メールはこちらから

 

 

X (旧Twitter)はこちらから

 

 

2025年1月1日

 

 

 

新年あけましておめでとうございます。

 

例年元日は形式的な挨拶文を掲載することが慣例となっている当ホームページの野鳥観察日記。

今回は慣例を打ち破り本日更新の日記は新年早々の観察旅行記。

 

 

今回の旅行、事の発端は昨年10月。

友人と年末年始の過ごし方について話したことから始まりました。

 

年末年始は暇だと云う友人との会話のなかで持ち上がったのが海外探鳥の旅。

 

私が提案した探鳥地は①マレーシア②タイ③台湾の三カ国。

当初はマレーシア(ボルネオ)の方向へ話は進んだものの、最終的に台湾行きへ話が纏まりあれよあれよという間に計画は具体化しました。

 

 

・日程としては1月1〜5日まで4泊5日。

・友人も青組ということもあり羽田空港第2ターミナルから台北松山(ソンシャン)国際空港へ。

・探鳥地のプランニング等々。

 

 

僅か2〜3日のうちに決めた旅行でしたが、私にとっては初めての台湾。

 

渡航するにあたり台湾について調べてみたところ電子渡航許可は不要であり、パスポートのみで入国が可能と知りました。

 

次いで調べたのは自動車の運転について。

自由気ままに旅を楽しむためにはレンタカーが欠かせません。

例外なく国際運転免許証を取得したらよいだろうと思っていましたが、台湾では使用不可なのだとか。

 

台湾で車を運転するには日本の運転免許証の中国語翻訳文が必要なようです。

但し、日本台湾交流協会台北事務所、高雄事務所又は日本自動車連盟(JAF)が発行したものに限るとありました。

 

直ぐにJAFの公式ホームページを開いてみたところオンライン申請が可能。

日々忙しく過ごす身にとっては有難いシステムです。

 

案内に従い入力を済ませると4日後に予約番号を記したメールが届きました。

(混雑状況によっては2週間前後かかるようです)

 

印刷はセブンイレブンのマルチコピー機のみ。

40円を投入して出来上がった中国語翻訳文がこちら。

 

 

この紙切れのために必要な申請手数料は4400円。

JAFぼったくり過ぎ。

 

台湾で探鳥を楽しむためには台湾の野鳥を知らなくてはなりません。

そこでネットショップから注文し届いた野鳥図鑑がこちら。

 

 

お値段9900円。

 

全て漢字表記のため何がなんだか…

唯一の救いは種名に英名の表記があるため後日の鳥合わせは何とかなりそうです。

 

こちらは必須ではありませんが台湾渡航前の事前準備として入国カードのオンライン申請を行いました。

 

 

勿論、入国前に機内で渡される手書きのカードも可。

 

最後にデジタル庁のVisit Japan Webサービスを利用して帰国後の手続きが簡単に済むよう準備。

 

渡航まで台湾の交通ルールを覚え出発の準備は整いました。

 

 

2025年 野鳥観察の旅 in 台湾 (1月) ①

 

 

 

秋田空港を始発の便で離れ雲を抜けると眩しいばかりの初日の出。

 

 

間もなく機長より新春の挨拶があり正月らしさを演出してくれました。

 

前日の大晦日は大荒れの天候だったこともあり欠航の心配もありましたが、元日は安定した気流のなかあっという間に羽田空港へ。

 

 

嘗ての羽田空港は国際線と言えば第3ターミナルへ移動しなければなりませんでしたが、現在は第2ターミナルにも国際線が就航しているため台湾へ渡航するにあたりターミナル間の移動はありませんでした。

 

第2ターミナルからも海外へ渡航できるようになったお陰で地方に住む者にとっては海外旅行が身近なものとなり非常に有難く思います。

※航空会社、路線によっては第3ターミナルからの発着も有り。

 

 

いつもと違って国際線への乗り継ぎですが出発まで時間に余裕があったため制限区域を出て出発ロビーへ。

 

国際線の出発ロビーは国内線と同じ2Fにあり、エスカレーターを登り南側へ進むとINTERNATIONALの文字が見えてきます。

 

 

更にエスカレーターを登ると国際線の出発ロビー。

全面ガラス張りの空間は開放的。

 

 

こちらでチェックインを済ませ制限区域へ進みますが、ダイヤモンドメンバー専用のRカウンターを発見。

 

