2016年7月24日 31/20℃ 晴れ
今日はちょっと話が前後しますが、先ずはこちらの話題から。
例年お盆の頃に姿を見せるショウドウツバメたちが早くも渡って来ていました。
こちらの画像を撮影した地域は渡りの中継地点となっているようで、例年数多くのショウドウツバメが見られます。
今日も辺りの電線には1000羽以上のショウドウツバメが羽を休めていましたが、こんなに早い時期に見たのは初めて。
まだまだ数は増えると思うので近いうちにじっくりと観察したいと思います。
さて本題へ。
今日は先週まともに観察できなかったアオバトの行動調査を兼ねて早朝から海岸へ行ってみました。
5時頃からアオバトの動きを観察しましたが、やはり風車の設置に伴い松林が伐採された影響で例年飛来する場所に降りてきません。
しばらく観察していて分かったことは、やはり辺りを見渡したりハヤブサが襲来した時に逃げ込めるようなある程度密集した松林が重要なようです。
ちょうど風車と風車の中間に位置する松林にアオバトが止まることが多く、こちらは工事の影響を受けていない場所でした。
6時を過ぎた頃から次第にアオバトの動きが活発化。
周囲を旋回して松林へ戻ったりと辺りの様子を伺いつつ浜辺に降りるタイミングを見計らっているようです。
そして先発隊が浜辺に降りました。
安全の確認ができ群れの本隊も浜辺に降りてきましたが、何故か波打ち際ではなく浜辺の奥へ降りてぞろぞろと徒歩で移動。
これは今まで見なかった光景。
今日は40羽程の群れと30羽程の2個小隊に分かれて行動していて、何度か近くで海水を飲むシーンを見ることができました。
一度飲み始めるとグビグビと音が聞こえそうなくらいの飲みっぷり。
関東では岩場に飛来するアオバトの観察で有名な場所がありますが、そちらでは波に浚われて命を落としてしまう子も多いとか。
こちらは波に浚われる危険はありませんがハヤブサなどの猛禽が多い為、その脅威は大きいものがあります。
わざわざ森から飛んできて命掛けで飲む海水はアオバトにとって本当に大切なものなのでしょう。
偶然撮れた至近距離を飛ぶ写真ですが「綺麗」と言う他、詞書が見当たりません。
またこちらは今日一番近くに来てくれた個体。
宝石のような瞳も本当に綺麗でした。
アオバトたちが少しでも安心して飛来できる環境を守っていきたいものです。
本日の観察日記はここまで。