2026年3月9日
本日更新の日記は2月8日の観察から。
日本列島が強い寒気に覆われ、所によっては顕著な大雪に関する情報が発表されたこの週末。
この冬は週末毎に荒れ模様の天候に見舞われ、苦慮したのが観察場所の選定でした。
何を観察するにも天候や雪の状態を考慮しなければならず、思うような観察ができなかったように思います。
この日も何を観察するべきか随分と悩みましたが、足を運んだのは山間の農地。
話は遡ること2月5日。
仕事の移動中、一部雪融けした田んぼを目にして「ヤマドリが出そうだ」と周辺の景色を眺めていたところ、道路から程近い場所に佇むアオシギを発見。
引き返して証拠写真を残そうかと考えましたが、先を急いでいたこともあり後ろ髪を引かれる思いのまま仕事先へ向かいました。
それから毎日のように同じ場所を通ったものの、アオシギの姿は無く後悔だけが残る結果に。
こうした結果からアオシギの観察を諦め休日は海沿いを回ろうとも考えましたが「空振りを恐れない」という自ら掲げた言葉を思い出し、空振り覚悟で山間の農地を覗いてみると…
「鳥神様降臨」となれば良かったのですが、案の定アオシギの姿は見当たらず。
山際には三面コンクリートの小さな川が流れていたため、可能な限り周辺を見て回ったものの残念ながら発見には至りませんでした。
最も可能性の高い場所は雪が深く立ち入り不可。
そのため残る方法は飛来待ち。
しかしいつ飛来するかも分からないアオシギを待つよりも、他の鳥を観察しながら折を見て確認する方が得策と考えました。
幸いにしてこの周辺ではカケスをよく目にしていたため、アオシギが飛来するまでカケスの観察を楽しむことに。
手始めに観察を試みたのはこちらの個体。
コブのように盛り上がった土を掘り起こす個体ですが、毎日のように同じ場所で見られていました。
いつも道路脇で採餌していたため警戒心の緩い個体だと思いましたが、車を止めた途端に飛去。
停車した車には警戒心を見せることが分かり、次に観察を試みたのは田んぼで採餌する個体。
当初は6羽のカケスが採餌していたものの、やはりこちらも警戒心が強く辛うじて1羽だけが田んぼに残りました。
カケスの警戒心については地域によって大きく異なるかもしれません。
私の住む秋田県ではカケスをはじめとして、多くの野鳥が人間の姿を嫌うことから観察にはいつも苦労させられます。
例えばアオサギ。
都会で暮らすアオサギは目の前に近寄れるほど警戒心を感じないのではないでしょうか。
しかし秋田県で見られるアオサギは車を停めた途端に飛去してしまいます。
カワセミも同様。
人の姿を見るだけで飛去するため都会のように観察・撮影するためにはブラインドが必須。
カケスもまたじっくりと観察できる機会は少なく、これまでに観察と言えるほどの観察例はありませんでした。
飛去した個体が田んぼへ戻るといずれの個体も土を掘り起こしていましたが、何を食べているのかまでは見て取ることができず…
そうこうしているうちに全ての個体が田んぼを離れてしまったためアオシギの確認に戻りました。
残念ながらこの時もアオシギの姿は無し。
再びカケスの観察へ戻ると稲株から僅かに伸びた二番穂を啄む個体を発見。
こちらは強い警戒心を見せなかったため腰を据えて観察してみることに。
転々と歩き回るカケスは二番穂を覗き込むような仕草が見られ、籾がついているのか見定めているようでした。
カケスと言えば秋に目にする貯食の行動。
食べ物が乏しくなる冬場に備えの習性ですが、2月ともなると蓄えていた食料が底をつくのかもしれません。
積雪の少ない地域では然程苦労することなく採餌できても、こちらに棲む個体群は人目を憚らず餌を探さなければならないようです。
そのお陰で私はこうして観察を楽しめましたが、彼らは生きる為になりふり構っていられなかったのかも…
採餌の様子を観察していると何処からともなく別個体が飛来。
蹴っ飛ばす勢いで飛来すると元居た個体を追い払うような行動が見られました。
鳥も性格は様々とあって横暴な性格の持ち主なのかもしれません。
時間を追う毎に個体数は増え、最も多い時には13羽を数えました。
しかし全ての稲株に籾がつく二番穂が伸びている訳ではなかったため、餌を巡っての攻防が多くなると忙しない場面ばかり。
伸びの姿など普段見ることのできない場面を期待していただけに、私としては喜ぶことができず…
それでもカケスをじっくり観察できる機会は滅多にないことから、彼らの一挙手一投足を注意深く観察しました。
こちらの群れを二時間ほど観察したでしょうか。
頃合いを見計らってアオシギの様子を見に行ってみると…
残念ながら姿は見当たらず。
このように終日カケスの観察とアオシギの見回りを繰り返したものの、結果的にアオシギを見ることはできずに終わりました。
今思うと2月5日の発見時、引き返して証拠写真だけでも残しておくべきだったと思いますが何を言ったところで後の祭り。
次にこうした機会が訪れた時には後悔が残らないよう、最大限にチャンスを活かしたいと思います。
本日の観察日記はここまで。