2021年4月25日 13/9℃ 雨のち曇り
今回の日記はジシギの観察記。
春の渡りの季節真っ只中ということもあり野鳥の移動が活発化しています。
自宅の上空は渡り鳥のルートになっていることから、ここ最近は夜間に移動する小鳥の鳴き声が頻繁に聞こえるようになりました。
バードウォッチングを楽しむ者にとって体が幾つあっても足りない時期ですが、斯く言う私も僅かな時間をみつけては観察に勤しんでいます。
こちらは自宅の目の前にある放棄地。
私が家を建てた当時、自宅周辺は田んぼに囲まれ田舎暮らしを満喫していましたが、年々宅地に転用されることで僅かに残った田んぼは放棄地となりました。
過去の状況とは一転して現在は住宅に囲まれた僅かな自然環境となりましたが、放棄地となったことで植物が生い茂りジシギが身を隠すには好都合。
そのため多くの個体が立ち寄るようになりました。
観察するには少々難儀させられますが仕事を終えてから日没の時刻までお手軽にバードウォッチングを楽しむことができます。
こちらはタシギ。
水捌けが悪く湿地帯となっている場所ではタシギが採餌していることが多く、開けた場所に出てきた時にはじっくりと観察することも可能。
しかしながら周囲は住宅地ということもあり、長時間望遠レンズを振り回す訳にもいきません。
悪いことをしている訳ではないとは云え世知辛い世の中になってしまった昨今、不審者扱いされ兼ねず自宅前ではもっぱら双眼鏡での観察となります。
比較的乾いた場所ではオオジシギを見ることもできますが、植物の陰となることが多くそちらは運次第。
日を改めて放棄地を見てみると植物の隙間を移動しながら採餌をしているジシギを多く確認することができたので、ちょっとだけ畔を歩いてみることに。
警戒したジシギが一斉に飛び上がりました。
四方八方からジシギが飛び上がり上空を旋回。
この時に飛び上がったジシギは15羽ほどでしたが、多い時には20羽以上潜んでいることもあります。
闇雲に連写した画像を一枚一枚確認してみると藪に潜んでいたのはほとんどがタシギ。
非タシギであるジシギも2羽いたようですが、種を特定出来るような画像は残っていませんでした。
自宅前の話題はここまでとして、日没時刻を迎えてからが今回の本題。
3月下旬から2日に1回のペースで夜な夜な林道に繰り出しヤマシギの渡来状況を調べに出ていました。
今季は幅広く調査をしてみたいと考えていたものの、奄美大島から帰ってきた翌日に腰を痛めてそれをきっかけにヘルニアを再発。
そのため暫く歩行困難の状態が続き、今季は車で移動できる林道のみでの調査となりました。
昨年は4月1日が渡りのピークであったことから、3月下旬~4月上旬を重点期間と考え調査に当たっていましたが驚くほど連日の様に空振り。
例年よりも気温が高く推移したことで今季は既にピークを過ぎてしまったのかと考えていました。
見ることができても単独の個体でまとまった数を確認できない日が続き、今季のデータを取れないと思っていたところ20日に突然数が増え9羽を確認。
林道脇でボーッとしている個体もいれば、活発に採餌をする個体、林道を走り回る個体と様々。
思い返してみるとヤマシギがどんな鳥かも分からなかった頃、GWの頃にヤマシギの群れを見た経験があり渡りのピーク日については1ヶ月程度の振り幅があるのかもしれません。
私にとって先月見ることができたアマミヤマシギの記憶が新しく、改めてヤマシギを見て思うことは頭頂が尖っているという点。
この違いを感じ取ることができるのは自らの目で見たからこそであり、奄美大島での観察経験は貴重だったと感じさせられました。
それにしてもこのヤマシギという鳥、いつ見ても全てにおいてアンバランスであり愛嬌たっぷりな鳥だと思います。
嘴の長さ、目の位置、体の割りに短い足、それを踏まえ全体的なシルエットは私の心を擽って止みません。
できることなら取っ捕まえて頬擦りしたい・・・
(※許可無く野鳥を捕獲すると鳥獣保護法で処罰されます)
ボーッとしてるだけの姿を撮影したものですが私のヤマシギ愛に溢れる動画がこちら。
画像や映像からも分かる通り足は短く見えますが、意外にも足が速く俊敏に動くこともあり今回はその様子も動画で撮影しました。
車内からスマホで撮影した映像で、採餌をしていた個体が林道を駆け抜ける姿を見ることができます。
この時は警戒心を感じられない個体をロービームで見ましたが、通常ヤマシギ探しをする際にはハイビームで探し出すのが私の手法。
徒歩での探鳥はハンディライトを使用しています。
夜行性の鳥ということもあり夜間におけるヤマシギの観察は日中に比べると格段に容易。
日中は薄暗い場所でジッとしていることが多く、飛ばれる前に見つけ出すのは至極困難でしょう。
また夜間は猛禽に狙われる危険性が無いことを知っている為か大胆に行動する個体が多いようで、夜間に観察する人が多いというのも頷ける点。
単純に写真を撮るだけではなく行動を見たい私は採餌・羽繕い・伸びのシーンに力点を置いて観察をしていますが、今回の観察では尾羽を開く瞬間も見ることが出来ました。
こちらは採餌の場面。
採餌方法については毎度記載していますが、何度見ても不思議に思います。
常に嘴を地面に挿し込む訳ではなくトントンといった具合に地面を突っつきながら探りを入れているのか、当たりを感じ取るや否や地中奥深くまで嘴をグサリ。
闇雲に地面を突っついているように見えますが、しっかりと当たりを確信して嘴を挿し込んでいるとしか思えません。
嘴を引き抜いた瞬間に獲物を食べてしまう為なかなか獲物を見ることはできませんが、今回は大物を捕まえた瞬間を見ることが出来ました。
3月下旬から行った調査結果として、4月20日は9羽の確認でしたが、翌日の夜は11羽の確認でこの日が今季のピーク日になったようです。
あくまでも暫定値ということで今後も時間を作って観察に勤しみたいと思いますが、これからタシギ・オオジシギ・チュウジシギ・ハリオシギと観察の楽しい時期が続くのでそちらも近いうちに観察記を更新できればと思います。
今回のジシギ観察記はこれにておしまい。