2025年11月25日
本日更新の日記は11月3日の観察から。
11月1日、発達した低気圧が北日本を通過したことにより本県は雨を伴った北西の風が強まり、各気象警報・注意報が発表されました。
こうした荒天を逆手に取るのがバードウォッチャー。
日本海側を通過する渡り鳥が男鹿半島へ避難してるものと考え、翌日11月2日は男鹿半島で探鳥を行ったところ結果としては予想通り。
当たり年であった一昨年を上回るほど数多くの鳥が見られました。
この日は夜半過ぎにかけて再び天候が悪化したため、翌日11月3日も男鹿半島を巡回してみることに。
観察当日、自宅を出発した時は薄日の射す良い天候であったものの、男鹿半島へ差し掛かる頃には雲行きが怪しくなり北側の空は真っ暗。
対向車がヘッドライトを点灯させるほど薄暗く感じるなか探鳥地へ入りましたが、予報になかった荒天に変わり身動きが取れず。
この時に目撃したのは海側から次々と避難する鳥たち。
あまりの降り方に避難せざるを得なかったのでしょう。
こうした鳥を待ち構えていたのは海辺を根城とするハヤブサ。
逃げ惑う鳥を執拗に追い回す姿が見られ、猛禽としての宿命と命懸けの渡りを目の当たりにしました。
どの鳥も生きるために必死です。
8時半を過ぎた頃に雨脚が弱まり周辺を巡回してみると前日見られたユキホオジロを確認。
相変わらず道路脇へ執着しているようでしたが、この時は草陰に身を隠し雨宿りをする姿も見られました。
9時頃になってようやく雨があがり本格的に探鳥を開始。
こちらは渡りの時期、定番になりつつあるシベリアジュリン。
年々観察の機会が増えているように思いますが、日本への渡来数そのものが増えているのでしょうか。
これまでに観察を重ねたシベリアジュリンはスナップ撮影に留め、別の探鳥地へ足を運ぶと明らかに前日とは状況が異なっていました。
荒天を逃れてきたのか探鳥地はルリビタキだらけでお祭り状態。
雌雄の成鳥に若い個体と何処を見てもルリビタキ。
ルリビタキと同様に大挙して押し寄せていたのはキクイタダキ。
但しこちらは私の撮影技術が追い付かず、及第点をつけることができた写真は僅か1カットのみ。
所詮デジタルと連写してみましたが相手の方が一枚も二枚も上手でした。
こうした群れに混ざって珍しい種が見られたらと探鳥を続けましたが、変わり種はミヤマホオジロ1羽という結果に。
目新しさを求めて場所を移動しようと思ったその時、小鳥たちの動きに異変が。
右往左往するマヒワの群れが頭上を通過。
ただならぬ様子に辺りを見渡すと枯れ木に止まっていたのはハイタカ。
小鳥たちにとってハイタカはハヤブサ以上に脅威と感じるのかもしれません。
前日巡回した探鳥地を中心に場所を転々と移動しましたが、鳥の数こそ多かったもののルリビタキとキクイタダキが増えた以外に大きな変化は見られませんでした。
正午頃になると北風が強まったため海沿いでの探鳥はここまで。
午後からは風の影響がない山間部での探鳥を考えましたが、実際に足を運んでみると山は静まり返り全くと言っていいほど鳥の気配が感じられず拍子抜け。
他に行く当てもなく肩を落としていたところ、突然聞こえてきたのは『ドドドドッ』というヤマドリの母衣打ち。
願ってもないチャンスが到来しました。
音の出所が近いと感じたため慎重に周辺を見渡すと…
お立ち台の上にヤマドリの姿が。
見惚れてしまうほど美しさ。
日本で見られる野鳥のなかでも群を抜いて美しいと思うのは私だけでしょうか。
個人的にオオジシギと1位2位を争うほど魅力を感じる鳥です。
ヤマドリの一挙手一投足に注目していると運良く撮影することができた母衣打ち。
骨董品のカメラに手持ち撮影といった条件でよく撮れました。
母衣打ちをしたヤマドリはお立ち台を降りると笹藪の中へ…
「行かないでくれ」と念じましたが通じるはずもありません。
藪から見え隠れするヤマドリが『グワッ グワッ』とこもったような鳴き声を発すると遠くから鳴き交わしの声が。
姿こそ見えなかったものの離れた場所に別個体がいたようです。
暫く待ってみたもののヤマドリは再び表立った場所へ出てくることなく、森の奥深くへと姿を消してしまいました。
こうしてこの日はヤマドリを見て探鳥を終えましたが、渡りの時期は天候に左右されるものだと改めて思わされる一日に。
勤め人である以上タイミング次第ではありますが、今後も気象条件に注目して探鳥を楽しみたいと思います。
本日の観察日記はここまで