2015年11月23日 7/3℃ 曇り時々雨
今日は午後から雨予報。
そんな訳で今日はハクガンだけに集中して午前中のみの観察です。
ハクガンの飛来地となる広大な農村地域に入ると先ずはオオワシが出迎えてくれました。
頭上を雄大に飛んで行くオオワシを眺めつつ、ハクガンの飛来ポイントを目指すとポツリポツリと雨が落ち始めました。
まだ昼じゃないのに!なんて思っているとあっという間に本降り。
まぁ予報ですから仕方ないんですけど、それにしても外し過ぎ。
そして飛来ポイントに到着する間際、遠巻きにハクガンが飛んでいるのが見えました。
取り敢えず今季初確認で記念撮影。
ハクガンが降りたところを確認し、先ずは遠巻きに様子を見てみます。
一昨日と昨日あたり秋田の鳥屋さんたちは既に観察を終えたのか、辺りに鳥屋さんの影はなし。
ハクガンが降りた場所にはヒシクイやマガンの群れが居ましたが、よく見てみると隣の田んぼにはオジロワシの姿。
そして畦道にはハヤブサ若の姿も。
戦々恐々としながら餌を採っているのかなぁなんて思いつつ様子を見ていましたが、そこへカラスが数羽飛んできてオジロワシはカラスに集られ何処かへ飛んで行きました。
それと同時にハヤブサ若も飛び立ちガンの群れに突っ込み一成に飛び立つガンの群れ。
ハヤブサがガンを捕食するとは思えないのでからかい半分なんでしょうけど、お陰でガンは全部飛んでしまいました。
また同じ場所に戻って来ると思いしばらく待ちましたが一向飛来せず。
仕方ないのでハクガンが飛んで行った方に場所を移動すると直ぐにみつかり、県外の鳥屋さんが観察中でした。
観察の邪魔にならないよう離れた場所でスタンバイ。
しばらく観察しているとハクガンが飛び立ちました。
鉛色の空ですがハクガンの白さが引き立ちます。
青空のハクガンもいいものですが個人的には今日くらいの空の方がハクガンがより綺麗に見えると思うんですよ。
だんだんとこちらに向かって飛んでくる群れですが、昨日ヘラサギの観察でテレコン付けたまま倍率を上げた状態で撮影したので群れを全部撮影できません。
もうファインダーの中はハクガンでいっぱいです。
まるでカモメの群れでも見ているような気分。
去年は128羽のカウントだったそうですが、お師匠さんのブログを拝見したところ数字付きの画像で186羽カウントされていました。
過去にハクガンの復原計画というプロジェクトというのがあったそうで、2007年頃から数が増え始めているようですが、去年と比べてみても順調に数が増えています。
ハクガンの群れは辺りを周回するようにして着陸の態勢に。
着陸場所に向かい徐々に高度を下げてきます。
地面が迫ってくると羽ばたきが増え減速します。
着陸間際には更に羽ばたき尾羽を開いてエアブレーキの掛けた状態。
それと同時に足が出てきて、この辺の動作は航空機と全く同じです。
無事に降りたところで早速餌を採り始めるハクガンの群れ。
この時ちょうど野鳥の会の支部長が通りかかりしばらく一緒に観察しましたが、その時のお話で去年確認されたアオハクガンは今年の群れの中に混ざってないとのことでした。
私も現地で確認し、帰宅後もパソコンで画像を見てみましたがそれらしき個体は混ざっておらず。
またアオハクガンと行動を供にしていたヒメシジュウカラガンはシジュウカラガンの群れと一緒にいるようだとのお話でした。
取り敢えずこんな感じで今季初のハクガンの観察はここまで。
この後少しだけ辺りをパトロールしましたが、特に異常なしということで今日の観察日記はこれにておしまいです。