2026年4月13日
本日更新の日記は3月28日の観察から。
留鳥・漂鳥・冬鳥・旅鳥・夏鳥が混在するこの時期。
例年この頃になると男鹿半島へ足繁く通っていますが、3月は二週連続で秋田を離れていたこともあり久しぶりに地元での探鳥でした。
地元を留守にしてる間、鳥相にどのような変化があったのか。
車を走らせていると目にしたのは漂鳥のミサゴ。
局所的に越冬個体が見られるものの、ほとんどの個体は秋田県以南の地域で越冬して春先になると戻ってきます。
『ピィオッ ピィオッ』と鳴き声を発しながら水辺の上空を飛ぶと別個体が飛来。
早くもペアを形成したのでしょうか。
水辺を覗くとカモ類がちらほら。
冬季も沢山のコガモをチェックしましたが、例年同じ場所で確認されていたアメリカコガモは渡来が途絶え見られなくなってしまいました。
こちらは春先になると見られるようになるハシビロガモ。
この時は4羽の確認でしたが、現在は数を増やしているかもしれません。
次に観察したのは夏鳥のコチドリ。
観察当時は単独であったため、渡来直後だったのでしょう。
この地域では毎年同じ場所で数ペアの繁殖を確認していましたが、冬季から人の手が加わり繁殖が望めなくなりました。
幸い付近に同様の環境があるため、そちらに場所を移して繁殖するものと思われますが無事を願うばかりです。
電線には数少ない冬鳥として渡来するホシムクドリの姿も。
嘗ては珍鳥扱いだったホシムクドリも今では普通種。
こちらの個体は冬羽から夏羽に移行中のようでしたが、嘴の色にも変化が見られました。
海岸線を進むと目にしたのは留鳥のクロサギ。
私が秋田県内で観察する機会は多くありません。
そのため繁殖状況など詳しいことは分かりませんが、個体数が少ないことは確か。
南西諸島では容易に観察できるクロサギも、本県の個体はいずれも警戒心が強く観察を断念。
ここまで移動を繰り返して気になったことが一つ。
この時期ともなるとあちこちでジョウビタキやツグミを目にするようになりますが、この日は意識して探さなければ見当たらず。
好天続きで一気に渡っているのか、それとも渡りが遅れているのか…
過去の観察例を振り返っても好天続きだからといって、ここまで見られなかった記憶はありません。
首を傾げながら車を走らせましたが、海沿いではヤツガシラのような珍鳥を目にすることはなく、農地へ探鳥場所を移してみることに。
農道へ入って直ぐ、視界に飛び込んできたのはカシラダカの大群。
しかし数が多いことが仇となり、1羽でも警戒させてしまうと一斉に飛んでしまいます。
迂闊に近寄ることができず様子を伺っていると、飛び立った群れは田んぼへ集まりつつありました。
農地には100羽単位の群れが点在しており、総数としては1000羽を超えていたでしょうか。
数が多いだけあって換羽の状態も様々。
ジョウビタキやツグミは少なかったものの、同じ冬鳥でもカシラダカは例年通り。
この差は一体何なのでしょう。
農地を転々としていると聞こえてきたのはケリの鳴き声。
本県に渡来する夏鳥のなかで最も早く繁殖するのがケリ。
現在は抱卵中の個体を確認しています。
ケリと距離を置くように見られたのはタゲリ。
1羽が飛んだことにより存在に気付きましたが、よく見てみると13羽の個体が田んぼや農道で採餌していました。
タゲリは飛んでいる姿を目にしなければ見落としていたかも…
広範囲に農地を回ってみたものの、やはりこちらでも珍鳥と言われるような種は見当たらず、林道へ入ってみることに。
曲がりくねった道の先に思わぬ出会いが待っていることもあり、慎重に車を進めていると林縁を駆けるヤマシギを目撃。
直ぐに停車しましたが、ヤマシギは林の奥へ姿を消してしまい私の車を警戒したことは明らか。
そこで再び同じ場所へ出ることに期待して暫く待機してみたところ、付近にベニマシコが飛来しました。
考えてみると冬季はほとんど姿を見なかったように思います。
勿論、私の探鳥に偏りがあったことも理由として考えられますが、昨年秋に見られていたアトリ科の鳥は何処で越冬していたのでしょう。
ベニマシコを観察しているとヤマシギが…という展開にはならず、幾ら待ってもヤマシギは現れませんでした。
このように探鳥地を転々とした一日でしたが、例年通りに見られた種もいればそうでない種も。
今季の渡りはどのように推移するのかと、翌週以降に期待して帰路につくと最後の最後に思わぬ出会いが。
目にしたのは進みそうでなかなか進まないヤマシギの姿。
コミカルな動きを見せ、林道を渡りきるまで要した時間はおよそ2分。
静止画では伝わらない動きだったため、今更ながら動画で撮るべきだったと後悔していますが、最後に良い場面を見ることができました。
この出会いをきっかけに翌日はヤマシギの渡来状況を調べましたが、そちらの様子は次週更新の日記で公開予定です。
本日の観察日記はここまで。