2016年6月26日 20/17℃ 曇り
今日は自宅近くの水辺で観察。
お目当てはヒクイナ。
例年この時期に水辺近くで観察をしていると早朝の時間帯はヒクイナの鳴き声が聞こえてきます。
しかし声は聞こえど未だしっかりとした形で姿を見たことがありません。
そんな訳でヒクイナが現れそうな沼へ通じる水路のそばに車を止めて出待ちをしてみることにしました。
周囲は葦に囲まれている為、ガサゴソと葦原の中を移動する鳥がいると葦が動くので期待が高まりますが姿を現すのは大抵オオヨシキリやコヨシキリ。
そんな簡単に出てくるはずもないのですが、今日はなんとなく出てきそうな気がしたんです。
たまに鳥神様が降りてくるんですよ。
「今日は出るぜ!」みたいな(´ω`)
大抵裏切られますけど。
あまりにも出てこないのと早起きしたせいも相俟って半分居眠りしてたのですが、何かが奥から歩いてくるように見えました。
明らかに小鳥ではありません。
気配を消すように固唾を飲んで構えていると・・・
毛玉が出た。
コチドリの雛のように白くて可愛い毛玉と違って黒くてブサイク。
ブサ可愛いってこのことか。
黒毛玉は水路の縁から反対側へジャンプ。
意外な跳躍力に驚いていると黒毛玉が増えました。
比べてみると体のサイズが違って見えるので長男と次男といったところかな。
黒毛玉を観察していると奥からのしのしと親鳥が登場。
バンです。
期待していたヒクイナと同じクイナ科の鳥ですが、ヒクイナに比べるとバンは個体数も多く目につきやすい場所に出てくるので観察しやすい鳥です。
今時期はこのように巣立ち雛と一緒に行動している姿を見ることができ、もう少し季節が進むと二番目に繁殖した雛を先に生まれた若鳥がヘルパーとして親鳥の育雛を手伝う様子を観察することができます。
親鳥に気を取られていると更に黒毛玉の登場。
3玉目のこの子は小っちゃい。
サイズが小さいだけでだいぶ可愛く見えます。
しばらく様子を見てると水中に潜った親鳥が得体の知れない軟体生物を捕まえそれを雛に与えていました。
結果的にここの水路はバンの親子がウロウロするだけでヒクイナは姿を現さず。
代わりに黒毛玉があっちに行ったりこっちに来たりと、色んな姿をじっくりと観察することができたのでよしとしましょう。
ヒクイナはまた次の機会に改めてチャレンジ。
今日の観察日記はこれにておしまい。