2024年12月16日
本日更新の日記は11月13日の観察から。
今年の夏〜秋は通常業務で男鹿半島へ行く機会が多く、いつか珍鳥との出会いに恵まれるのではと期待する日々を過ごしていました。
渡りのシーズンが本格化した秋には仕事に就きながら周囲に目を配っていたものの、珍鳥どころか普通種さえ少ない状況に意気消沈。
せっかくカメラを持参しても荷物になるだけとあって、いつからかカメラを持ち歩かないように…
11月12日、この日の夜は久しぶりに纏まった量の雨が降り翌日に何か出る予感。
しかし諦めの境地に達していた私は「大方、空振りになるだろう」とカメラを持参しないつもりでいましたが、知人に『持っていかないと何か出る』と言われカメラを持って出ることに。
カメラを準備した上で仕事先へ向かった翌日の13日、間もなく到着といったところで道路脇からユキホオジロが飛び立つ姿を目撃。
しかし仕事を放り投げて観察する訳にもいかず、手際良く業務をこなし観察時間の確保に努めました。
仕事が一段落したところでユキホオジロが居るであろう場所を探してみると何の苦労もなく発見。
見つけたまでは良かったもののユキホオジロは伸びきった雑草の隙間を縫うように動いており、お世辞にも条件が良いとは言えません。
こちらの場所はこれまでに数多くの珍鳥を観察してきた場所ですが、ここ1〜2年の間に環境は変わりつつあり草が生い茂るようになってしまいました。
男鹿半島には似たような環境が多く、いずれの場所でも珍鳥の記録は数多くありましたが何処も草が茂るようになり、あと数年のうちに環境はガラッと変わってしまうかもしれません。
私の想像通り環境が変わった場合、特にホオジロ科の鳥は観察が難しくなってしまうことでしょう。
勿論雑草の種類にもよりますが、現在のところイネ科の植物も生えていないため私の見立て通りになるのでは…
ただ背丈の高い雑草が伸びただけでは小鳥が採餌しにくくなるため、重機を使って環境を元通りにしたいところ。
おそらく県有地か市有地になると思いますが、許可さえ頂ければ本気でやらせて頂きたい。
グレーダーを使えばものの一時間程度で終わる簡単な作業。
表層を剥ぎ取り整地するだけの作業とあって造作もありません。
ユキホオジロと全く関係の無い話題になってしまいましたが、正直なところ「書くことがない」これに尽きます。
雑草の種子を啄むだけのユキホオジロを見て、嘴・羽・足・爪、更にはツメナガホオジロと似てる点、過去に見られた個体との比較などこれまで幾度となく記事にしてきました。
当ホームページも開設から随分と経ったこともあり、特段変わった行動を見せてもらえない限り書くことがないのです。
ユキホオジロは容姿が容姿なだけに「可愛い」と言えばそれだけで許してもらえるでしょうか。
北海道のように複数羽見られた場合、雌雄の違いであったり季節によっては換羽の状態など話は膨らむかもしれませんが本県で見られるユキホオジロはほとんどが秋に通過する単独の記録です。
そのため観察内容としてはほぼ同一。
昨季は本県においても越冬個体を観察できましたが稀なケースと言ってもよいでしょう。
こちらは北海道で撮影したユキホオジロの群れ。
嘗ては男鹿半島にも似たような環境が沢山ありました。
こうして写真を掲載するだけというのは本当に楽チン。
私の日記はお喋りが過ぎるのため写真を掲載するだけにしようか検討したこともありましたが、私の駄文を楽しみにしていると仰ってくださる方も一定数いることは確か。
元々文系でもない人間がこうして文章を書き連ねることは恥を晒しているようなものですが、独自の路線を貫いてこそという思いもあるため暫くは現状維持の方針です。
今回最後に掲載するのは当ホームページらしい画像。
風に吹かれて耳羽が捲れ上がると…
新発見。
ユキホオジロは耳も黒かった。
本日の観察日記はここまで。