2025年9月29日
本日更新の日記は9月7日の観察から。
この休日は秋雨シーズンの到来にあたり、東北地方の日本海側では非常に激しい雨が降るとの予報がありました。
私の住む秋田市では午前10時頃から雨が強まる予想となっていたため、出来る限りコンパクトな観察を目指すことに。
小雨の降るなか自宅近くの田んぼへ行ってみると雑草が伸びきった畔に非タシギを発見。
こちらの個体について羽衣の特徴からチュウジシギと判断しましたが、これはあくまでも私の見立てによるもの。
この写真一枚からの判断に異論を唱える方もいらっしゃることでしょう。
事実、非タシギは曖昧な特徴を持つ個体もいるため見た目だけでの同定は誤認を招きかねません。
そのため確信に迫る写真が撮れたらと考えましたが、この状況からは無理であろうと思った矢先、雑草と稲穂の隙間に姿を隠してしまい観察すらさせてもらえず…
気を取り直して別個体を探して回ると畔の中央付近で寝ているタシギを発見。
こちらはスナップ撮影に留め非タシギを探しましたが、条件良く観察できそうな個体が全く見当たりません。
やはり手入れが行き届かない農道や畔では探鳥そのものが難しく、飛ばして存在に気付くといった例が相次ぎました。
天気を気にするあまり焦りもあったでしょうか。
そうしたなか、比較的背の低い雑草から顔を覗かせるタシギを目撃。
この日は非タシギの観察をお目当てにしていたため別の農道への迂回を考えましたが、無駄に飛ばして回るよりならとこちらのタシギを観察してみることに。
ジシギを観察するにあたりアプローチの方法として少しだけ車を前進して個体の性格を探ります。
この時の反応が重要。
距離を置こうとした場合は直ぐに車を止めなければなりません。
稀に全く警戒心を見せない個体も見られますが、一気に距離を縮めず相手方からの接近を待つことが無難でしょう。
しかし今回の個体は…
警戒心ゼロでした。
大胆にアプローチしても大丈夫だと判断できた稀な個体。
羽繕いをしている最中に接近すると一時は私の様子を伺っているようでしたが、程なくして羽繕いを再開しました。
非タシギばかり観察していたせいか久しぶりにタシギを観察すると随分小さく感じます。
相当距離を縮めているため写真から大きさは伝わりませんが、強いて言えば手のひらサイズ。
標識調査で実際手にするとそこまで小さいと感じないはずですが、屋外における観察では「こんなに小さかったっけ!?」と思うことも屡々。
羽繕いを終えたのか、中断したのか分かりませんがタシギは何処か落ち着かない様子。
上空を気にする素振りも見られました。
そして突然見せた海老反りの姿勢。
時々目にするものの、何を意味する行動であるのか未だに分かりません。
特に複数の個体が密集している時に見られるため「威嚇では?」と思うこともありましたが、単独でこの姿勢を見せられると理解に苦しみます。
この時は海老反りの姿勢を見せた直後に伏せる時間が長く続いた様子から、何らかの飛翔体を警戒した可能性も。
身体を起こすと見せた伸びの姿勢。
この時、タシギを左に寄せ過ぎてバランスの悪い写真になってしまいました。
距離が近いからこその失敗。
伸びを終えると両方の翼を上方へ伸ばしてストレッチ。
タシギに限っては羽衣の特徴を見るだけで同定が可能ですが、腋羽を見ることができれば揺るぎのない同定に繋がるでしょう。
これまでに何度も説明した通りタシギの腋羽は白く見えることが特徴。
シンプルな言い方に置き変えると、翼の内側が黒く見えたら非タシギ、白く見えたらタシギと判断できます。
参考までにこちらはオオジシギの画像。
タシギとは明らかに印象が異なります。
ストレッチを終えたタシギは再び羽繕いを始めました。
警戒心の緩さは疲れが原因だったのでしょうか。
この後あくびを連発。
こちらの個体は渡ってきて間もなかったのかもしれません。
間もなくすると嘴を背に埋めて睡眠の姿勢を取ったため、潔くよく観察に区切りをつけることができました。
帰宅して間もなく、秋田市は土砂降りのお天気に…
非タシギの観察を予定していた休日でしたが、予定通りの観察はできなかったものの天候が荒れる前に帰宅できたことが何より。
短時間ながらも観察欲を満たしてくれたタシギに感謝の一日となりました。
本日の観察日記はここまで。