2025年6月2日
本日更新の日記はヤマシギの観察記。
春の渡りシーズンを迎えた3月29日〜4月19日までの三週間、ヤマシギの渡来状況がどのようにあるのか今年も調査を行いました。
調査方法は例年と同じくハンディライトを用いて羽数をカウントするというものですが、今季より調査地点を1箇所とすることに。
初日のみ昨年と同様に各調査地点を巡回しましたが、調査地点を1箇所に絞ることにより渡来数の平均を把握します。
加えて撮影に関しては初日のみに変更。
変更の理由については撮影を目的としてライトを照射することに抵抗を感じるようになり極力調査対象の負担を抑えたいという考えから。
そのため今回の記事に掲載する画像は全て調査初日に撮影したものになります。
調査を開始した3月29日の夜は寒気の影響から0℃まで冷え込み真冬を思わせる気温になりました。
寒さは厳しかったものの前日まで天候不順が続いていたこともあり地面はウェットなコンディション。
更に無風と良い条件が重なりヤマシギにとっては好都合。
調査地点Aへ行ってみると複数の個体が活発に採餌しており、羽数をカウントすると11羽。
次いで調査地点Bでは14羽の個体を確認。
最も敷地面積の広い調査地点Cでは8羽という意外な結果に。
こちらは環境に若干の変化が見られその影響を受けたのかもしれません。
更にこれまで調査を行ってこなかった場所へ行ってみると6羽を確認。
全く環境の異なる場所を覗いてみると3羽確認でき、この日確認できたヤマシギは33+9羽と想定を上回る数。
昨季の調査日初日は4月2日でしたが当時確認できた合計羽数は22羽であったことから今季は昨季より渡りが早まっていたように思わされました。
調査日二日目となる3月30日の夜は雪が舞うなかでの調査となりましたが、この日から調査地点Bを対象として羽数をカウント。
年度を跨ぎ4月1日夜までは強い冷え込みが続いたものの、調査地点を絞ることにより時間を短縮できただけではなく身体的な負担も大幅に軽減。
今季は調査地点を絞った分、気象条件が与える影響についても着目しましたが、気温による影響は認められず、どちらかと言えば風向・風速が鍵となっていたように思います。
降雨による影響は無く本降りの日も活発に採餌する様子が見られ、雨上がりの4月3日には道路脇で活動する個体も見られました。
今季の撮影は初日のみとしていたこともあり、カメラを持っていませんでしたが舗装道路を走り回る様子を映像に残したいと考えスマホで撮影してみることに。
調査開始から一週間の平均羽数は12羽。
最も羽数が多かったのは初日の3月29日でした。
羽数は徐々に増えるものと思いましたが、アップダウンを繰り返す結果からピーク日の予想がつかず…
調査開始から二週目に入り低めに推移した気温は例年並みに。
しかし天候としてはぐつついた日が多く、晴れ間の少ない春でした。
連日日没後の調査でしたが、4月9日は日没前から定点へ。
この日、秋田市の日没時刻は18時11分。
日没前に飛来する個体が現れた場合、ライトを照射することなく撮影できるのではないかと考えカメラを用意しての定点入りでしたが…
1羽目の飛来は18時35分。
肉眼での認識は難しいと感じる暗がりのなか薄っすらと飛来した姿を確認。
当然のことながら撮影することはできず、群れが飛来したのは18時41分でした。
この日の定点で確認できた羽数は8羽。
しかし定点上空を飛ぶヤマシギの鳴き声は相当数と感じ、沢山の個体が周辺に飛来していたようです。
またこの日はオオジシギの鳴き声を今季初認しました。
調査第二週の平均羽数は8羽という結果に。
石垣島から戻った翌日の4月14日、この日確認できた羽数は4羽と一気に減り、4月17日の調査では1羽のみという結果に終わりました。
4月19日の調査では1羽も確認できなかったことから最も敷地面積の広い調査地点Cに行ってみたところ辛うじて2羽を確認。
こうした結果から渡りは終わったものと判断して春季の調査はこの日を以て終了としました。
当初の計画では4月25日まで調査を継続する予定でしたが、調査結果が示す通り今季の渡りは例年よりも少し早まっていたことが伺えます。
羽数の平均を見る限り例年と特段の変化が見られなかったのは安堵した点でしょうか。
秋季の渡りについても調査を行いたいと考えていますが先々の予定もあるため現段階においてはっきりと予定を立てることができません。
こうした調査は地道な作業になりますが、今後も時間の合間を見て渡来状況の把握に努めたいと思います。
本日の観察日記はここまで。