2024年9月16日
本日更新の日記は8月11日と13日の観察から。
夏季休暇初日の8月10日は”鳩の日“ということもあり4年振りにアオバトの観察を計画しましたが残念ながら良い場面を見ることはできませんでした。
不満を募らせる結果にニュウナイスズメの観察を目論んだもののこちらも思うようにいかず…
ここ数年、夏季はオオジシギばかり見ていたせいか他の鳥に対する感覚が鈍ってしまったのかもしれません。
夏季休暇二日目は本来あるべき姿に戻りオオジシギの観察へ。
この日も朝から強い陽射しが照り付け気温はぐんぐん上昇。
早い段階で決着をつけなければと先を急ぎましたが、渡りの中継地へ行ってみると農耕地には軽トラが点在。
農家さんたちも暑くなる前にと草刈りに精を出していたようです。
当然のことながらオオジシギは姿を晦ませており何処を回っても見当たりません。
約2時間、畔のチェックを繰り返しましたがその間に見られたのは枝豆畑から飛び立った2羽のみ。
暑さも相俟ってオオジシギたちは枝豆畑に姿を隠していたのでしょう。
観察不可という状態に一時は帰宅を考えましたが帰るにはまだ早いと少々悪足掻きをしてみることに。
自宅周辺の田んぼを回ってみると畔で休息を取るオオジシギを複数羽確認。
しかし陽射しが影響して良い観察はできそうにもありません。
こうした状態からもオオジシギの観察は天候の悪い時に限ると帰宅の途につこうとしたところ…
面白い個体を発見。
頭部の形・頭側線・過眼線・嘴の長さから見る体のバランスはタシギを思わせます。
タシギの識別点として嘴の長さについて触れられることがあり、私もこの識別方法を参考にした頃がありました。
確かに非タシギに比べると長いように見える個体が多いものの、ジシギは個体差が激しく総合的に判断しなければいけません。
こちらの個体については肩羽と雨覆の特徴がタシギ成鳥冬羽に似ている点もあり『タシギに見える』という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
陽炎の影響でモヤっとした画像ですが翼下面を見るとタシギではないということが分かります。
嘴の長さでだけで判断することはできないという一例でしたが、この日はジシギ観察において過去最悪とも思える内容に肩を落として帰宅する羽目に...
8月12日は台風5号が異例のコースを辿り本県に接近・通過する予報であったため観察はお休み。
大荒れの天候が予想されていたこともあり、渡りのシギチや海鳥が避難しているかもしれません。
こうした考えから翌13日は海岸での観察を計画しましたが、秋田市においては然程荒れることもなく台風が通過したとは思えない様子でした。
当初の予報より進路が変わったため災害が発生しなかったことは良かったものの目論見通りの観察はできるのか...
海岸を目指し移動していた時の出来事。
この時期は無意識に農道や畔に目が向いてしまい、いつの間にか農耕地をジグザグに走っていました。
海岸を目前にして2羽のオオジシギを発見。
私が車を停めたことにより一時は様子を伺っているようでしたが距離を置くような素振りは見られず間もなく採餌を始めました。
百聞は一見にしかずという言葉があるように今回は動画から。
見ての通り私を気にする様子もなく黙々と採餌しており、警戒するどころか距離は縮まりつつありました。
こちらは昔ながらの堰があり餌の採り易さから場所を移動したくなかったのかもしれません。
畔と畔の中央に流れる堰を中心としてジグザグに移動しながら採餌を続け、餌としていたのはほとんどがミミズ。
時々小さな水生昆虫のような物も捕食していましたが一瞬のうちに飲み込んでしまうため得体が知れず。
暫く採餌の様子を観察しているとを淡色の個体が羽繕いを始めました。
嘴の先端を水に浸しては羽の手入れを繰り返し羽繕いに掛ける時間は長かったように思います。
続いて褐色の個体も羽繕いを始めましたが、こちらも淡色の個体と同様に嘴の先端を水に浸す行動が見られました。
