2025年6月16日
本日更新の日記は5月5〜6日の観察から。
飛び石連休となった今年の大型連休。
連休後半の5日はシギチを観察できればと考え海岸から探鳥を始めました。
海岸の様子を見て回ると確認できたシギチはメダイチドリ4羽・シロチドリ1羽・トウネン1羽の計6羽。
こちらはメダイチドリの画像になりますが、この個体は歩き方がぎこちなく右足にトラブルを抱えているようでした。
足と同時に着目したのは嘴の長さ。
個人的な主観に基づきますがメダイチドリは個体差が大きい鳥だと思います。
体長や嘴の長さを計測すると僅かな差であるものの、同種が接近した際に個体差を感じることが屡々。
同じメダイチドリでも嘴の長い個体が見られるため、そうした個体をオオメダイチドリとして誤認される方も多いようです。
しかしオオメダイチドリとの差は明らか。
嘴や足の長さは似て非なるものであり、特に静止時の姿は別物。
下に掲載するのはオオメダイチドリを写した参考画像。
南西諸島では容易に見られるオオメダイチドリも秋田での記録は数えるほどしかありません。
シギチの渡来数が減った現在、秋田県内において見られる機会はあるのでしょうか…
メダイチドリの後を追うように行動していたのはトウネン。
トウネンの渡来数も年々減る一方。
大きな群れのなかからヨーロッパトウネンを探していた頃が懐かしいと思うようになってしまった今日この頃。
シロチドリに関してはたまたま居合わせた可能性が大。
こちらの海岸ではシロチドリが繁殖しているため、おそらく目に付かない所に別個体がいたことでしょう。
海岸での観察を終えた後は農地へ場所を移しましたが、水を張る直前の田んぼにムナグロの群れが入っていました。
面白かったのは羽を休める姿。
存在が目立たないよう、どの個体も溝に体を埋め一列になっています。
ムナグロの群れを観察していると視界に飛び込んできたのは別の個体群。
飛翔する群れを目で追うと付近の田んぼに降りたことが確認でき、そちらへ移動してみたところ広範囲に計500羽ほどの群れを見ることができました。
自宅近くの田んぼとは異なり、こちらの地域では毎年大きな群れが見られるため別種が混ざっていないか探す楽しみもあります。
今回も過去の観察に倣ってチェックを繰り返しましたが…
残念ながら別種は混ざっておらず。
それでも目の前まで近寄ってくる個体がいたりとムナグロを観察するにあたり好条件の時間が続きました。
一頻り観察を楽しんだ後はこの時期の風物詩とも言える光景を眺めてみることに。
田起こしが終わり水の張った田んぼでは代掻きが始まります。
代掻きが始まると何処からともなくやって来るのがユリカモメの大群。
その数は数千という規模になることも。
日毎だけではなく時間毎に群れの規模が変わることから総数としてどれほどの数になるのか分かりません。
代掻きによって撹拌された土からはミミズが掘り起こされるため、ユリカモメにとって格好の餌場となっていることでしょう。
そのため農作業が行われる場所にはユリカモメが集まりますが、地域によってウミネコが集まる田んぼ、オオセグロカモメが集まる田んぼと地域性の違いが見られるのも面白い点です。
季節限定ではありますが、観察難易度も低いため特に野鳥観察初心者にはお奨めの観察。
農作業の邪魔にならないよう配慮することが前提となりますが、観察前に農家さんへ一声掛けることが吉。
ユリカモメの観察に限らず、どの様な場面においても挨拶しておくと間違いありません。
怪訝な顔をされたり反応が悪かった場合は速やかにその場を立ち去りましょう。
ユリカモメの観察を終えて農地を移動していると水路に沿ってチュウヒが飛んでいました。
葦の隙間から盗撮したせいか私の存在に気付いていない様子。
ヒラヒラと飛ぶチュウヒを眺めていると聞こえてきたのはオオヨシキリの囀り。
この日が私にとって今季初認。
肌寒い風が吹いていたものの、オオヨシキリの声を聞くだけで夏を感じてしまうのは不思議なものてす。
次に足を運んだ地域ではタカブシギの群れが見られ、三枚の田んぼに点在する数をカウントすると31羽。
タカブシギがこれほど密集して見られることは珍しく、シギチが減りつつあるなかこうした数を確認できたことは嬉しく思いました。
このように5日はどの場面においても観察を楽しむことができ翌日も農地での探鳥を考えましたが…
大型連休最終日の5月6日は男鹿半島へ繰り出し珍鳥探しをすることに。
X(旧Twitter)のフォロワーさんが秋田へ遊びに来ていることを知り急遽観察を共にすることになりましたが、探鳥を始めて間もなく目にしたのはニシオジロビタキ。
しかし枝の混み合った場所を動いていたため証拠写真を残すことが精一杯。
ピント合わせが上手くいったこちらの画像は残念ながら枝被りです。
ニシオジロビタキの撮影に苦慮していると付近に飛来したのはサンショウクイ。
しかしサンショウクイを目視できたのはほんの一瞬。
足早にこの場を立ち去ってしまったため再びニシオジロビタキの動向を探ると藪の奥へと姿を消してしまいました。
思うような観察が進まないなか聞こえてきたのはノゴマの囀り。
声の出処を探ると電線に止まり囀る姿を確認。
この場所では3個体を確認しましたが藪の中で囀ることが多く、目視できたのは数回に留まりました。
テンポ良く秋田的珍鳥を目にしていると付近からコルリの囀りが…
正に目の前から声が聞こえ俄に期待が高まったものの私の気配に勘付いたのか囀りはピタッと止んでしまい、やはりコルリは私にとって鬼門の鳥です。
この日の探鳥において最も意識したのはチョウセンウグイス。
囀りを確認した後、枝から枝へと移動する姿も確認でき撮影を試みましたが…
数時間粘ったものの証拠写真すら撮影させてもらえず。
フォロワーさんは前日の時点で静止画に加えて動画でも記録されており、おそらく今回の観察例は秋田県初記録となるはず。
私の知る限りこれまでに本県においてチョウセンウグイスの記録はなかったため、正式に認められると秋田県初記録として扱われることでしょう。
私も久し振りにライフリストへ追加となるはずでしたが、目視だけでは追加することができません。
こうして今年の大型連休は幕を閉じましたが来年の連休は何処でどの様に過ごすべきか…
今から頭を悩ませているところです。
本日の観察日記はここまで。