2026年5月18日
本日更新の日記は4月19日の観察から。
例年と異なる渡りの様子に首を傾げる日々が続いていましたが、4月第2週に入ると夜間のフライトコールも聞こえるようになり、ようやく渡り鳥の移動が活発化しました。
こうした様子から、この休日は様々な環境に目を配って探鳥を進めてみることに。
始めに海岸を覗いてみると波打ち際で採餌する7羽のオバシギを確認。
現在はシギチの渡りもほぼ終わり海岸は閑散とした様子ですが、この時はこれから始まるシギチの渡りに期待を膨らませました。
海岸を移動していると漂流物に紛れて羽を休めるハジロコチドリを目撃。
師のブログによるとこちらの個体は3月28日から確認されていたそうです。
私も3月28日、4月5日と2週連続でこちらの海岸へ足を運んでいましたが、タイミングが悪かったのか、それとも見落としていたのか…
付近に居たシロチドリが波打ち際へ進むとハジロコチドリも後を追うように波打ち際へ。
ハジロコチドリは留鳥のシロチドリと行動を共にしていることが伺え、これが長期滞在の一因だったのかもしれません。
意外にも本県においてハジロコチドリの観察例は少なく、私にとって地元での観察は初めて。
数年前に佐賀県の東与賀干潟で見て以来、二回目の観察となります。
そのため久しぶりにライフリストの追加。
※私のライフリストは秋田県内で観察できた種のみカウント。
採餌と休憩を繰り返すハジロコチドリを見ていると羽繕いをする場面があり、この時に見ることができたのは白い翼帯。
和名の由来となるこの特徴はコチドリに見られません。
腰を据えて観察したいところでしたが、他の環境も気になったため海岸での観察はここまで。
海沿いを北上するルートで車を走らせていた時の出来事。
車道を横切ったのはコマドリ。
渡りの個体とは思わぬ場所で遭遇することもあり、この目撃をきっかけに海沿いの藪を見て回るとあちこちからコマドリの囀りが…
しかし声は聞こえど姿が見えず。
時には目の前から囀りが聞こえたものの、相手の方が一枚上手。
おそらく藪の中からは私の存在が丸見えだったことでしょう。
ここで時間を費やす余裕はないと潔くこの場を後にしようと思いましたが、私の心を弄ぶようにひょっこり顔を覗かせたコマドリ。
しかしカメラを構えた途端、そそくさと藪の中へ。
こうなるとこちらも意地になってしまいます。
複数羽の囀りが付近から聞こえ、コマドリの気配を探っていると…
「見えた」
粘った甲斐あって撮影に成功。
この時は運良く尾羽を扇状に広げて囀る姿も見られました。
満足してこの場を後にしましたが、後になって画像を確認すると全ての写真がピンボケ。
背景に海が抜ける部分、更に藪の中を動くコマドリにはAFが役に立ちません。
そのためMFでの撮影でしたが、老眼が進んだ私には難易度の高い条件でした。
コマドリの撮影を終えて探鳥を再開すると目にしたのはハマヒバリ。
私が前回ハマヒバリを見たのは2018年。
本県においては時々観察例があるものの、個人的には久しぶりの確認です。
日本には数少ない冬鳥として渡来するハマヒバリですが、英名のHorned Lark(ホーンド・ラーク)が示すように2本の角のような冠羽が特徴。
後頭部の左右に黒く伸びた羽があり夏羽の雄に目立ちますが、私の観察は秋に偏るためこの特徴を見るのは初めてでした。
こちらの個体は警戒心が強く、特に車の往来には敏感。
時に車道へ飛び出すような場面も。
幸い何処へ飛んでも同じ場所に戻ってきたため観察自体は難しくありませんでしたが、伸びの姿など色んな場面を見たかったというのが本音です。
ハマヒバリの観察を終えて他の環境を見て回ると目にしたのはヒヨドリの群れ。
北上を続けるヒヨドリを見て春の訪れを感じたのは私だけではないでしょう。
その他にこの日はジョウビタキ・ツグミ・カシラダカ・アトリ・カワラヒワ・アオジも多く、何処を見ても非常に賑やかでした。
探鳥を続けていると廃タイヤの上で羽を休めるハギマシコを発見。
こちらの個体は地元のバーダーさんが観察を継続した個体と見て間違いありません。
冬季には黄色かった嘴も黒く変わり、和名に由来する赤紫色の斑紋もほとんど見られなくなっていました。
美しく見えたハギマシコも夏羽ではここまで変わるのかと思うほどの変貌です。
採餌を始めると躊躇なく近寄ってくる場面があり、その様子は動画で記録することに。
動画から分かるように枯れた草を掻き分けて種子を啄み、角度によってはハギマシコとは思えない場面も。
もしこの時が初見であったなら同定不可だったかもしれません。
今頃は繁殖地へ渡り、更に真っ黒な姿になっているでしょうか。
北海道の高山帯では繁殖の可能性も指摘されているため、機会があれば真っ黒になったハギマシコを見てみたいものです。
ハギマシコの観察を終えた後にはこれといった出会いに恵まれませんでしたが、田んぼの真ん中に営巣するケリが気になり様子を見に行くと未だ抱卵中でした。
時期的にいつ田起こしが始まってもおかしくなかったため心配しましたが、観察日から4日後の4月23日、知人が様子を見に行くと孵化を確認できたようです。
しかしケリの繁殖率は極めて低いというのが実状。
雛にとってこれから様々な試練が待ち受けていますが、無事の成長を願ってやみません。
本日の観察日記はここまで。