2016年4月2日 16/7℃ 曇り
新年度に入り最初の観察は、鳥友からのお誘いを受けて鳥仲間たちと一緒に山籠りをすることになりました( ・ω・)
お目当ての鳥に逢うことはできるのか?という不安と期待が大きく膨れ上がり、例によって一睡も出来ず真夜中に自宅を出発。
待ち合わせ場所に無事到着したのはいいものの、ここにきて眠気に襲われてしまい大分早く到着していたことから仮眠をとろうと思ったら全員集合。
皆さんやる気満々(◎-◎;)
時間がもったいないということで予定時刻より早めに目的地へ向かって出発することになりました。
山道を走ると道路脇の笹薮がガサガサ・・・
ク、クマなのか!???
と思ったら、なんとニホンジカの親子。
野外での観察で初めて見ました(°Д°)
記念撮影!と思いカメラを準備しましたが、あたふたしてるうちに逃げられフワフワの可愛いお尻が思い出となって残りました・・・。
気を取り直して再び車を走らせ山道を進むと小鳥が多く見られ、その中でも目を惹いたのがオオマシコ。
久しぶりに見ましたが、やっぱりベニマシコよりデブですね。
画像には1羽しか写ってませんが辺りには結構な数のオオマシコがいました。
群れで見たのは初めてなのでちょっと嬉しい♪
小鳥をチラ見しながらしばらく走り、その後は徒歩で開けた場所に移動してようやく今日の観察ポイントとなる場所へ到着。
ふと見上げるとお目当ての鳥が悠々と飛んでいました(°Д°)!!
カメラを向けるもスーッと視界から消えていなくなり撮影失敗。
そしてしばらく待つと再び登場。
遠くの木の上に止まったので撮影をして画像を拡大してみると周囲を見渡しているようです。
一見トビのように見えますがトビにあらず。
でも拡大してみるとトビに見えないこともない。
このトビのように見える猛禽、カラスにちょっかいを出され飛び出した時の画像を見ると明らかにトビでないことが判ります。
カラスと大きさを比較してみるとトビより一回り大きく羽の形状も異なります。
この猛禽の正体、食物連鎖の頂点に立ち日本には500羽程しか生息していないイヌワシ。
イヌワシの観察は2011年の秋以来となりますが、今は繁殖の時期とあって前に観察した時とは行動が大きく異なりました。
この画像は拡大してみると巣材を運んでいることが分かります。
イヌワシは厳冬期に卵を産んで、ちょうど今頃に孵化するので今日運んだ巣材は補強に使うものでしょう。
イヌワシは元々個体数が少ない上に繁殖率が低く、一年間で1ペアから育つ雛は1羽のみ。
稀に2羽育つこともありますが、兄弟同士による殺し合いがあったり、無事に巣立てたとしても成鳥になる間に死んでしまうケースもよくあることから個体数は徐々に減りつつあります。
更には近年の環境変化で餌となる動物が減っていて狩りをするのが困難になっているとか。
そして鳥友が話題に挙げていたのが、最近問題になっている鉛中毒。
これは猟師が使用する散弾銃の鉛弾に含まれる鉛成分が引き起こします。
駆除対象となった動物をしっかりと処理せずに残されると、動物を餌として食べてしまう猛禽が中毒状態となり命を落としてしまいます。
鉛弾の使用に関してはまだ対応が後手に回っているようで、鳥友もだいぶ頭を悩ませているようでした。
普段なかなか観察をすることがない鳥だけに、観察をしながら色々と思うことがありました。
しかしながら観察をしていて一番強く思ったのは「寒い!」ということ。
天気予報では終日快晴で穏やかな天候になるはずが、濃霧になるわ強風は吹くわでみんなガタガタ震えながら観察していました。
誰のせいだ!?って・・・
俺ですよね(´・ω・`)
自分、超絶雨男ですから。
骨まで冷えるような寒さが続いたので、観察を終えてからは高原の温泉「アルパこまくさ」で体を温めることにしました。
こちらの温泉、館内にイヌワシの特設コーナーが設けられており、イヌワシの成鳥と雛の剥製の他、珍しい2羽の幼鳥の巣立ちの映像が見れたりとイヌワシの生態など様々な角度からイヌワシの学習ができるようになっています。
今日の〆に相応しいと温泉を訪ねると・・・
人気がないのか、ディスプレイの照明も消され映像も放送されてませんでした。
頭にきたので入浴中止!
おしまい。