2015年6月21日 26/16℃ 曇りのち晴れ
まだ梅雨入りする気配のない秋田です(´ω`)
晴れの天気は嬉しいのですが、そろそろ雨がないと農家さんとっては深刻な問題になると思います。
作物の不作はそのまま私たちの家計に打撃を与えますので何事もバランスが大事。
さて今日は少し日付を遡って今月11日の出来事。
広い敷地を持つ職場を徒歩で移動しているとコチドリが目に入りました( ・ω・)
職場には毎年1~2番のコチドリが渡ってくるので特に気にかけることもなく移動すると、トコトコと早足で歩いたコチドリが突然伏せたような形に。
傷付いたフリをする擬傷です。
そちらに気を逸らそうとするからには近くに巣があるのか、雛がいるのか(◎-◎;)
下手に動くと踏み潰してしまう可能性があるので、その場を動かず辺りをよ~く見てみると・・・
あった!!!
これがコチドリの卵。
取り合えずスマホで1枚撮影させてもらいその場から直ぐに離れました。
私が巣の近くから離れたことを確認したコチドリは直ぐに巣に戻り抱卵。
一体いつから営巣してたんだろう(@_@;)
それにしても今までよく潰されることなく過ごしていたもんだ。
この場所は毎日のように特殊車両などが往き来する場所。
コチドリは動いていないと存在に気付かないことも多く、卵に関してはまるで石コロにそっくり。
地べたの直接産卵し、巣らしき巣ではないことからこのままにしておくと潰されてしまうのは時間の問題。
そんな訳で業務に支障が出ない範囲で周囲を立ち入り禁止にしました(・∀・)ノ
一応、所轄の上司にも報告したので問題なし。
「またか!」って言われましたがね(笑)
その後は♂と♀が交代しながら現在も抱卵中。
立ち入り禁止にしてから数日後、上司から「あの場所に巣はなさそうだが?」と言われました。
多分気になって見に行ってたんでしょうね(・∀・)
じぁあ一緒に見に行こうと車両の中から観察。
立ち入り禁止エリア付近に行って説明しましたが 「どさいるなや???」 と全く見つけることができません(´ω`)
そもそも巣があると説明していたので一般的に考えて枝などが敷き詰められているような感じで想像していたと思います。
特徴や生態を説明したところでようやくコチドリを見つけたようでした。
そして今日は休日出勤。
とは言っても本日の業務はコチドリ観察です(笑)
車を降りない限り、警戒されることなく近くでも観察できます( ・ω・)
しばらく様子を見ていると転卵の為に立ち上がりました・・・
ん!!!?
卵が4つある(・∀・)
営巣に気付いた時は3つだったので、これで孵化予定日が分かります♪
1日1個ずつ産卵して孵化は24日後。
おそらく来月の2日に孵化して雛が誕生するでしょう(´∀`)
さて話を戻して観察していて面白かったのが転卵の様子。
コチドリの卵は円錐状で、大きさと形から丁度ホールのケーキを十字に切って四等分にしたような感じで抱卵をしていました。
転卵する時は窪みになっている巣から弾き出すような形で卵を転がし、また元の形に戻します。
そして体を膨らませるようにして卵に優しく覆い被さり抱卵。
実は職場でコチドリの巣を見つけるのは今回が2度目。
以前から不思議に思っていたんですが、このように地べたで抱卵していて大雨が降ったりした時に卵が冷えないんでしょうか?
いくら水捌けの良い場所でも含水率が飽和状態になると水溜まりになりますし・・・
チドリ目の卵って他の鳥類より冷えに対しての耐性があるんでしょうか?
いずれにしても孵化までもう少し。
ちゃんと繁殖できたらいいなぁ(´∀`)
コチドリの観察を終え職場から場所を移動。
次に観察するのは同じチドリ目のコアジサシ。
以前の観察では既に抱卵中だったので、順調にいってると雛が孵化しているはずです( ・ω・)
繁殖場所に着き営巣場所を確認してみると、フワフワした羽が残るものの割りと大きくなっている雛の姿が見えました♪
(可愛い雛の写真をお見せしたいところですが、背景から繁殖地が特定される恐れがあるのでご勘弁下さいませm(__)m)
コアジサシは全国的に個体数が減少傾向にあり、県内でも繁殖が確認されているのはこの場所だけのようです。
しばらく観察をしていると敵機来襲!
スクランブル発進した親鳥が領空侵犯しようとしているノスリを防空識別圏で退去を求めます( `Д´)/
しかしノスリはお構い無しで繁殖場所上空へ。
領空侵犯機として判定されコアジサシの攻撃が始まりました!
コアジサシは体は小さいものの非常に気の強い鳥です。
そして巧みな飛行テクニックでノスリを追い回し、ノスリは堪らず引き返していきました( ・ω・)
その後はホバリングしながら獲物を見つけ見事にお魚GET!
獲物を見せつけるように私の前を機動飛行していきました。
まるで戦闘機のナイフエッジ。
かっちょええ( ´∀`)/
おしまい。