2025年9月15日
本日更新の日記は8月23〜24日の観察から。
オーストラリアから帰国して一週間経ったこの週末。
オオジシギの渡りはピークを過ぎているものと思いましたが、23日は久しぶりにジシギを探してみることに。
観察当日は朝から強い陽射しが降り注ぎジシギ観察においては生憎のお天気。
手始めに遭遇率の高い農道へ進入すると側溝脇を移動するオオジシギを発見。
農道入り口での遭遇であったため、突然進入してきた私の車を警戒したのでしょう。
即座に停車したもののオオジシギは硬直状態。
こちらの個体は警戒心が解けることはなく、体を起こすと駆け足で稲穂の陰に身を潜めてしまいました。
状況が状況だけにこればかりは仕方ありません。
深追いすることはせず別の農道へ入ると畔で採餌する2羽のオオジシギを見つけましたが、こちらの個体は適度に距離が離れていたこともあり警戒心を示さず。
進行方向がこちら側であったため期待を持って様子を伺うと、あっという間に観察圏内へ。
この距離であれば識別の要となる外側尾羽を見ることができるでしょう。
決定的瞬間を抑えようと注意深く動向を探りシャッターボタンに指を添えていたところ…
突然のUターン。
流石にこの展開にはがっかり。
気を取り直して農道を進みましたが、少し秋田を離れている間に雑草が伸びきっており観察どころの話ではありませんでした。
せっかくの出会いもご覧の有り様。
頭しか見えない状態ではどうすることもできません。
除草剤を使った畔では今季初認となるタシギを見つけましたが、タシギの観察は時期尚早。
タシギは稲刈り後に観察しやすくなるため非タシギを探して巡回したものの、強い陽射しと雑草の影響を受けこの日は観察に適した個体を見つけられずに終わりました。
早めに観察を切り上げ久しぶりに地元のドライブを楽しみましたが、鳥海山の麓へ着いた頃には33℃まで気温が上昇。
一頃昔の秋田はお盆を過ぎると涼しくなっていたのですが…
高温多湿が影響して五合目の鉾立から見る景色はモヤっとした景色。
下山後はシギチを期待して象潟海岸へ足を運ぶと、ちょうどこの日は花火大会が催されるとのことで浜辺は立ち入り禁止になっていました。
仕方なしに離れた場所から双眼鏡を覗くと確認できたのはオバシギが2羽。
こちらもまた渡来数が減っているのか、それとも花火の準備が影響したのか…
帰りがけに道の駅へ立ち寄り岩牡蠣を食しましたが一つ1000円也。
現在、秋田県の最低賃金は全国最下位の951円。
一つ1000円の岩牡蠣が喉元を通るのは僅か2秒。
何とも贅沢な話ですが、このところの物価高に賃金が全く追いつきません。
未明の大雨から一夜明けた24日の日曜日。
雨の影響を受けて渡りのシギチたちが陸地へ降りたのではないかと海岸の様子を見に行ったところ、海岸は辺り一面ゴミだらけ。
本県は8月19〜20日にかけて大雨災害が発生したため、漂流したゴミが堆積したのでしょう。
そのゴミに紛れるように沢山のトウネンが見られました。
渡りのシギチにとってこうしたゴミは身を隠すことができるため、綺麗な浜辺より落ち着いて羽を休めることができるのかもしれません。
トウネンは大小幾つかの群れに分かれていましたが、総数として100羽ほどだったでしょうか。
シギチの渡来数が激減している今、こうした群れを見られるだけで喜びを感じます。
春の渡りの時期には風力発電、特に洋上風力の話題に触れましたが、報道にもあった通り三菱商事が秋田・千葉県沖の3海域で進めてきた洋上風力発電所の建設計画から撤退すると発表しました。
建設費用が入札時の見込みから二倍以上に膨らみ採算が合わなくなったとのことですが、洋上風力については国が後押ししているだけに今後また再入札など新たな動きがあることでしょう。
人間が生活するうえで電力は必要不可欠。
綺麗事では済まされない問題であるものの、もっと生き物たちに対しての配慮が欲しいものです。
トウネンの群れをチェックしていると海岸では珍しくキリアイを発見。
私にとってキリアイと言えば田んぼで見られる鳥という認識であったため、海岸で採餌する姿に違和感を感じました。
しかしキリアイの生息環境には河口や海岸も含まれているため特段変わったことではありません。
久しぶりという印象が強かっただけに、自分の観察記録を遡ってみたところ2018年8月26日の記録が最後になっていました。
つまり私にとっては7年ぶりの観察。
次の確認はいつになることやら。
キリアイの近くには2羽のハマシギも見られ行動を共にする時間が多くありました。
腰を据えて観察にあたっていると目の前を横切る場面もあり、パースでの観察とオーバーラップすることも。
海岸で見るシギチならではの距離感を楽しみましたが、こうした光景がいつまでも続くことを願ってやみません。
毎度のことながらシギチを観察するとついつい感傷的になってしまいます。
この他にソリハシシギも1羽確認できましたが、こちらだけは恐ろしいほど警戒心が強く証拠写真の撮影すらさせてもらえませんでした。
海岸での観察を終えた後はこの時期恒例となっているニュウナイスズメやショウドウツバメを見て回りましたが、当たり前に見られることこそ一番幸せなのでしょう。
23日・24日の両日共、手短に観察を行いましたが夏の終わりが見えないと思わされる暑い週末でした。
本日の観察日記はここまで。