2016年10月30日 12/7℃ 曇り時々晴れ
秋の渡り、珍鳥シーズン第3弾。
今回も鳥屋さん的な記事で、残念なことに一般の方が見ても面白くも何ともないお話。
起床して直ぐに外の様子を見てみましたが、予報通り風が強めに吹いていて小鳥の観察は厳しいといった印象。
しかしこれといって「〇〇を観察しよう」といった案も浮かばないことから、ダメ元で珍鳥探しに出ることにしました。
先々週と同様に珍鳥との遭遇率の高い男鹿半島へ。
先々週コホオアカを観察した場所へ行ってみると野鳥の会の支部長ご夫妻が観察中のようで、邪魔をしないように挨拶がてら観察の状況を伺うと『まだホオジロしか見れてない』とのことでした。
雑談を済ませると支部長ご夫妻が場所を移動するそうで『後はよろしく』と車を発進させるとハクセキレイが飛び立ちました。
なんとなく違和感を感じ飛んで行く先を眼で追うと、ハクセキレイは遠くの木の枝先に止まりました。
やっぱりおかしい。
ハクセキレイはあんな場所に止まったりしない。
カメラを出し撮影した画像を拡大してみようとレンズを向けますが、逆光なうえにあまりにも距離が離れていてオートフォーカスが全く役に立たず思ったところにピントが合いません。
仕方ないのでマニュアルに換えてレンズ越しに覗いてみると枝先に止まったのはオオモズでした。
これがその時に撮影した証拠写真。
非常にもやっとした写真ですが、分かる人には分かるでしょう。
以前これよりもサイズの大きいオオカラモズという鳥を見たことがありますが、この時も最初はハクセキレイと見間違えた記憶があったので今回それを教訓に見落とさずに済みました。
このオオカラモズのように特徴の分かる画像を残せたらよかったのですが、残念なことにカメラの設定を変えているうちに見失ってしまいました。
取りあえず証拠写真は残せたので久しぶりのライフリスト追加。
オオモズは何処へ行ったんだろうと枝の一本一本確認作業をしていると、近くに小鳥が1羽飛来。
なんだあれ。
ホオジロじゃないなとこちらを確認してみるとツメナガホオジロでした。
棚から牡丹餅。
私にとって3度目の観察となりますが、こちらも珍鳥と呼ばれる類いの小鳥です。
しかしながら珍しいと云ったところでコホオアカと同様、興味のない方からするとスズメと然程替わらないように見えるでしょう。
先週観察したムギマキのように見栄えの良い写真になればそれだけでOKといった雰囲気になりますが、いかんせん荒れ地で草の種子を食べてるだけの地味な鳥。
同じツメナガホオジロでも春に観察できると夏羽に装いが換わり見た目にもスズメとは全く異なったイメージになるのですが・・・
こちらのツメナガホオジロ、観察してる間はひたすら餌を採っていて一度も伸びのポーズを見せませんでしたが周囲の確認は怠らず時々上空を見上げます。
代り映えのない写真を量産しましたが、餌を採る時も移動する時も腹が擦れるくらいに低い姿勢のツメナガホオジロは、ハヤブサが現れる時だけ立ったような姿勢に。
警戒すると伏せてジッとする鳥をよく見ますがツメナガホオジロは逆なのでしょうか。
それにしても同じ猛禽類であるトビが飛んで来ても全く警戒せず、ハヤブサの時だけ警戒するということは怖い存在と認識しているのでしょう。
ボクシングの世界チャンピオンに例えるなら、具志堅用高と渡辺二郎くらい違うのだと思います。
ちょっと分かりにくいか。
興味のある方は現在の渡辺二郎について検索すると頷けるでしょう。
今日は話が大きく脱線したところで観察日記はおしまいです。