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2026年3月16日

 

 

 

本日更新の日記は2月22日の観察から。

 

ガン・カモ類の移動が活発になった2月中旬。

私の住む秋田市でも大規模な群れが見られるようになり、今季最も数が多かったのはシンガポールから帰国した2月15日でした。

 

田園地帯を埋め尽くすほどの群れを目撃したのは秋田空港へ着いて自宅に戻る途中の出来事。

 

不眠不休のまま観察に出たくなるほどでしたが、体の負担も大きいと思い翌週まで我慢することに。

 

 

この一週間は季節先取りの陽気が続き、自宅近くで見られるガン・カモ類は数を減らす一方。

無理をしてでも観察するべきだったと後悔を募らせましたが、観察当日の朝に塒を覗いてみると群れの規模はかなり小さくなっていました。

 

 

15日の午前に比べると1/4程度まで数を減らしていたでしょうか。

それでも自宅近くで渡りの様子を観察できることは贅沢なことかもしれません。

 

 

上空を眺めると北上する個体、南下する個体と飛ぶ方向は様々。

 

 

この時期は北上と南下を繰り返す個体群も多く、天候や風向きによって行動が左右されるようです。

 

活発に動くハクチョウやマガンを暫く眺め、撮影に関しては地元ならではの場面を意識。

 

 

空を眺めた後は川岸から主にハクチョウの観察。

朝陽を眩しく感じる時間帯でしたが、眠りについている個体も多く、ハクチョウの朝はゆっくりと始まります。

 

 

当たり前のように見られたハクチョウも間もなく姿を消すのかと、季節の移ろいを感じながら水面に浮かぶ姿を眺めていました。

 

 

鳴き交わしの声が大きくなると塒を離れる合図。

 

餌場へと移動する時間です。

これまでに何度も触れてきましたが、ハクチョウの離水シーンは見所が満載。

 

 

水面を駆ける場面はまるで航空機の離陸シーン。

助走距離は15mほどでしょうか。

 

助走(推力)によって翼の周りを流れる空気のスピードが速まると、翼の上下に気圧の差が生じ、体を浮き上がらせる力(揚力)が発生します。

 

 

この離水の時に補助となるのが向かい風。

前方から風を受けることで走る速さに風の速さが加わり、実際の速度以上に翼の受ける風速が上がります。

 

短い助走距離で浮き上がることができるのは巧みに風を利用しているからこそ。

 

 

航空機も同じ原理で離陸するため、視点を変えて観察すると面白みが増すかもしれません。

 

次々に塒を離れるハクチョウを観察した後はカモのチェックに向かいました。

この日は中洲で羽を休める個体が多く、そちらの様子を覗いてみるとオナガガモがほとんど。

 

 

群れの中にはトモエガモが少数混ざっており、私が目にしたのは久しぶりだったように思います。

 

 

他県では万単位の群れを観察できる地域もあるようですが、秋田県では観察の機会が少なく、これも地域差といったところでしょう。

 

カモのチェックを終えて餌場となる田んぼへ向かいましたが、私のお目当てはカリガネ。

昨季自宅近くで観察した経験から、今季もカリガネを探そうと決めていました。

 

群れのチェックを始めて間もなく、目にしたのはシジュウカラガン。

 

 

おそらくこちらは宮城県で越冬した個体群でしょう。

小規模なシジュウカラガンの群れは各所で見られましたが、迂闊に近寄ることができず。

 

 

農道へ入った瞬間から首を上げ、警戒する様子が見られました。

こうした様子からこの時に見た群れには大潟村で越冬するはずだった、マガンやヒシクイが混ざっていたのかもしれません。

 

これまでにも触れている通り、宮城県で越冬する個体群と大潟村周辺で越冬する個体群では警戒心に大きな差が見られます。

 

 

今季は大雪の影響により大潟村で越冬する個体群が山形県へ南下したため、この日は両県で越冬した個体が混ざっていたのでしょう。

 

おおよそ5000羽の群れをチェックしましたが残念ながらカリガネの姿は無く、隣の地域へ場所を移すことに。

 

 

然程距離の離れていない地域ですが、そちらは宮城県で越冬した個体群が毎年立ち寄るため期待が膨らみました。

 

間もなく現地へ到着といった頃、目にしたのは塒立ちを思わせる光景。

 

 

空一面を覆う様子に驚いたのか、車を停めて眺める方の姿も。

 

 

鳥に興味が無くとも、凄い光景として目に映ったのだと思います。

 

やはりこちらの地域はマガンの数が多く、この日はハクチョウも多く見られました。

 

 

道すがら見られる個体を前に車を停めましたが、首を上げても飛ぶことはありません。

これが大潟村で越冬する個体群と宮城県で越冬する個体群の違いです。

 

 

大潟村であれば農道へ進入した途端に飛び立ってしまうことも多く、観察もままならないというのが実状。

 

そのためガンの群れを観察するには宮城県で越冬した個体群が北上してくる、北帰行の時期が最適となるでしょう。

※秋田県においての場合。

 

 

話は逸れてしまいましたが、お目当てのカリガネを探すも空振りの連続。

 

 

目を皿のようにして探したものの、見つかるのはシジュウカラガンのみ。

 

 

結果的にこの日はカリガネを見つけることができず、目的を果たすことはできませんでした。

 

それでも自宅近くで北帰行に立ち会えたことを嬉しく思い、季節の移ろいを肌で感じる一日となりましたが、カリガネ探しはまた来季チャレンジしたいと思います。

 

 

本日の観察日記はここまで。