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2025年9月22日

 

 

 

本日更新の日記は8月31日の観察から。

 

オオジシギの渡りはピークを過ぎチュウジシギとハリオシギの観察が期待できる8月下旬。

8月最後の日曜日もジシギ探しを計画しましたが、天気予報によると朝から快晴の予報が…

 

これまで何度も話題にしている通りジシギ観察において晴天は最悪。

あくまでも私個人の感覚によるものですが、多くのジシギウオッチャーに共感してもらえることでしょう。

 

そのためこの日は計画を変更して海岸のシギチを観察してみることに。

 

 

予報通り快晴になったこの休日は手始めに自宅近くの海岸を覗いてみると確認できたのはソリハシシギ1羽にイソシギ1羽。

 

前回確認したソリハシシギは恐ろしいほど警戒心が強く証拠写真すら撮影させてもらえませんでしたが、果たして今回の個体は…

 

 

「ダメだ、全く近寄れねぇ」

 

何故、海岸で見るソリハシシギは警戒心が強いのか。

 

嘗て休耕田があちこちにあった頃はここまでの警戒心を示さなかったと記憶していますが、遠巻きに様子を伺っているとイソシギの後を追っていることが判明。

 

そうした様子からイソシギの進行方向に先回りするとソリハシシギも釣られて来るのではないかと考え辛抱強く待ってみたところ…

 

 

予想通りの展開に。

同じ鳥とは思えないほど警戒心を見せなくなりました。

 

 

頻りに浜辺を突っつき肉眼では分からない物を捕食していましたが、餌としていたのはヨコエビ類でしょうか。

 

画像を検証した結果、餌の大きさは2mm程度。

大きさまでは見て取れたものの何であるのか特定には至りません。

 

 

イソシギが引き返すとソリハシシギも釣られて引き返してしまいましたが、暫くすると両者共こちら側へ。

 

 

距離がどんどん近くなり、目の前へ到達すると突然イソシギが駆け足に。

後を追ってソリハシシギも駆けてしまったため、ソリハシシギを目の前にしたのはほんの一瞬でした。

 

 

欲を言えばじっくりと観察したいところでしたが、これまでの観察を振り返るとこれでも充分。

 

先導してくれたイソシギに感謝です。

 

 

ソリハシシギの観察を終えた後はいつもの海岸へ。

 

こちらでは前週に増してトウネンの数が増えており、広範囲に渡って群れが見られました。

 

 

これほどの数を見るのは久しぶり。

トウネンの群れには少数のメダイチドリも混ざっていましたが、この日は種毎の観察よりも「群れ」の雰囲気を楽しむことに。

 

 

波打ち際を行き来するトウネンたちを眺めていてふとした疑問が。

浜辺に生息する微小な甲殻類を捕食してどれほどのエネルギーを補給できるのでしょう。

 

人間目線では腹の足しにならないとしか思えません。

 

 

猛禽類と異なり絶えず羽ばたきを繰り返すトウネンのエネルギー消費量は相当なはず。

 

他の渡り鳥と比べても摂取と消費のバランスが悪いと感じるだけに、トウネンをはじめとしてシギチの渡りは過酷であると思います。

 

 

観察に力を入れているオオジシギについては5日間飲まず食わずで飛び続けたという例もあり、オーストラリアへ辿り着いた時にはガリガリに痩せ細っていたとか。

 

種毎に餌は異なるものの多くのシギチは微小な生き物を餌としています。

 

人間目線では考えられない効率の良い体の使い方があるのかもしれませんが、この小さな体に秘められたパワーは一体何処から…

 

 

観察を続けていると地元のバーダー氏に『久しぶり』と声を掛けられ、続けざまに『こんな群れ、久しぶりだなぁ』と嬉々とした様子。

 

近年秋田へ渡来するシギチが激減しているだけにバーダー氏も嬉しかったのでしょう。

 

 

過去を知っている人間にとって、この日の群れは本当に嬉しいものでした。

 

一頻り観察を楽しんだ後は、前週(8月24日)に引き続きショウドウツバメを見に行きましたが、先ずは前週の様子から。

 

この日、ニュウナイスズメの観察を終えてショウドウツバメを見に行くと、例年のような群れが見られず確認できたのは片手で数えるほど。

 

 

今年は早く渡ってしまったのだろうかと方々探して回ると、これまでに見たことのない場所で群れを確認。

 

ざっと見て1000羽程だったでしょうか。

 

 

ピーク時を過ぎてるとは言え、この時期に1000羽という数は随分と少なく感じます。

 

例年にない高温が影響して渡りが早まったのか、それとも繁殖に失敗したのか…

 

 

今季は観察が遅かったこともあり、これまでの経過が分かりません。

 

個体数の減少について様々な思いを巡らせましたが、幾ら考えたところで想像の域を出ず…

 

 

8月24日の観察から一週間が経過し再びショウドウツバメを見に行くと、確認できた個体数は約500羽。

 

 

幾ら何でも少な過ぎると、繁殖の失敗を視野に群れをチェックしてみると幼鳥の割合は例年と変わらず。

 

こちらは飛翔する幼鳥。

 

 

飛翔時は羽の状態から成鳥との区別が容易です。

次に掲載するのは換羽中の成鳥。

 

 

幼鳥同士が追いかけ合って飛ぶことも多く行動からも幼鳥の割合を確認できましたが、何故こんなにも個体数が少ないのか。

 

記録的な高温の影響から渡りが例年よりも早まったと考える他なく、渡りの中継地を後にしましたが…

 

 

帰宅途中、目にしたのは乱舞するショウドウツバメの群れ。

 

 

これまでに目にしたことのない地域だっただけに驚きを隠しきれませんでした。

 

周囲を見渡すと視界に飛び込んできたのは高圧線に止まる大規模な群れ。

 

 

どうやら今季は渡りの中継地が変わっていたようです。

 

これまでの中継地にショウドウツバメを忌避した様子は見られなかったため原因については分かりませんが、これまでとは違った光景に新鮮味を感じました。

 

 

今季が異例であって来季は元に戻るのでしょうか。

もしかすると更なる移動があるかもしれません。

 

今後どのような変化が見られるのか気になるだけに、来季はもう少し早い段階での観察を計画したいと思います。

 

 

本日の観察日記はここまで。