 

成田空港のZカウンターと同様、手厚い対応をしてもらえますがチェックイン済みの私は単なる冷やかし客。

 

それでもGSが懇切丁寧に対応してくださり旅の気分も盛り上がります。

 

 

出国手続きを済ませた後は国際線スイートラウンジを探訪してみることに。

 

こちらはANAダイヤモンドメンバーとファーストクラスを予約している方のみ利用可能。

 

 

国内線のスイートラウンジとは比較できないほど豪華な造り。

 

 

スイートラウンジでは時間帯により提供内容が変わるセット形式の食事サービス『SUITE DINING』があり、バーテンダーがドリンクを提供する対面式のBARカウンターも設けられていました。

 

 

私は台湾で運転を控えていたためノンアルコール。

友人夫婦はANAのカラーをイメージしたカクテルを注文。

勿論どれも無料で頂けます。

 


 

その他にゆったり寛げるブース、シャワールームも設けられており至れり尽くせりの空間。

 

こんなところで寝てしまったら搭乗便に遅れてしまいそう…

 

 

一通りラウンジ内を探検したところでLIVEキッチンへ。

 

午前11時からメニューが切り替わり、私たちはお寿司を頂きました。

 

 

まるでホテルで食事をしているような感覚。

非常に満足度が高く、これを無料で頂けるのかと驚くレベルですが私は更に牛丼をおかわり。

 

スイートラウンジを堪能した後は余裕を持って搭乗口へ。

 

 

12時40分に羽田空港を出発し約4時間のフライトですが日本とは1時間の時差があるため台湾へ到着するのは現地時刻の15時50分。

 

フルキャリアの国際線ということもありエコノミー席でも機内食が提供されましたが既にお腹いっぱい…

 

それでも残さず完食。

 

 

度々足を運ぶ石垣島と然程変わらない所要時間にも関わらず、国境を越えることに不思議な気分。

島国で育ったこその感覚といったところでしょうか。

 

 

着陸に際し高度を下げると見えてきたのは台北の街並み。

 

 

緑が豊かという印象からビル群に景色は変わり眼下に見えたのは複雑な道路。


 

この先の運転に一抹の不安を覚えます。

 

 

定刻より30分も早く松山空港へ到着し入国の手続きを済ませた後は通信環境を整えました。

 

台湾の通信会社は以下の3社。

 

・中華電信(Chunghwa Telecom)

・遠伝電信(Far EasTone)

・台湾大哥大(Taiwan Mobile)

 

中華電信は台湾No.1キャリアのようですが、どのキャリアを利用しても然程変わりはないでしょう。

 

滞在日数、利用状況に合わせて様々なプランが用意されていました。

 

 

以前のオーストラリアでは事前にセットアップしていたeSIMが機能せず、現地で購入したSIMカードも機能しないというトラブルに見舞われましたが今回は問題なく動作を確認。

 

※台湾の空港ではSIMカードを購入すると店員がセットアップしてくれます。

 

通信環境を整えた後は両替。

台湾では両替する際にパスポートの提示を求められました。

 

 

調べてみたところ両替レートは日本の空港よりもお得でしたが、松山空港では金額に関わらず30元の手数料が必要。

※2025年1月1日時点のレートは1元(台湾ドル)=4.79円。

 

 

一通りの準備を済ませレンタカーを調達しますが、ターミナルを出る前に立ち寄ったのがこちら。

 

 

この謎のマシンは台湾観光局が企画する個人旅行者対象の抽選機。

 

 

「遊・台湾で金運も開運も狙っちゃおう!~Taiwan the Lucky Land」と題して5000元(台湾ドル)、日本円にして約25000円相当の電子マネーまたは宿泊割引クーポンをプレゼントするという太っ腹なキャンペーンが開催されており私も新年の運試し。

 

結果は…

 

 

おかしい。

当選の確率は1/20と高い確率だっただけに当てる自信を持っていたのですが…

 

更に友人もハズレを引き頼みの綱は友人の奥さん。

 

 

当てた…

 

『男二人してしょーもない』

 

勝ち誇る奥さんに私たちはしょんぼり。

 

こちらのキャンペーンは2025年6月30日まで開催されており、渡航する度に参加できるそうです。

 

