2023年4月29日
本日更新する日記は旅先での思い出を綴る観察旅行記。
前週も旅行へ出たばかりですが今回の目的地は...
我ながら驚き、二週連続の沖縄本島。
兼ねてから友人と計画した今回の旅行は奇遇にも前週と同じ目的地。
元々こちらの計画が最初であり、前週の観察旅行はお客さんの依頼を受け急遽催行したもの。
私にとっては二週連続となってしまいましたが、観察の内容が二番煎じにならないようあれこれ考えさせられる旅となりました。
果たしてどうなることやら...
日程初日は秋田を9時25分発の便で離れ羽田で乗り継ぎ。
羽田を離れて間もなく上空から富士山を撮影しました。
田舎者は富士山を見ると興奮してしまいます。
6日ぶりの那覇空港へ到着したのは14時20分。
例の如くレンタカーの調達から旅は始まりますがここでアクシデント発生。
キャッシュレス決済の現代、私はどの様な場面においてもクレジット決済をしています。
しかし所持しているカードが使えないという想定外のトラブルが発生しました。
勿論延滞などではありません。
これはカードブランドの問題。
大手のレンタカー会社は何処のブランドでも大丈夫ですが今回は地元企業に予約を入れたため発生したアクシデント。
業者さん曰くJCBは手数料が高いため取り扱っていないのだとか。
那覇周辺の地元企業は同様のスタイルを取っているところが多いというお話がありカードブランドはvisa若しくはMasterCardがお奨めです。
このアクシデントによりタイムロスが発生しレンタカーを調達できたのは15時半頃。
私の想定とかなりのズレが生じたため初日の観察地へ到着したのは16時を過ぎていました。
短い時間で一体どれほどの観察ができるのか。
テンポ良く農耕地を見て回ると畦で採餌中のチュウジシギを発見。
とは云っても識別の要となる外側尾羽を確認できていないため“推定チュウジシギ”です。
石垣島の友人が撮影するジシギの画像を拝見するとチュウジシギのように見えてハリオシギであったり、ハリオシギのように見えてチュウジシギであったりと本州で見られる個体と特徴が異なることから南西諸島で見られるジシギの同定は非常に困難。
初日は特にジシギを目にすることが多くあちこちで観察の機会に恵まれました。
タシギも見られましたが大多数は非タシギ。
外側尾羽を確認したいと思い粘ってみたものの腋羽を撮ることで精一杯。
ジシギの観察を続けていると草むらを動き回る生き物がいることに気付き、何が動いているのかと思えばフイリマングース。
これが一頭だけではなく度々目にしたことから、こちらの地域に相当数の個体が生息しているようです。
生態系への影響が気になるところ。
観察を始めた時刻が遅かっただけに、この日の観察はあっという間に終了。
最後にシロガシラを撮影して宿泊先へ向かいました。
チェックインを済ませた後は国際通りへ。
コロナ禍はシャッター通りと化していた国際通りも嘗ての賑わいを取り戻し観光客で溢れかえっています。
この夜訪ねたのは国際通りの裏路地に店を構える居酒屋きち屋。
こちらは石垣島在住の友人が那覇に住んでいた頃、毎週通っていたお店なのだとか。
日本酒がメインのお店でしたがどの料理もレベルが高くセンスの光るお店でした。
話も弾み気付いてみると23時を過ぎており少々飲み過ぎたような...
2023年4月30日
日程2日目はゆったりめのスタート。
宿泊先でしっかりと朝食を頂き体調を万全に整えます。
バードウォッチングは想像以上に気力・体力を使うことから食事が大切。
日程に余裕があった今回の旅ではやんばるの森だけではなく、他の観察地での探鳥も視野に入れていました。
この日最初の目的地はサトウキビ畑が広がる某地域。
観察地へ向かう道中、電線に止まるズアカアオバトを発見。
電線止まりということもあり頭頂の赤みを見ることはできませんでしたが、空抜けにならず撮影できたことは良かった点でしょう。
写真
目的地へ辿り着き早速探鳥を始めたところ複数のツバメチドリを確認。
どの個体も夏羽に換羽しており図鑑通りのツバメチドリを見ることができました。
私が野鳥観察を始めて間もなかった頃、夏羽のツバメチドリは憧れの鳥であったことを思い出します。
サトウキビ畑にはムナグロの姿も。
ちょうどこの時期は私の住む秋田県に大挙して渡来する頃であり、時期がもう少し早ければもっと多くの個体を目にできたのかもしれません。
サトウキビ畑では渡りの珍鳥を探してみましたが、それらしき鳥を見つけることができずミフウズラを探してみることに。
友人は助手席側、私は運転席側をチェックする形で探鳥を進めていたところ友人がミフウズラを発見。
しかし発見して間もなくミフウズラは一目散に姿を消してしまいました。
どうやら私のアプローチの仕方が悪かったようです。
その後もミフウズラを探して回りましたが残念ながら発見に至らず時刻は正午に。
ここでサトウキビ畑での探鳥に区切りをつけ、午後からは水田が広がる地域で探鳥を行いました。
目的地へ着いて間もなく目にしたのはフイリマングース。
異常と思えるほど遭遇率が高く、野鳥への影響を懸念していたところタシギを襲おうとする場面に遭遇。
タシギは慌てて飛び立ち難を逃れました。
前週こちらの地域でウズラシギの群れを目にしていたことから、新たな出会いに期待をして探鳥を進めていたところ小規模なタカブシギの群れにサルハマシギが混ざっていることに気が付きました。
夏羽に換羽が進み赤みを帯びています。
観察を続けているとタカブシギと共に飛び立ち敢えなくロスト。
周辺の田んぼを見て回りましたが再び目にすることはありませんでした。
前日と同様に畦で採餌する非タシギを眺めているとアマサギが水田を闊歩。
微妙な距離感を保つ推定ハリオシギには最後の最後まで外側尾羽を見せてもらえず...
そろそろやんばるの森へ移動を始めようと思った矢先、遠巻きながら飛翔するリュウキュウヨシゴイを目撃。
小川へ降りたように見えたことからそちらへ移動し周辺を見渡してみたものの姿が見当たりません。
おそらく草むらへ隠れているのだろうと考え橋の中央に構えて出待ちをしてみることに。
出待ちを始めて30分ほど経った頃でしょうか。
私が睨んでいた場所と正反対の方向に出ているリュウキュウヨシゴイを友人が発見。
暫く様子を伺うとリュウキュウヨシゴイは上流側へ少しずつ移動しているようです。
それならばと更に上流側へ回り込みリュウキュウヨシゴイが歩み寄って来るまで待ちました。
立ち止まっては移動を繰り返し、浅瀬から草むらに潜む生き物を探しているようです。
狙い通り徐々に近寄ってきたリュウキュウヨシゴイは腹が満たされたのか、草むらに移動すると小休憩。
ここで接近を試み比較的近い距離から観察することに成功しました。
個人的にリュウキュウヨシゴイの観察は想定外であり、大きな満足感を持って日程2日目の探鳥は終了。
日程3日目からの観察に備え宿泊先のやんばるの森へ移動しましたが、3日目以降の様子は後日更新の日記へ続きます。