2023年9月22日
本日更新する日記は旅先での思い出を綴る観察旅行記。
今回もANAダイヤモンド修行を大義名分のもと地元秋田を離れましたが、目標を達成するためには年内中に怒涛のフライトをこなさなければなりません。
8月のケアンズ探鳥旅行ではジェットスターを利用したためプレミアムポイントを稼ぐことができず、修行としてのフライトは約2ヶ月ぶり。
修行を再開した今回は一区間で最もポイントを稼げる石垣島を旅の目的地としました。
日程初日は羽田空港を8時15分に出発。
搭乗した機材が滑走路へ向けてタキシングを始めるとCAからアナウンスが入り、搭乗便は鬼滅の刃じぇっと参号機であると告げられました。
テレビアニメ「鬼滅の刃」とタイアップを記念して様々なサービスを提供している全日空。
キャラクターをデザインした鬼滅の刃じぇっとは壱・弐・参と3つの機材があり、今まではターミナルで眺めるだけでしたがアナウンスを聞くまで鬼滅の刃じぇっとに搭乗したことを露知らず。
実際に搭乗してみるとCAとは別に竈門炭治郎からもアナウンスが入り、これだけでも鬼滅の刃ファンにとっては垂涎物なのかもしれません。
離陸後、巡航高度へ達すると飲み物や食事のサービスが始まります。
エプロンを着用したCAがカートを押す姿は誰しも容易に想像できるでしょう。
この時CAはエプロンを着用していますが、鬼滅の刃じぇっとではエプロンも通常のものとは異なり鬼滅の刃仕様のエプロンでした。
ポケットからは禰豆子が顔を覗かせる可愛いデザイン。
ミーハーな私はCAを呼び止め記念撮影。
快く撮影に応じてくれたCAは私を鬼滅の刃ファンと思ったのか搭乗記念のステッカーをプレゼントしてくれるサプライズも。
こうした経緯をX(旧Twitter)に掲載したりとあれこれしているうちに着陸態勢へ。
何の苦も無くあっという間に石垣島へ到着しましたが、これを修行と言えるのかどうか...
単に飛行機に乗って喜んでいるオジサンとしか思えません。
何はともあれ修行を終えて早速探鳥へ繰り出しましたが、レンタカー屋を出発して間もなく電線に止まるシマアカモズを発見。
季節柄これからどんどん数を増やすことでしょう。
石垣島へ着いて始めに観察したのはハリオシギ。
島の水田は本州のような季節感が無く統一性もありません。
代掻きをしている田んぼもあれば稲穂が青々としている田んぼもあり、稲穂が頭を垂れる田んぼがあれば稲刈りをしている田んぼも見られます。
渡りのルートになっているのは勿論ですが、様々な環境が整うことで秋田では見ることの難しいハリオシギをいとも容易く見ることができました。
但し、石垣島で見られるチュウジシギとハリオシギは本州で見られる個体と特徴が異なるため同定は難しいと感じます。
島在住の友人が発信するブログに目を通し以前から勉強を積み重ねていたものの、なかには見分けのつかない個体も存在し先に掲載した画像も右側の個体はハリオシギと判断できますが左側の個体については識別不可。
まだまだ修行が足りません。
チュウジシギとハリオシギは観察時期としてシーズン終盤を迎えているようでしたが、その他のシギチはそこかしこで見られました。
一枚の田んぼにアカアシシギ・アオアシシギ・キアシシギが同時に見られたりと、こうした環境を羨ましく思います。
隣の畑は青く見えるという言葉があるように石垣島の田んぼは私にとって宝箱。
バードウォッチングを目的として島を訪れるウォッチャーは皆同じように思っているかもしれません。
シギチを観察する傍ら目にしたのはムラサキサギ。
ついつい見入ってしまう石垣島の普通種。
アオサギが小さく感じるほど巨大なサギとあって時にはシギチを丸飲みしてしまうこともあるのだとか。
島の友人が以前保護した際、獰猛な性格で恐かったそうです。
田んぼを転々としながら探鳥を続けていると数百羽という数のツメナガセキレイを発見。
その中から珍種を探せたらよかったのですが、今回に限って双眼鏡を忘れるという失態を犯しチェックもままならず。
望遠レンズでの確認作業は面倒臭いことこの上なし。
確認作業に手こずっていると島の友人から連絡が入りベニバトが入ったという情報を寄せて頂きました。
幾度となく石垣島を訪れていますが、何故かベニバトには縁がなくフラれ続けているという話を覚えてくださってのことでしょう。
情報には丁寧にマップも貼り付けられており、早速場所を確認してみたところ私の居るこの場所こそベニバトが確認されたという場所でした。
この偶然には驚かされましたが肝心のベニバトは見当たりません。
リュウキュウキジバトは沢山確認できたものの本命のベニバトには今回もフラれてしまったのか...
私を慰めるようにポーズを取ってくれたのは秋田県で見ることのできないセッカ。
この事実を知らない人は意外と多いようです。
(個人的には宮城県が生息域の北限と考えています)
その後場所を変えてシギチを見て回るとキリアイを発見。
キリアイは暫く観察できていなかったように思え、記録を振り返ってみたところ2018年に地元で観察したのが最後でした。
このキリアイも今後秋田では見ることが難しい種の一つとなることでしょう。
ここまで主要なチェックポイントを何ヵ所か見て回りましたが、頭の片隅にあったのはジャワアカガシラサギの存在。
秋田を離れる前から長期滞在中との情報を得ていただけにチャンスがあればと思っていましたがなかなかお目に掛かれず。
私の知らない場所に出ているのか、それとも抜けてしまったのか...
