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2026年7月13日

 

 

 

本日更新の日記は5月31日と6月7日の観察から。

 

先週更新の日記にも綴った通り、5月31日はコシアカツバメの観察を行いました。

内容の濃い観察ができただけに早めの帰宅を考えましたが、ノジコの渡来状況が気になり少しだけ様子を見てみることに。

 

 

幾つかある繁殖地のなかから最も密度の濃い場所へ足を運ぶと、聞こえてきたのはノジコの囀り。

幸先の良い出だしに気分を良くしたものの、雲一つない晴天が仇となり捜索は難航。

 

明暗のコントラストが激しい環境下で、新緑に溶け込むノジコはまるで間違い探しのようでした。

 

この時は鳴き声を頼りに姿を確認できましたが、囀っていなければ確実に見落としていたことでしょう。

 

 

見つけることが難儀と感じる一方、こちらは丸見え。

毎年同じ電線に止まる個体です。

 

 

このように同じ場所で見られる個体、新規で見つかる個体と様々ですが、これまで見られていた個体が見られなくなることも。

 

原因として考えられるのは環境の変化。

 

 

低木が疎らに生えた環境を好むノジコですが、木の背丈が高くなったり藪化が進むと繁殖場所を変えてしまうことも屡々。

 

ノジコは環境の変化に敏感なのかもしれません。

 

 

過去の観察例からある程度の的を絞って探せるようになりましたが、この日は恐れていた出来事が…

 

車を降りてノジコを探していると聞こえてきたのはガサガサと葉を揺らす音。

おおかたカモシカかと思いきや、出てきたのはツキノワグマ。

 

疾走するクマは藪の中へ姿を消しましたが、よく私へ突進してこなかったものだと背筋が凍りました。

 

 

毎日のように報道されるクマ問題。

ノジコの生息環境はツキノワグマの生息環境と重なるため、こうしたことは特別なことではありません。

 

私がクマの住処にお邪魔しているようなものであり、仮に襲われたとしても悪いのは自分。

 

この出来事をきっかけにノジコ探しは車内から行うことにしましたが、車を走らせて暫くすると、またもやクマに遭遇。

 

 

場所が場所だけに私の背後を疾走した個体とは別個体です。

 

こちらの個体は採餌のため開けた環境へ出てきたのか、何かを食べるような仕草が見られました。

 

 

間もなくクマは藪の中へ姿を消したものの、街中へ出てこないことを願うばかり。

 

その後もノジコを探して回りましたが、やはりこの日は晴天が仇となり、思うように見つけることができずに終わりました。

 

 

5月31日の観察から一週間が経過した6月7日。

 

 

当初の予報では曇り時々雨が予想されていたものの、蓋を開けてみれば快晴の空模様。

 

前週と変わらない様子に肩を落としましたが、天気ばかりはどうすることもできません。

 

早朝の時間帯はクマとの遭遇率が高くなるため、市街地での探鳥を終えてからノジコ探しへ繰り出すと、至る所から聞こえてきたノジコの囀り。

 

 

しかし鳴き声の出所は遥か樹上。

この日は背丈の高い樹上で囀る個体が多く、これまで唱えてきた定説を覆しました。

 

ノジコが好むのは低木が疎らに生え、小川が流れるような里山的な環境。

いわゆる田舎の原風景です。

 

年々山の手入れをする方が減り、何処の地域も藪化が進んでいるためノジコの生息環境は失われつつあるように思いましたが…

 

こちらは鬱蒼とした場所で囀っていたノジコ。

 

 

意外にも思える発見が続き驚きを隠せずにいましたが、これは良い意味での想定外。

 

環境の変化に順応したのか定かではありませんが、これまで盲点としてきた場所で繁殖していた可能性も。

 

 

新たな発見に心を躍らせた一方、やはり気になるのはクマの出没。

鬱蒼とした環境では何処からクマが現れてもおかしくないため、この日は緊張状態が続いていました。

 

それでもノジコの囀りを耳にすると夢中になってしまう時間もあり、クマとの遭遇は紙一重だったでしょう。

 

 

この日の探鳥において一番のハイライトは巣材を集める場面。

 

カウントが主だった私にとってこれまで見ることのなかった姿です。

 

 

雌雄共に林道へ飛来し、忙しなく巣材を運搬しているようでした。

 

 

結局この日は例年見ている繁殖地を回りきれず、昨年のデータと比較することはできませんでしたが、私が思う以上に個体数が多いことは確か。

 

ノジコは驚異的なスピードで繁殖するため、現在はほとんどの個体が繁殖を終えていると思いますが、新たな命の無事を祈るばかりです。

 

 

本日の観察日記はここまで。