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2025年2月10日

 

 

 

本日更新の日記は1月11日の観察から。

 

台湾から帰国して初めての週末。

地元において観察始めとなったこの日も冬の日本海側としては珍しく青空の広がる好天に恵まれました。

 

例年に比べると陽射しの届く時間が多いように感じるこの冬。

これもまた気候変動による影響なのでしょうか。

 

その年の運勢を占う意味でも観察始めはこれといった目的を持たずに探鳥し今年の運はどちらに傾くのかを占います。

吉と出るのかそれとも凶と出るのか…

 

当てもなく車を走らせること数時間。

今年の運勢は…

 

 

大凶。

 

観察どころかシャッター押したいと思うような場面に出会うことがなくノーシャッターで帰宅をする羽目に。

 

しかし空振りを許すことのできない私はとある漁港へ足を運び観察の機会を無理矢理作り出しました。

 

観察対象としたのはクロガモ。

 

 

時々様子を見に来ていたこちらの漁港ではクロガモを目にする機会が多く、チャンスを狙っては観察を試みたものの、いつ来てもクロガモとの距離は今一つ。

 

この日も漁港へ着いて間もなくクロガモに距離を取られてしまい思うような観察をすることができずにいました。

 

 

遠巻きに様子を伺っていると確認できたクロガモの数は40羽ほど。

 

そのうち2羽が雌の個体。

雌を囲むように雄が行動しており二つの群れに分かれることが多かったように思います。

 

 

頻繁に潜水と浮上を繰り返す様子から採餌していることは明らかでしたが、距離が距離だけに何を食べているのかまでは見て取ることができません。

 

こちらの漁港は砂地とあってマテ貝を採っていることは想像できたのですが…

 

 

漁港へ着いて一時間半ほど経った頃だったでしょうか。

全ての個体が外港へ進み一時的に姿の見えない時間がありました。

 

こうした行動が二度三度見られるようになり、ちょっとした策を発案。

 

「外港へ出ている隙を狙ってテトラポットに隠れたら近くで見れるんじゃね?」

 

善は急げ。

身を屈めながら防波堤を進みテトラポットへ辿り着くと思った以上に波の影響が…

 

躊躇いがあったもののカメラさえ濡れなければ良しとして、テトラポットの隙間に身体を埋め波飛沫を浴びながら待つこと数十分。

 

 

クロガモの群れが内港へ。

 

 

格段に距離が近くなり、まるで北海道で見るような感覚です。

 

北海道での観察を考えると「ここまでしなくても」という思いもありますが、県外へ出歩く機会が多くなったからこそ地元での観察は特別なもの。

 

こうした理由もあって多少の我慢と努力は欠かすことができません。

 

 

隠れ身の術が功を奏してクロガモたちは私を警戒していない様子。

 

何かしら見慣れない物体があるとは思っても人間という認識はなかったのでしょう。

 

 

そのため目の前に接近してくる個体も見られ至福の時間が続きました。

 

 

最接近した際には撮影と肉眼での観察を繰り返しましたが、間近に見る嘴のコブは久しぶり。

 

このコブは何の為に発達したものなのか。

進化の過程において理由があってのものだと思いますが、雌と形状が異なるため幾ら想像しても答えは見つかりません。

 

 

距離が近くなることで『ピーィ ピーィ』という可愛らしい鳴き声を間近に聞くことができたのも大きな収穫。

 

最も気になる採餌の場面に注目していたところ…

 

マテ貝を咥えて浮上した場面を目撃。

 

 

こちらはその拡大画像。

咥えタバコをしているように見えるのがマテ貝です。

 

 

筒状の殻を持つマテ貝は内湾の干潟や浅い砂泥に深く潜り生息しますが、こちらの港では砂地から常に顔を覗かせているはず。

そのためクロガモにとっては良い餌場となっているのでしょう。

 

連写したものを更に掲載。

 

 

こちらの画像から筒状の殻ごと丸飲みしていることが見て取れます。

 

殻は後に吐き出すとしても飲み込む際に喉を痛めないものかと心配になりますが、これはあくまでも人間目線。

クロガモにとっては何ら特別なことではなく当たり前のことなのでしょう。

 

 

採餌の場面に注目していると水浴びをする個体も見られるようになりましたが、海で暮らす鳥が水浴びをする理由は…

 

 

これもまた人間目線による考えですが、いつも海水に浸かっているのであれば「わざわざ水浴びしなくても」という発想になるのは私だけでしょうか。

 

 

このように観察していると理由の分からないことも多くありますが、だからこそ興味が尽きることはなく飽きることもありません。

 

其々の生息環境による行動や習性の違いに着目すると驚くような場面に出会すこともあり、観察に重きを置くと思いもよらない結果が得られることもあります。

 

 

加えて群れの観察時は個体毎の性格の違いに着目するのも面白い点。

 

この日は同じ個体が私の近くへ寄ってくる場面が何度もあり、もしかすると好奇心旺盛な個体だったのかもしれません。

 

 

その一方、距離は近くなったと言えど一定の距離を保つ個体も多く、同じ種であっても距離感は其々異なります。

 

 

このようにクロガモをじっくりと観察することにより私の欲は満たされたものの、帰りの道中にもこれといった出会いには恵まれず…

 

 

大凶と出た今年の運勢。

果たして私の野鳥観察はどのような一年となるのでしょうか。

 

 

本日の観察日記はここまで。

 

 

 

~お知らせ~

 

この度、知人が絵本を出版することとなりご案内です。

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https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=7437

 

 

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