2017年7月16日 27/24℃ 雨時々曇り
今日は悪天候により思ったような観察ができなかったので野鳥以外の生き物のお話です。
私が日頃よく目にする生き物と言えばヘビ。
ヘビにも様々な種類が存在しますが自然の多い行楽先で遭遇するのはアオダイショウとシマヘビが多いと思います。
ちょっとした草地などがあれば民家周辺に現れることもあり、苦手な方だと突然の出会いに驚くこともあるのではないでしょうか。
どちらも無毒のヘビですが先ずはアオダイショウの画像から。
緑がかった色をしていて長いものだと2m近くにもなります。
南西諸島で見られるヘビを除いて本土では最大のヘビ。
性格は穏やかで、人間に対して襲ってくることはまずないでしょう。
私はこのヘビをよく手掴みしますが未だかつて一度も噛み付かれたことはありません。
しかし巻き付く力は非常に強く、獲物を捕まえる際にこの力を発揮するようです。
近付いて撮影したものを更に拡大。
舌を出しているのが見て取れます。
実際にヘビを見ることが少ない方でもテレビなどで舌を出す映像を見る機会は多いでしょう。
またアニメに出てくるヘビも必ずと云っていいほど舌を出す様子が描かれています。
これはヘビの特徴的な行動を表した結果であると考えますが、舌を出す理由は何なのか。
私も数年前まで知らなかったのですが、ツバメが我が家に営巣したことを切っ掛けにヘビについて調べることでその理由を知りました。
ヘビの口の中には匂いを感じ取る器官が存在し、チロチロと出した舌に臭いの粒子を絡め取りその器官に送り込むことで獲物の手掛かりを掴んでいるようです。
人間とは違った形で嗅覚が発達し獲物を探しだしますが、アオダイショウは木登りも得意なことから小鳥にとって天敵と言えるでしょう。
樹上にいるシーンを目撃したこともあれば、観察中のブッポウソウの巣穴に侵入する場面に遭遇することもありました。
また当ホームページの掲示板に度々投稿してくださる方がオオアカゲラの繁殖を観察している際、巣穴から出てくるアオダイショウに遭遇したそうです。
自然の摂理とは言え本当に残念。
次の画像は道路脇の構造物の隙間から姿を現したシマヘビ。
こちらは茶色の印象が強く全長は1m程の個体が多いと思います。
アオダイショウと違って攻撃的で尻尾を震わせ威嚇するような行動を見せることもあり、掴まえようとすると噛み付いてくることもあり以前痛い目に遭いました。
画像をよく見て頂くと異変に気付く方もいるのではないでしょうか。
私も発見当時は分からなかったのですが近付いてみると1匹にしては長過ぎるなと・・・
こちら2匹が絡み合い喧嘩をしているところでした。
(スマホで撮影)
交尾をしてるのかと思いきや観察を続けると繁殖期にみせるオス同士の喧嘩であることが判明。
この喧嘩は15分にも及び、隙間に逃げ込もうとする個体をもう片方の個体が引摺り出そうとしたりとなかなか激しいものでした。
勝負がつくと素早い動きで目の前からあっという間に居なくなりましたが、動くスピードはアオダイショウに比べると圧倒的に速いです。
ヘビの紹介で最後となるのはヒバカリ。
ヘビらしからぬ名前ですが、かつては毒蛇とされ咬まれたら「命はその"日ばかり"」というところから名前が付けられたそうです。
このヘビはメダカのような小魚だったりカエルなど水辺にいる生き物を捕食することから田んぼなどで見られることが多いようです。
生態を知ってから田んぼで野鳥観察をしてる際、あちこちを見て回っていましたがずっと会えずにいました。
それがつい先日、仕事の出先で山間部へ行った時に偶然見つけ初めて実物を見ることができました。
小型のヘビとして知られていますが、この個体は30cm程だったでしょうか。
捕獲した写真を見ることでサイズの小ささが伝わると思います。
咬まれたらその日ばかりの命とはならず実際は無毒のヘビ。
性格も温和で咬みついてくることはありませんでした。
特にカラフルな舌が印象に残っています。
次は哺乳類でようやく撮影することができたテンの画像です。
こちらは夜に見ることが殆どで、あっという間にいなくなってしまうということもあり生態に関して詳しいことは分かりません。
もっと観察の機会に恵まれるとよいのですが・・・
最後はテンに比べると日中でも見掛けることの多いイタチの画像で締め括り。
見た目には色が違うだけのフェレット。
可愛い顔をしていますが立派な肉食動物。
それ故に小鳥にとっては天敵です。
この時も小鳥たちが繁殖する葦原に現れ、繁殖中の親鳥が騒々しく騒いでいました。
今回は鳥類に比べると偶然性が高くなかなか狙って観察することができない生き物の話題になりましたが、また観察の機会に恵まれたら日記に綴りたいと思います。
また来週。