不本意ではありましたが島の友人に尋ねようと思った矢先の出来事。
「見つけた」
ジャワアカガシラサギは主要探鳥地のなかでも最も有名な農耕地に滞在していたようで私としては灯台もと暗し。
しかも道路から丸見えの場所で採餌をしていました。
以前観察した個体は豆粒ほどの大きさに見える程度であったため、実質今回が初観察。
思う存分見ることができ、これだけでも石垣島へ来た甲斐があったと感じます。
採餌を終えたジャワアカガシラサギは草むらのなかへ姿を消してしまったため、更なる出会いを求めて島を巡回していると不自然に揺れる草を目にしました。
一体何が潜んでいるのか...
注意深く草の動きを見ているとリュウキュウヨシゴイが登場。
こちらを警戒することなくのしのし歩きながら近寄ってきました。
最終的に目の前までやってきましたが、このタイミングで自転車が通り掛かりリュウキュウヨシゴイは再び草むらの中へ。
警戒が解けると姿を現すであろうと考えその場に待機すると、いつの間にか道路を横断しており少し離れたブッシュで周囲の様子を伺っていたようです。
暫くすると身を隠してしまいその先の行動は掴めず。
このタイミングでリュウキュウヨシゴイと同じようにシロハラクイナが登場。
こちらは採餌をしながら近寄ってきましたが、後を追うように今年生まれの幼鳥も現れ楽しい時間が続きました。
夕陽が眩しく感じるお天気でしたがフロントガラスにポツポツと雨粒が。
降り始めたかと思うとあっという間に空は暗くなり嵐のようなお天気に。
島特有の一時的な雨と考え、天候の回復を待とうと思いましたが時刻は既に18時。
時間も時間であったことからこの日の観察を終えようとしたところ農道にリュウキュウヨシゴイが出ていました。
こちらを撮影してこの日の観察は終了。
初日から撮影枚数が嵩んでしまったため、この日は宿泊先で画像の整理に追われる羽目となってしまいました。
2023年9月23日
日程2日目。
この日は早朝からジャワアカガシラサギの観察へ。
前日観察できた場所へ行ってみると想定通り道路端で採餌をしており、この時は動画でその様子を記録。
島の友人がブログに記載していた通り警戒心を全く感じさせない個体です。
一頻り観察を楽しんだ後は主要チェックポイントを巡回しましたが、前日と鳥相に特段の変化は見られず。
そこで観察の内容に変化をもたらそうと思いついたのがアカハラダカの観察でした。
私が島を訪れるタイミングとアカハラダカの渡りが重なるという話を聞かされていたこともあり、友人へ連絡したところ『丁度これから観察へ出るところです』との返信があり急ぎ足で観察所へ。
その道中に見かけたカンムリワシ。
しかし先を急ぐ身であったことから早々に別れを告げました。
石垣島の渡り鳥観察所はバンナ公園の高台に位置しており、途中には幾つも看板が出ています。
画像右上に写る突起物が渡り鳥観察所。
逸る気持ちを抑えて階段を登ると予想以上の人集り。
後から知ったのですが、私の旅程は大手バードウォッチングガイドのツアーと丸被りだったようです。
それにしても良い眺め。
今まで渡り鳥観察所の看板は目にしていたものの実際に足を運んだのは今回が初めて。
そのためどの様にアカハラダカが見られるのか分かりません。
そこで島の友人にこちらでの観察方法を教えて頂きアカハラダカを待っていると北西の方角に無数の黒い点を発見しました。
待望のアカハラダカが群れとなって押し寄せ、ざっと数えても100羽超。
こちらへ向かっているのは明らかでしたが距離が近くなるにつれ更に数を増やし約200羽の群れを確認。
観察所上空へ到達した群れは上昇気流を捉えるため旋回を始め観察所は歓喜の渦に。
それと同時に低い位置を飛ぶ個体が見られるようになり、正直なところ何処を見たら良いのか分かりません。
写真に収めたい気持ちと肉眼で眺めたい気持ちの葛藤が続き、可能な限りその両方を楽しみました。
時には目線の高さを飛ぶ個体も見られ、近くで見られる個体はほとんどが幼鳥であったように思います。
一定の高度へ達したアカハラダカの群れは次々に南の方角へ。
後続の群れを待っていると思いもよらない出来事が...
遥か彼方へ消えていったはずのアカハラダカが大きな群れとなって観察所上空へ戻ってきたのです。
何が起こっているのか分かりませんでしたが、低い位置を乱舞する様子に再び歓喜。
渡っていったタカが戻ってくるという場面は今だ嘗て見た経験がなく、島で渡りの観察を長年続けておられる方に尋ねてみたところ『捉えた気流が悪いと感じた時には気流の良い場所を探し戻ってくることがある』という研究の結果をお話してくださいました。
石垣島ではよくある光景とのことでしたが、この日は何度も同じような行動を見ることができ私は運が良かったと思います。
この日カウントされたアカハラダカは約1000羽。
毎年この様な数が見られるのかと思いきや石垣島でもこれほどの光景が見られたのは10年ぶりとのこと。
偶然にも貴重な場面に立ち会えたことを本当に嬉しく思います。
興奮冷めやらぬ思いでしたが石垣島で見るアカハラダカの渡りは午前中がピークとのことで、また翌日の渡りに期待して観察所を後にしました。
炎天下での観察が続き喉はカラカラ。
そこで以前立ち寄ったお店で水分補給。
渇ききった喉をスムージーで潤し気分もリフレッシュ。
こうして午前の観察に区切りをつけましたが、午後からはベニバトを探して再び田んぼを巡回。
そちらの様子は後日更新の日記へ続きます。