※参加資格は台湾(中華民国)以外のパスポート所持者。

台湾の滞在が3~90日間で団体旅行ではなく、かつ台湾観光署の奨励補助金等を利用したツアーに当てはまらない旅客。

また事前のWeb登録が必要。

 

 

次いで行ったレンタカーの調達。

 

事前の下調べと異なる場所に店舗があると分かり空港からタクシーで移動すること約15分。

店舗はまるで掘っ立て小屋。

 

 

車庫には車が2台。

本当にレンタカー会社なのかと疑うほどでしたが店舗のロゴを見る限り間違いありません。

 

店舗によっては日本語対応のお店もあるかもしれませんが、私が利用した店舗は中国語のみの対応。

 

ここで私の中国語が炸裂。

この日のために数日前から勉強していました。

 

 

『还车时请将汽油减半』

 

「ちょっと何言ってるか分からない」

 

 

Google翻訳に頼るも上手く変換されず、店員も困ってる様子。

お互いしどろもどろになりレンタカーを調達するまで30分以上経過。

 

事前の下調べで知っていたのですが台湾では高速道路に料金所というものが存在しないようです。

 

車のフロント部分にETCタグシールを貼り付けられており、高速道路に設置されたセンサーが読み取るシステムだとか。

矢印の先にあるのがe-Tagと呼ばれるタグシール。

 

 

後日、車の所有者に請求されるシステムとのことでしたが、レンタカーの場合は返却時に請求されるとのこと。

 

 

台湾は左ハンドル、右側通行のため日本とは正反対。

安全運転で一先ず宿泊先を目指しましたが台北市街地の運転は恐ろしいの一言。

 

多い所では片側6車線、加えて一般道の上に高速道路が二段に重なりナビを見ても何処へ進んでよいのか分かりません。

 

更に尋常ではない数のスクーターがフルスロットルで競争状態。

車と車の隙間を縫って追い越してくるため下手に車線変更をするとたちまち事故を起こしてしまいます。

 

信号待ちでは周辺に30台以上のスクーターに囲まれるのは当たり前。

 

 

一方通行も多く複雑な形状の道に手に汗を握りながらの運転でしたが、何とか宿泊先へ到着することができました。

 

 

しかしここでまた問題が発生。

台北市街地は駐車場が少なく宿泊先に専用駐車場はありません。

最寄りの駐車場を宿泊先のスタッフに尋ねたものの、やはり言語の問題が壁となり上手いこと伝わらず。

 

仕方なしに周辺を散策してみると恐ろしいほど入り口の狭いコインパーキングを発見。

 

無事に車を止めたまでは良かったのですが駐車券が発券されず。

一体どのようなシステムなのか…

 

そこへ丁度良く地元民が現れ教えを乞うと出庫時にナンバーを入力するとよいことが判明。

 

この後もレンタカーに纏わる話題は尽きませんが、初めての台湾旅行でレンタカー移動は絶対にお奨めできません。

多種多様な乗り物の資格を持つ私ですらチェックインを済ませた時には疲労困憊の状態でした。

 

 

台湾旅行は公共の交通機関、若しくはタクシーでの移動をお奨めします。

 

もう少し日没時刻が遅ければ初日から市街地での探鳥を楽しめたと思いますが、生憎の空模様であったこともありチェックインを済ませた後はタクシーに乗って繁華街へ。

 

台湾グルメと言えば鼎泰豊(ディンタイフォン)の小籠包。

 

 

しかし人気のお店は長蛇の列。

そのため別のお店で食べることになりましたが、こちらもまた長蛇の列。

 

食事にありつけるまで一時間以上待たされ喉はカラカラ。

台湾ビールで喉の渇きを潤し一気に魯肉飯(ルーローハン)を掻き込みました。

 

 

魯肉飯とは台湾人に広く愛される郷土料理。

店によって味付けは様々あるようですが、こちらの店舗は想像以上にあっさりとした味付けでした。

 

 

初日は秋田を出発して移動だけの一日でしたが、初めて訪れる国とあって見るもの全てが新鮮。

しかし慣れない土地での運転が仇となりワクワクよりもドキドキが勝ってしまったのは言うまでもありません。

 

就寝前には語学のためにとニュースを見ていたものの可愛いアナウンサーの印象しか残りませんでした...

 

 

翌日から台湾の固有種を中心に探鳥を行いましたが、そちらの様子は後日更新の日記へ続きます。