2020年3月28日 10/6℃ 曇りのち晴れ
春の珍鳥まつり第3弾。
この週末は久しぶりに仕事が連休となりました。
探鳥できる時間が倍になる分、珍鳥との出会いも倍になるはず。
意気揚々と自宅を出発し、先ずは干潟のチェックから。
過去の記録を遡ると3月下旬頃には干潟において観察例の少ない鳥
パッと見た目に確認できたのはホウロクシギが2羽。
カモメ類もチェックしましたがこれといって珍しい鳥は見られませ
この時は曇天でかなり薄暗かったこともあり、ホウロクシギについ
男鹿半島を南側から北上をする形で各チェックポイントを覗いて回
出現を予想していた鳥は一切確認できず、強いて言えばヤツガシラ
珍しく浜辺に近い場所を泳いでおり、海岸線を行ったり来たり飛翔
このような行動を見るのは初めてのことで、一体何を意味するのか
男鹿半島での探鳥が空振りに終わり、この後の時間の使い方につい
ホウロクシギのことなどすっかり忘れ、クマタカの観察ポイントに
「いつかこの木に止まる姿を見たい」と思っていた理想のシチュエ
しかし実際に止まった姿を見てみると周囲に枝が多く、いざカメラを構えてみると撮影は非常に困難なものでした。
枝が多いとは云え、クマタカをこのようにして観察できることは非
本来であれば近付くことさえ難しい鳥ですが、この山で見られる個
暫く観察を続けるとクマタカは何かを狙ったように急降下。
しかし私の位置からは降下後の行動を見ることができず、クマタカ
クマタカが居なくなってからは再び枯れ木に止まったことを想定し
そうこうしているうちに200mほど下の位置から徐々に上昇して
上昇気流を捉え徐々に高度を上げていきます。
雄々しく広げた翼がかっこいい。
クマタカは目線の位置より高い位置まで上昇すると、山の陰に滑空
通常こういった行動をしてから再び姿を見せるまで、長い時で数時
パンを頬張りながら空を眺めていると南の方角から北上してくるノ
ふと鉄塔を見上げると眼下に睨みを効かせるクマタカの姿が。
「いつの間に来ていたんだ・・・」
クマタカにとっては鉄塔が本来の止まり木であり、枯れ木に止
所定の位置に止まるクマタカを眺めていると飛び立つ気配を見せた
残念ながらここから先のカットはピント合わせが追い付きませんで
ピンボケ画像ですがこんな角度で突っ込んできます。
クマタカは私の目の前を一直線に急降下してきたため風切り音がも
私が獲物として狙われる立場であれば、捕獲される前に気絶するか
間近で見るとそれくらいの迫力があります。
急降下したクマタカは枯れ木の天辺に止まってくれたことから枝被
せっかくのチャンスですから色んな角度で撮影しようと右往左往。
構図を考えて撮影できるのもこの個体だからこそだと思います。
ここに止まると頻りに鳴き声を発し、その鳴き声に反応するように
こちらの個体は♂になりますが♀は姿を見せることがなかったので
暫くすると再び急降下。
やはりこの時も降下後の行動は見て取ることはできませんでしたが
一時間ほどするとこちらに向かって飛んでくる姿を確認。
至近距離で目線の高さを通過。
飛翔するクマタカと同じ目線の位置で見ることができるのも贅沢な
ここでクマタカはダイレクトに枯れ木へパーチ。
今度は少し下の位置に止まったため予習を活かして別角度からの撮
しかし距離が近過ぎて縦構図でいっぱいいっぱいになってしまいま
近いというだけで写真としてはボツ。
♂なので縦構図で収めることができましたが、これが一回り大きな
至近距離での観察は肉眼でじっくり楽しみ、行動の一つ一つに着目
その姿は画像に残したいと思い、距離は離れてしまいますが枝被り
急いで立ち位置を変えましたが羽繕いは終わってしまい頭掻きのシ
ちょっと残念でしたがこの時の画像を拡大してみると強靭な脚に研
森の王者と呼ばれるのも頷ける気がします。
間もなく飛び立ったクマタカは上昇気流に乗って高度を上げると鉄
考えてみると今まで何度も鳴き声は耳にしていましたが、記録とし
短い動画ですがクマタカの鳴き声を聞くことができます。
こちらに暫く止まった後、再び急降下を見せるとまたもや枯れ木へパーチ。
今度は別角度で撮影させてもらうことにしました。
思い出してみると鳥友さんが以前こちらの枯れ木に止まる姿を観察したのも今時期だったと記憶しています。
1年を通してこの枯れ木に止まるのは今時期が頻度として一番多くなるのかもしれません。
おそらく繫殖期を迎え季節による行動の変化だと考えます。
思い描いた理想の形での観察と撮影をすることができた充実の一日
渡り鳥の観察は不調に終わりましたが、それを忘れるくらいの観察
無事に繁殖が進むことでまた新しい出会い、見たことのない行動を
そんな日を期待してこの日の観察は終了としました。
最後は強い向かい風を受け、バランスを取りながら滑空してくるシ
本日の観察日記はこれにておしまいです。