羽繕いを終えると羽ばたきを見せましたが、幼鳥ということもあり羽には擦れや摩耗がなく“美しい”という形容詞がぴったり。
淡色の個体が畔に上がると褐色の個体が驚異の跳躍力を見せ、堰を飛び越し畔から畔へとジャンプで移動。
観察を継続していると雨が強まりオオジシギの動きは緩慢に。
天候を気にしているのかと思いきや瞬きがゆっくりとなり、どうやら休憩に入ったようです。
瞼が重くなる様子を見ていると遂に熟睡。
約15分ほど睡眠していたでしょうか。
思い出したように採餌を始めると2羽の動きは活発化。
縦横無尽に動き回り次々にミミズを捕食していました。
間もなく見られたのは水浴びをする姿。
これまでにオオジシギの水浴びは何度か見てきましたが、いずれも距離が遠く間近で見るのは初めてのこと。
水浴びを終えるとジャンプで畔へ移動。
体を震わせて水気を払った後は丁寧に羽繕い。
間近に様々な行動を観察することができ目の離せない状態が続いていると再び驚異的な跳躍力を見せ、堰を飛び越し対面側の畔へ跳び移りました。
私との距離は更に縮まりその様子をスマホで撮影。
手前に写るのは私のレンズ。
望遠レンズ越しに見るオオジシギはこの様になります。
私を覗き込むような仕草が見られたものの、更に近付いてくるような気配が感じられたため一連の行動を動画で記録しました。
躊躇なく近寄ってくる様子に嬉しさを感じましたが、撮影という面においては難儀させられピンボケ写真を量産。
私の機材には瞳AFという機能が備わっていないためオオジシギの眼に合わせてその都度ピントの調整を行わなければなりません。
アナログな機材ではこういった場面においても苦労させられます。
こんな時こそ動画撮影。
動画での記録は多少誤魔化しが利くため静止画ほど厳密なピント合わせが必要ありません。
こちらの動画では至近距離で採餌を行うオオジシギを見ることができます。
上手いこと撮影できたとモニターから目を離すと...
「なんと!?」
いつの間にか淡色の個体が目の前に。
こちらの画像は運転席から助手席に移動して撮影したもの。
最接近した際にはピント合わせをすることができず、助手席に移動しても撮影不可という状態になりました。
この様な時こそスマホで撮影するべきでしたが、当時は冷静さに欠けていたように思います。
贅沢な話ではありますがオオジシギとの距離が少し離れることを願っていると突然見せた伸びの姿。
普段なかなか見ることのできない外側尾羽がちらり。
更に翼を上方へ伸ばし翼下面を間近に見ることができました。
これまでに何度も見てきた姿ですが、長時間に渡りこのような場面を観察した記憶はありません。
一時的に近寄ってくることはあっても通常は距離を取られることが当たり前。
この後も至福の時間は続き当初予定していた海岸での観察は頭からすっぽ抜けていました。
最接近の場面から約一時間、名残惜しさはありましたがオオジシギを驚かさないようそっとその場を離れることに...
前々日(11日)は自分史上最悪とも思える内容から一転、この日は自分史上最高の観察をすることができ、まるで乱高下する株価を思わせる内容となりました。
ちょうどこの頃は日経平均が荒い値動きをしており、最大の下落幅から大幅に反発。
私の観察も日経のように反発が起きていたのか、海岸へ行ってみるとシギチはさっぱり見られなかったもののミサゴの水浴びを間近に見ることができました。
「水中にダイブする鳥がわざわざ水浴びをしなくても」と様子を眺めていましたが、こうした距離でミサゴの水浴びを見ることができたのは幸運だったと思います。
この様に13日は満足感を得られた一日となりましたが、14~15日も懲りずにオオジシギの観察に出たところ思わぬ出会いに恵まれました。
そちらの様子は次週更新の日記へ続きます。
本日の観察日記はここまで。
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