2025年3月3日
本日更新の日記は1月25日の観察から。
この日は正午頃に予定があったため午前限定として農地を巡回。
時間に制限のある観察は移動できる範囲も限られてしまうため、この日の探鳥はのめり込むことなく簡素に済ませようと考えていました。
いざ農地を回り始めるといつの間にか目を皿のようにして鳥を探す自分。
客観的に見た自分を滑稽にも思いますが趣味に没頭していると言えば聞こえは良くなるでしょうか…
冬の農地を巡回していると不自然に感じる大きな塊を目にすることがあり、その正体は大型猛禽。
この時に見られた塊は成鳥のオジロワシでした。
付近には別個体のオジロワシも見られましたが、秋田で見られるオジロワシは二羽揃ってることが多くこの時も行動を共にしていたのかもしれません。
どちらの個体を観察しょうか迷っていると突如飛び立ちの構えを見せたため闇雲に連写。
飛び立ったオジロワシは大きく移動することなく三枚ほど離れた田んぼへ降りましたが私の存在を嫌った可能性が大。
一度警戒した大型猛禽は深追いすると遠くへ移動してしまいます。
ここは潔く観察を諦め他の鳥を探して回るとホオジロガモを間近に見ることができました。
写真では上手く表現できなかったものの、肉眼で見るホオジロガモは光線の加減によって緑や紫色に。
美しく感じる雄を眺めていると少々不細工にも思える雌の個体が付近を行ったり来たり。
おかしな格好をしたまま泳いでいましたが何を意味する行動だったのか…
離れた場所で見られた雄の集団は雌を囲むようにディスプレイを繰り返しており、首を反らし後頭部を背に付ける動作は幼児向けの玩具のよう。
このコミカルな動きは静止画で伝わらないだけに、今更ながら動画を撮るべきだったと少々後悔しています。
ホオジロガモの観察後、農地を巡回しているとトビに追われるコミミズクを目撃しました。
執拗に追われることはなかったもののコミミズクは高い所を飛び回りなかなか落ち着かない様子。
そのまま遠くへ飛去するだろうと思っていましたが徐々に高度を下げるとこちら側へ急接近。
草地へ降りたことを確認し双眼鏡を覗いてみたところ頻りに頭を回し興奮状態。
とてもではありませんが距離を縮める状況にありません。
この時に撮影した画像を拡大。
落ち着きを取り戻すまで待機すること約30分。
再び双眼鏡を覗くと草陰に身を隠し落ち着いたように思えたことから接近を試みると…
灯台下暗し。
私の直ぐそば別個体のコミミズクが潜んでいました。
遠くばかり見ていたせいかこの時まで全く気付かず。
流石、隠れんぼ名人。
繁殖期の行動については観察経験が無いため詳しく分かりませんが、冬季に見られるコミミズクは集団塒を取ることがあります。
これまでにも複数の個体を同時に観察した経験があり、過去にはそうした様子を何度も記事にしてきました。
もしかするとこちらでも集団塒を取っているのかもしれません。
これといった動きが見られないまま20分ほど経った頃、忽然と姿が見えなくなるイリュージョン。
ほんの一瞬目を離した隙に飛び立っていたようです。
音も立てず居なくなったため何処へ飛去したのか見当もつきません。
そのため当初確認した個体を観察するため慎重に車を進めると未だ落ち着きがない様子でした。
興奮状態とまでは言わないものの時々頭を動かし周囲を警戒している様子。
幸いにも私を警戒する様子は見られなかったため観察しやすい場所まで更に車を移動。
落ち着きを取り戻すまで気長に…と考えていると突然歩き出したコミミズク。
慌てて撮影した様子が写真に表れています。
居心地の良い場所を探していたのか、のそのそ動き回るコミミズクは私の真正面の位置へ。
相手側から距離を縮めてもらえたことを嬉しく思いましたが、単焦点の望遠レンズで撮影するには距離が近過ぎました。
描写だけを取るなら単焦点に勝るものはありません。
しかし最大の欠点は画角を変えられない点にあります。
そのため好みの構図を作るには自ら前後左右に動く必要があり、被写体の警戒心・距離によっては身動きが取れないことも。
この時は未だ落ち着かないコミミズクを前に不用意な動きを見せることはできなかったためズームレンズに交換。
自分の居場所を変えることなく構図を作ることのできるズームレンズは距離が近い時ほど重宝します。
目の前のコミミズクは居場所が定まらないのかガサガサと音を立てて草地を徘徊。
これまでに飛び回る姿は幾度となく見てきましたが歩き回る姿を見るのは初めてでした。
立ち止まると首を伸ばし草地を覗き込むそうな仕草。
居心地の良さそうな場所を探しているのでしょうか。
獣のような足をしているせいか歩き回るコミミズクは鳥と思えません。
この様子を動画でも撮影しましたが、骨董品とも言えるズームレンズで撮影したためAF追従の作動音がジリジリと煩い動画になっています。
奥まった場所で落ち着くのかと思いきや再び表立った場所へ出てきたコミミズク。
普段見る機会が少ない小麦色の足をはっきりと見ることができました。
トビを警戒しているのか周囲の確認を怠らないコミミズクでしたが、わざわざ目立った場所へ出てこなければよいものの…
そうこうしているうちにこの日の観察はタイムリミット。
やはり時間に制限のある観察は消化不良の気持ちが残ってしまいます。
そうは言っても短時間のうちにこれだけ観察ができたら良い方かもしれません。
この日の最後は農道脇に佇む姿を撮影して農地を離れましたが、この後コミミズクは一体どの様な動きをしていたのでしょう。
活発に動く個体だっただけに未だもったいないという気持ちを引き摺っています…
本日の観察日記はここまで。