2016年5月28日 23/12℃ 曇りのち晴れ
戦後71年、昨日は現職のアメリカ大統領が初めて被爆地・広島を訪問しました。
献花からスピーチ、そして被爆者の方と向き合う姿をテレビで見ていましたが戦争を知らない世代の私にとっても何か一区切りがついたそんな印象を受けました。
一連の報道を見てもG7主要国首脳会議よりもオバマ大統領が広島を訪問したことを大々的に伝えていたと思います。
それは我が国にとってどれだけ意味があり歴史的なものなのかということを。
冒頭やや堅い感じになってしまいましたが報道を見て私が思ったこと、それは・・・
大統領専用車のキャデラックワン。
ドアが銀行の金庫並に厚くてビックリした(◎-◎;)
何あれ?
その辺の装甲車より丈夫そうなんだけど・・・
相変わらず馬鹿なこと言ってますけどね、平和だから云えるんです。
昨日のスピーチでもあったように「平和」が大事。
何もないのが一番なんです。
平和じゃないと鳥も楽しく観察できませんし(´ω`)
さて、ツバメの父ちゃんが帰ってきてから約1ヶ月半が経過しました。
今年は新しいお嫁さんを迎え間もなく卵が孵化します。
そんな訳で今日はツバメの観察!
と云っても一般的によく見られる普通のツバメではなく、秋田では数の少ないコシアカツバメの観察です。
西日本では当たり前のように見られるようですが東日本ではあまり見られないそうです。
北日本となると更に生息域が局所的になり、秋田県内でも営巣してるのは私の知る限り一ヶ所のみ。
去年調べることで初めて知ったのですが、コシアカツバメは普通のツバメが帰って来る時期から約1ヶ月遅れて到着し、渡りの時期も約1ヶ月遅いそうです。
この情報を元にツバメの父ちゃんが我が家に姿を見せた日からコシアカツバメの渡来日を予想。
ちょうど一ヶ月が経過した先々週の日曜日、営巣場所の様子を見に行ってきました。
先ず始めに周囲の様子を見て回りましたがコシアカツバメの姿は見当たらなかったため巣の状態を確認すると原型を留めていたのは1つだけ。
他の巣は全て朽ち果て、縁取るような形で営巣跡が残っていました。
想像に過ぎませんが普通のツバメと違って、こちらのコシアカツバメは巣材に泥ではなく砂を使っていたことから強度が弱く自然に崩壊したのではと考えました。
唯一残った巣がこちら。
こちらの巣は所々色が違っており、色んな場所から巣材を集めたせいか強度が強かったのかもしれません。
巣材が剥がれ落ちたら場所からは内部に枯草がびっしりと詰まっていることが見てとれます。
これは恐らくスズメが巣を乗っ取ったのでしょう。
コシアカツバメが巣造りをする際にこれほど大量の枯草を集めているのは見たことがありません。
今年は戻って来ないのかと寂しい気持ちで営巣場所を後にしましたが、二日後こちらの方へ仕事で移動する機会があり少し立ち寄ってみると営巣場所の上空をコシアカツバメが2羽飛んでいるのを確認しました。
そして先週末再び営巣場所に行ってみるとボロボロに朽ち果てていた巣が去年と違った形で修復され、砂を咥えたコシアカツバメがひっきりなしに飛んでいました。
巣材を運んできたコシアカツバメは嘴を小刻みに動かし丁寧に砂を積み上げているようです。
ここで不思議に思ったのが、巣造りをしているのは番となったペアだけではないのでは?ということ。
1つの巣に対して巣材を運んでくるペースが変に早いことと、巣の周囲で4~5羽がグルグルと飛んだりと巣へ執着する個体の数が多いのです。
なかには巣近くの壁にへばりつき何かをアピールするかのように鳴いている個体もいました。
共同で巣を造るなんてあるのか分かりませんが、そうなるとどの時点で巣の所有者が決まるのか。
ただコシアカツバメは普通のツバメと違って葦原などを塒とすることがなく、巣を塒とするそうなのでもしかしたら家族群で塒造りをしているという考え方もできます。
いずれにしてもこれはもっと時間をかけて観察する必要がありそうです。
しばらく巣造りの様子を見ているとちょっと休憩に入ったようであちこちで羽を休めていました。
電線で休む個体もいれば外灯の上で休む個体も。
巣材を集めに行ってる個体もいるのでカウントが重ならないように渡来数を確認しましたが、最低でも10羽以上いるようです。
これで繁殖がうまくいくと去年より倍以上の数になるので、これからの観察が益々楽しみなものとなりました。
そして今日改めて営巣場所に行ってみるとほとんどの巣が完成形となっており繁殖に向けて着々と準備が進んでいるようです。
普通のツバメと違い巣の形状がトックリ型な為、孵化後の雛がどのように成長するのか見ることはできませんが、この場所から沢山のコシアカツバメが繁殖してくれたらいいな。
そんな風に一人物思いにふけながらコシアカツバメを見ていると不意に巣の入り口にスズメが飛来。
乗っ取る気か!?
周囲を気にしながらも壁にしがみついたまま離れようとしないスズメ。
巣に入っていくのだろうかと見ていると、もう1羽のスズメが枯草を咥えて飛んで来て素早く巣の中へ入って行きました。
その瞬間に入り口にいたスズメは飛び立ち、まるで見張り役のような連係プレー。
しばらく巣の様子を見ていると犯人が顔を覗かせました。
住居不法侵入の現行犯です。
普段可愛いイメージのスズメですが、こうして見ると「してやったり」と悪い顔に見えてくるのがあら不思議。
こちらは巣を乗っ取られたコシアカツバメなんでしょうか、去年巣の無かった場所に新たに巣造りをしていました。
人間と違って「平和」なんて言ってられないでしょう。
厳しい世界で生きていく為どの子もみんな一生懸命です。
それを知っていても出来ることなら仲良くしてくれよと、温~い感じで今日の観察日記はここまで(´ω`)
※明日は所用のため観察はお休みです。