の次。
会うことを目的としていたため何の問題もありません。
オオワシの元気な姿を見たところで午後からヤマドリの観察へ出かけましたが、数日前に降った雪の影響で田んぼは真っ白。
山肌を見てみると幾つも足跡があり移動している様子は伺えましたが田んぼへ来た形跡は見られませんでした。
この場所は常に日陰となるため一度雪が積もるとなかなか融けないことから、今後の観察に一抹の不安が...
結局この日はヤマドリを見ることができず早めの帰宅となりましたが、持て余した時間はアカウソの観察に当てました。
自宅脇の垣根で見られたアカウソ。
大食漢のウソは花の蕾や実が好物。
こちらのアカウソも連日のように飛来し垣根になるツルマサキの実を根こそぎ食べてしまいました。
近所の子供が近付いてもお構い無し。
犬の散歩にも動じません。
雌1雄2のアカウソが飛来するようになって近所の蕾は手当たり次第に食べ尽くし、垣根の下には食べ散らかした痕だけが残り見るも無残な姿に...
ウソの渡来数が多い年は桜が咲かないと言われていますが、秋田県は間もなく桜の蕾が芽吹く頃。
全国的にも今季はウソの渡来数が多いと言われるだけに、今年の桜は疎らになってしまうかもしれません。
果たして今年の桜はどうなるのでしょうか。
本日の観察日記はここまで。