2023年9月4日
本日更新する日記は先月26日の観察分から。
異常な暑さが続いた今年の8月。
何処にお住まいの方からも『今年は暑い』という言葉を耳にしていましたが、私の住む秋田市でも観測史上最高気温を更新したりと連日のように猛暑が続きました。
更には熱帯夜も続き最低気温が28.9℃といった日も...
外仕事をする身として夏バテをしないよう体調管理には充分過ぎるほど気を遣っているものの、経験したことのない夏に身体もそろそろ限界。
過酷な仕事から解放される週末もこの暑さでは観察もままなりません。
それでも週末の観察を楽しみに仕事をしている私にとってぐうたら過ごす休日は身体に優しくとも精神的に問題あり。
こうした理由から暫くの間、早朝の時間帯に限定して観察を行っています。
この日の観察は午前6時にスタートしましたが、このところジシギの観察が芳しくなかったため近所の海岸へ。
田んぼばかり回っていたせいか波打ち際で採餌するトウネンの姿が新鮮。
トウネンは幾つかの群れに分かれており総数にして30羽ほどだったでしょうか。
規模としては少ないものの数を減らしていることを知っているだけに姿を見られるだけでも嬉しく思います。
シギチの観察を行うと毎度のように昔話をしてしまいますが、大規模な群れが渡来していた頃は珍種を探すことに一生懸命でした。
年々渡来する数が減り、今となってはそこに居るだけでホッとしてしまうのは皆さん同じでしょう。
過去を知る者にとって悲しい現実ですが、小規模な群れであっても見られるだけまだ良い方かもしれません。
タイミング次第では何も見られないことも当たり前になってしまい、秋田でのシギチ観察は風前の灯火です。
嘗て沢山あった休耕田も現在は転作が進みシギチの観察は限られたものとなってしまいました。
こうした理由も手伝って「空振りに終わらなくて良かった」とトウネンたちを眺めていましたが朝から暑い...
いつもであれば「○○のシーンを見よう」「○○の羽を撮ろう」など、目的を持って観察を行っていますが、この日は如何にして直射日光を避けるかが課題でした。
大きく距離が離れた際にはそれなりに車を移動しますが、敢えて離れた位置から観察を行い運転席側が日陰になるよう停車。
トウネンたちから近寄ってくる場面もありましたが眺めている時間の方が長かったように思います。
意識的にシャッターを押したのは複数の個体が同時に水浴びと羽繕いをした場面。
こちらの海岸にはトウネンの他、メダイチドリが2羽。
トウネンの群れに混ざることはなく常にこの2羽は離れた位置で採餌をしていました。
その他にコチドリが1羽。
イソシギも見られましたが、こちらは留鳥ということもあり意識せずにいたところいつの間にか姿を消していたようです。
これだけの観察で充分満足してしまいましたが、ちょっと足を伸ばし例年シギチの観察を行っている海岸へ。
着いてみると海岸はゴミだらけ。
おそらく7月の大雨災害による影響でしょう。
これらのゴミに紛れて沢山のシギチが見られると思いましたが、意外にもソリハシシギ1羽のみの確認に留まりました。
恐ろしく警戒心の強い個体で観察できるような状態になく、ここでこの日の観察を終えることに。
時刻を確認すると8時半を過ぎた頃。
想定通りの時間に終わりましたが、気温計は既に33℃を示していました...
内容としては観察と言えるものではありませんが暑さが暑さだけに暫くこの様な状態が続きます。
本日の観察日記はここまで。