2018年2月24日
前回の続編。
この旅でお目当てとする鳥を観察するため、
逸る気持ちを抑えつつ、
長崎県の最南西に位置する場所になります。
下調べをしているとこちらでは“樺島クルージング”
こちらの観光船ならお目当ての鳥をバッチリ観察できるのではと思
ナビのお陰で迷うことなく船着場へ到着して早速乗船します。
こちらの船は観光でのクルージングの他釣り人の瀬渡しも兼ねて日
また、
(
『しばらく揺れますけん、中へどうぞ』
キャビンに案内され港を出航。
九州男児の船長は菅原文太のような風貌で物静かな方を想像してい
観察場所へ向かうまで私の思い出用に船長を絡めて動画撮影。
『カツオドリ、
船長の指差す方向には崖に群れるカツオドリの姿がありました。
カツオドリこそ今回の旅で一番のお目当て。
赤線で囲ってあるのがカツオドリの群れ。
こちらの崖がカツオドリのコロニーのようになっていて、白く見える崖は糞の影響により変色したそうです。
船は徐々に崖の方へ・・・
はっきりとカツオドリの姿が見える位置まで近付きましたが、ここで船を微調整しながら更に近付きます。
船長が船を崖のギリギリまで寄せてくれたお陰でカツオドリに手が届きそうな位置に。
念願叶って間近で見るカツオドリに大興奮。
しかし船が尋常じゃないくらい揺れる・・・
大袈裟な表現ではなく、
『ここ、
船長が笑いながら話してくれましたがこちらは笑ってる余裕無し。
望遠レンズではあまりにも距離が近くて慌ててズームレンズに交換
普段よく見かけるカワウが81cmなのに対してカツオドリは73cmと比べると一回り小さいようですが距離が近い
カツオに追われた小魚を狙って集まることから、漁師にとってカツオの位置を知らせる指標となったことが名前の由来なんだとか。
激しい揺れに耐えながらの撮影は正直なところ闇雲にシャッターを
普段あまりシャッターを押さないタイプですが所詮デジタル、
『沖の方へ行くと揺れが少のぅなりますけん、
ここは船長のお任せコースで海を回ってみることにしました。
さて今回お目当てとしていたカツオドリについて。
手持ちの図鑑を開いてみると熱帯・亜熱帯に広く分布し、
こちらは主な場所についての記載のようですが調べてみたところ数
しかし不思議なのは野母崎周辺で11月頃~3月頃迄の間、
南の地域で暮らす鳥が冬期間にわざわざ北上してくるのは何故なん
こちらの個体群が何処で繁殖しているのか気になります。
いずれにしても秋田では見ることができない鳥を、
『ほんと今日は少なかね・・・』
船長がボソッと呟いたのが印象的でした。
遠巻きにカツオドリが海にダイブする様子は何度も見ましたが、
船長は事前に他の船に連絡してくれていたのか『あん鳥ばさ、
旅先で人の優しさに触れた瞬間。
嬉しさを通り越して感動。
ダイブする姿は間近で見ることはできなかったものの、
『カツオドリ、飛ばんようエンジンば止めますね』
船長にはおもてなしの心を勉強させてもらいました。
プカプカするカツオドリを見ているとこちらに向かって飛んできて
ここでもう一度崖の方に移動して、
『...好きなんばぃねぇ~』
羽繕いするカツオドリたちの動画です。
カツオドリに夢中になっていると船は少し沖の方へ。
私の撮影に支障がないようにと気遣って頂いたようで実は
冒頭でカツオドリを赤丸で囲った画像がそれで、よく見るとこのように私が写っています。
後にも先にもライフジャケットを着て野鳥観察をすることはないでしょう。
本当に良い思い出になりました。
船長には午前中いっぱい私の我儘をきいてもらいカツオドリの観察
振り返ってみるとカツオドリの話なのか船長の話なのか分からない
午後からは長崎の市街地へ戻り、高速道路を利用して諫早市へ。
長崎県では有名な探鳥地となっている”諫早干拓地“
その様子は後日更新の日記で・・・
つづく。