2019年12月26日
早いもので今年も残すところあと5日。
クリスマスが終わり一気に年末の雰囲気が漂い始めています。
一年を振り返ってみると過去に類を見ない程アクティブに動き
地元の観察の合間に、宮崎県・北海道・石垣島・富山県・佐賀県&
旅行の経験を活かし今までと違った視点で観察ができればと考えま
気候変動が影響しているのか、環境の変化がもたらした結果なのか
この一年は風力発電の建設ラッシュで秋田県沿岸部の風景は様変わ
更に秋田沖には洋上風力の建設計画もあり、生態系への影響が懸念
「秋田は一体どうなってしまうのか」
地元の将来に不安を感じながらも県内各地で観察を続けてきました
1月 【 コミミズク 】
年末から出が良く、年始めの観察でも頻繁に姿を見せてくれました
同時に2~3羽が飛び回ることもあり、鳴き声を発しながらネズミ
楽しい観察ができた反面、コミミズクが飛来する場所には野良猫の
再エネ問題だけではなく野良猫問題も大きな課題であると感じさせ
2月 【 オオワシ若 】
いつも観察しているオオワシと行動を共にすることが多かった若い
私が回るフィールドでは個人的に観察記録のない初めて見る個体で
時々オジロワシの成鳥にくっついて飛んでいたようですが、追い払
親鳥が秋田で越冬している個体なのか分かりませんが、もしかする
3月 【 マガン 】
例年観察している八郎潟調整池が暖冬の影響によりガンの塒が分散
いつもは一人での観察でしたが、この場所はバードウォッチャーが
万単位の群れが塒立ちをする瞬間は歓声があがり、ものすごい羽音
4月 【 ヤツガシラ 】
今年はヤツガシラの当たり年でした。
特徴的な容姿からバードウォッチャーに人気が高く“一生に一度は
過去の当たり年には2羽同時に観察した記録がありましたが、今年
次の当たり年はいつになるか分かりませんが3羽同時というのはも
5月 【 マミジロ 】
春の渡りのシーズン、私にとって初めての出会いはコルリとマミジ
どちらも夏鳥として渡来する鳥なので珍鳥という部類には入らない
コルリは30秒ほど見ただけで何とか証拠写真を残した程度で姿が
いつか憧れの♂を見てみたいものです。
6月 【 ウズラ 】
突然草むらの中から聞こえてきた謎の鳴き声。
声量の大きさの割りに姿が見えず、一体何が鳴いているのかとドキ
一度飛び上がった姿を見てウズラと確信。
鳴き声の主はウズラだったのかその場で調べてみるとウズラである
証拠写真だけでもと思い機動性の良いズームレンズに交換し辛うじ
それにしてもこんな鳥が渡りを行うなんて俄に信じられません。
7月 【 アカショウビン 】
今年もこの個体を観察することができました。
しかしこちらの個体、今年は餌を運搬する様子が見られなかったこ
鳴き交わしは確認できていましたが、ペアが形成できていたのかは
地元で観察を続けるにあたり、繁殖が継続できなければ今後観察が
来年は無事に繁殖することを願っています。
8月 【 アカガシラサギ 】
7月に初認以降、目にする機会がなく抜けてしまったものだと思っ
しかし恐ろしいまでの警戒心の強さに観察は思うようにいかず証拠
厳密に言うと証拠写真を撮影できたら良いと思えるほど警戒心の強
いつかじっくりと観察してみたいと思っていますが、生息できる環
9月 【 ヤマドリ 】
シギチの渡りの観察が不調続きでタカの渡りにシフトチェンジしま
日々野鳥の会のホームページでタカの渡り速報をチェックしていた
タカの数が減ってしまったのか、それとも渡りのルートが変わって
思うような観察ができないなか、最終週に運良くヤマドリの幼鳥を
行動に関してはキジとよく似ていましたが羽の違いを見比べたりと
10月 【 シラガホオジロ 】
この月は渡りの途中のアオバズクを見つけることができ、どちらに
秋の渡りのシーズンには秋田にそこそこの数が渡来しているはずで
見たことの無い鳥を目の前に発見当初は何者か分からなかったもの
この時の出会いが今後の観察に活かせる日が訪れること間違いなし
11月 【 ニシオジロビタキ 】
鳥友さんより情報を寄せて頂き観察することができました。
過去に観察したオジロビタキを思い浮かべながら情報のあった場所
警戒心が強く高い場所を移動していてまともに観察できる状態にあ
じっくり観察することでオジロビタキとの違いを見比べることがで
12月 【 オオワシ 】
今年もこの個体がやって来てくれました。
オオワシへの思いは年を重ねる毎に変化していき、興奮から嬉しさ
この一年で秋田の風景は様変わりしてしまい、風車が乱立したこと
春に故郷へ戻るまでの間、無事に過ごせることを心より願っていま
足早に一年を振り返ってみましたが、この他にも印象深い写真が多
新年の挨拶でも触れましたが、今年は私が野鳥観察を始め10年目の
また一年経験を積んだ今、私が思うことは冒頭でも述べた通り年々
難しくなってきているからこそ一種を集中的に観察するという観察
集中して観察するからこそ見えたものもありましたが私としてはま
この点に関しては一年でどうという話ではないので永遠の課題と言
課題という面でおぼろげに掲げていた目標もあり、10年間のうち
残念ながらこちらの目標はあと一歩というところで達成することができず現在のところ299種となっています。
来年は気持ちを新たにフィールドを巡り、
本年も残すところあと僅かとなりましたが、皆様には今年一年大変
来る年も皆様に多くの幸せが訪れることをお祈り申し上げます。
それでは良いお年をお迎えください。