2026年4月20日
本日更新の日記は3月29日の観察から。
先週の日記にも綴った通り、3月は渡りの状況に異変を感じました。
3月下旬ともなるとあちこちで見られるはずのジョウビタキやツグミがほとんど見当たらず。
首を傾げていたところ、出会ったのがヤマシギでした。
日中に見られたことを嬉しく思ったものの、気になったのは今季の渡来状況。
業務多忙もあって今季より夜間調査を止める方向で考えていましたが「ヤマシギの渡来は例年通りだろうか」という疑問から、一日限定で渡来状況を調べてみることに。
調査を始めたのは日没から2時間が経過した20時。
この時間帯は餌場へ飛来した個体が活発に採餌している頃です。
始めの調査地点に立つと…
全く見当たらず。
流石に驚きを隠しきれませんでした。
調査を行うにあたり最初の場所を地点Aとしていますが、昨年同日にカウントしたのは11羽。
いくら何でもおかしいと思い範囲を広げて探してみたものの、確認できたのは辛うじて1羽のみ。
ジョウビタキやツグミが見られなかったように、ヤマシギの渡りにも何かしらの影響が出ているのでしょうか。
足早に場所を移し地点Bを見て回ると、確認できたのはたったの1羽。
参考までに昨年同日、地点Bでは14羽のヤマシギを数えています。
地点Bでも捜索範囲を広げてみると、複数の個体を確認。
とは言っても例年の数には及びません。
行動に関して特段変わった点は見られなかったものの、個体数の少なさに首を傾げました。
温暖化の影響によりガン・カモ類の北帰行は年々早まり、これと同じようにヤマシギの渡来も早まっているのであれば合点がいきます。
考えられるのは渡りの遅れ、若しくは著しい個体数の減少。
継続的に調査を行うことにより理由は明らかになると思いますが、一日だけの調査では何も分かりません。
21時30分まで見て回った結果、地点Bで確認できた個体は7羽でしたが、こちらではヤマシギと共に採餌するオオジシギも見られました。
夏季の渡去時期に比べると明らかに痩せ細っており、渡りの過酷さを物語っています。
越冬地のオーストラリアからどの様なルートを辿り、何日かけて渡ってきたのでしょう。
今年の夏もまた観測史上最も暑い夏になると言われていますが、無事に繁殖してくれることを願うばかりです。
当初の予定では一日限定としていましたが、例年と異なる状況に再度調査を行ってみることに。
調査日を増やすことにより何かしら原因が掴めるかもしれません。
今季二度目の調査を行ったのは4日前の4月17日。
調査時間は前回と同じ20時から。
始めに地点Aを見てみるとあちこちに点在するヤマシギを確認。
こちらでは9羽を数えました。
ほぼ例年通りの羽数に安堵して地点Bへ場所を移すと、こちらもまた多数。
カウントしてみると17羽を確認。
この日も二箇所のみの調査でしたが、カウントできた数から想像できるのは渡りの遅れ。
今季は例年よりも渡りが遅れたと判断してよいのではないでしょうか。
何故渡りに遅れが生じたのかまでは分かりませんが、気になるのは今後の推移。
やはり春と秋の渡りの時期は継続的な調査が必要なのかもしれません。
この春は二回の調査でしたが、秋はもう少し回数を増やして渡りの様子を調べたいと思います。
本日の観察日記はここまで。